auじぶん銀行の住宅ローン

ペアローンの典型的破綻事例と、別れた夫の手助けなしでも家を残せた稀有なケースを銀行員が報告

【第25回】2024年4月16日公開(2024年4月18日更新)
加藤隆二:金融ライター(現役銀行員)

住宅ローンを夫婦などで一緒に借りる「ペアローン」が年々増加しています。この新しい仕組みを私は応援したいのですが、同時に注意すべき点もあります。そこで今回はペアローンの典型的な破綻事例と、夫婦関係が破綻しても家を残した稀有(けう)なケースを、住宅ローンを扱う銀行員が解説します(金融ライター・加藤隆二、現役銀行員)

離婚して自宅を手放すことになってしまった~A子さんのケース

 まず初めに、銀行員の私が仕事の中で体験した、ペアローンに関連するトラブルの事例を紹介します。

A子さんのケース

  • 1、A子さん(女性・会社員)とBさん(男性・会社員)の共働き夫婦・ペアローンでそれぞれローンを借りて返済していたが離婚
     ↓
  • 2、話し合いの結果、Bさんは家を出ていき、子供はA子さんが育てることに
     ↓
  • 3、裁判や調停などはせず、弁護士なども間に立っていないので、慰謝料は発生しない
     ↓
  • 4、Bさんが子供の養育費と、Bさん分の住宅ローンを引き続き支払う(A子さんに振り込む)という約束になった
     ↓
  • 5、離婚して1年が経過した頃、Bさんからの支払いが遅れ始めた
     A子さんはBさんに約束通り払ってほしいと言ったが、いろいろと理由を聞かされ支払ってもらえず、やがて連絡も取れなくなった。
     ↓
  • 6、A子さんは自分の給料や実家の援助などでなんとかやりくりしていたが、家計や子供の養育があるうえに、1人で2人分のローンを払うのが大変になる
     ↓
  • 7、手持ち金も底をつき始めた頃、銀行窓口の私に相談があった

 これは実際によくあるケースで、なにかのきっかけ(往々にして返済が遅れはじめたなど)で事情をうかがうと、「実は…」と説明していただくことで状況が判明するといったパターンです。

 離婚したことなどは誰でも他人に話したくないものですし、また住宅ローンの返済が1回でも遅れると銀行に家を取り上げられるのではと、A子さんは一人で悩んでいたそうです(もちろん、1回返済を滞納したからといって銀行に家を取り上げられるようなことはありません)。

 ただし、このケースのように離婚してどちらかが家を出たと判明した、あるいは出ていくと前もって相談を受けたなどの場合、銀行は「ハイわかりました。ではこのまま引き続き返済してくれればいいですよ」とはいきません

 なぜなら、それが住宅ローンを借りるときの契約事項だからです。上記のケースのような場合には原則として全額返済を求めることが、「住宅ローン規定、契約約款」などに記載されています。とはいえ、実務面は一括返済という厳しい対応より先に、ローンの種類を「投資用ローン」「事業用ローン」などに変更して、住宅ローンよりは高い金利での返済をお願いするというケースもよくあります【参考①】。

 ここで紹介したような事例を、私は銀行員として数え切れないくらい対処してきました。

 A子さんのケースでは結局、住宅ローンを滞納し、自宅が担保処分として競売にかけられ、最終的には家を手放すこととなってしまいました

 通常の住宅ローンでも同じことは起こりますが、ペアローンの場合は物件が高額であることが多いため、より深刻なトラブルが発生しやすいのです。

深刻なトラブル
ペアローンが深刻なトラブルへとつながることも 出典:PIXTA

【参考①】楽天銀行住宅ローン約款/第13条期限前の全額返済義務
2.債務者等(債務者又は連帯債務者のいずれか一人)について次の各号に掲げる事由のいずれかに該当し、(中略)当行から請求したときは、本契約に基づく債務の全部又は一部につき期限の利益を失い、借入要項に定める返済方法によらず、直ちにその債務を返済するものとします。(筆者中略)
(8) 当行に届け出ないで取得対象住宅に債務者又は連帯債務者のいずれも居住せず、又は当行の承諾を得ないで取得対象住宅の全部又は一部を住宅以外の用途に使用したとき(筆者後略)

ペアローンとは?

 そもそもペアローンとは、夫婦・パートナー同士でそれぞれローンを組み、合計して一つの土地や家、マンションを購入することです。親子や婚約者でペアローンが組まれる場合もあります。

 文字で説明する前に、まずは算数・数学の問題的な表現で考えてみましょう。

<住宅ローンの借り方〜1億円の家を買うとき>

  • ・「Cさんが1億円借り、保証会社か連帯保証人を付ける」:よくあるローン
  • ・「CさんとDさんが2人で1契約・1億円のローンを借りる」:連帯債務
  • ・「Cさんが1億円借り、Dさんは収入面でサポート」:収入合算(連帯保証)
  • 「Cさんが5千万円借り、Dさんも5千万円借りる」:ペアローン

 1つの物件に対し「夫婦・パートナー同士が、それぞれ契約者として住宅ローンを組む」ので、ペアローンの住宅ローン契約は2つになります。

ペアローンイラスト
夫婦・パートナー同士がそれぞれ住宅ローンを組む 出典:PIXTA

 なお、「1つのローンで債務者が2人」の連帯債務では、住宅ローン契約はあくまでも1つとなります。ここがペアローンとの違いです(細かな違いや収入合算についてなどは記事のテーマから離れるので省略します)。

【関連記事はこちら】>>共働き夫婦が住宅ローンを借りるなら、 「連帯保証」を選んでいけないのはなぜ? 連帯債務、連帯保証、ペアローンを徹底比較!

今や、3割がペアローン!

 記憶する限り、ここ10年くらいでペアローンは社会へ浸透していきました。

 私が銀行に入社(約30年前のバブル期)する以前から最近まで、「夫の年収で住宅ローンを借りる。妻の収入を合算することもある」といった形が、住宅ローンのモデルケースでした。ペアローンは住宅ローンとしては新しいカタチの一つで、登場してから増加し続けています。

 近年は特に高い水準で推移しており、2018年から2022年までの5年間、ローン契約全体の3割がペアローンです【参考②】。

 また、ペアローンは若いほど利用率が高く、20~29歳の年齢層は21%で、全体平均値9%の2倍以上となっています【参考③】。 

 ペアローンの増加は共働き世帯の増加と足並みをそろえており、この傾向は今後も続いていくことでしょう。

【参考➁】リクルート/SUUMOリサーチセンター/2022年首都圏新築マンション契約者動向調査
【参考③】三井住友トラスト・資産のミライ研究所/2022年/住まいと資産形成に関する意識と実態調査

ペアローンのメリット・デメリット

 続いて、ペアローンのメリットとデメリットを解説します。

メリット:大きく借りることが可能

 1人より2人のほうが、大きく借りることが可能になります「1人で組む住宅ローンの2人前」(収入の大小などで、必ず2倍とは限りませんが)なので、大きな額を借りることのできる可能性が高くなるのです。

 また、所得税の住宅取得控除(いわゆる「住宅ローン減税」)も2人でそれぞれ受けられるのでメリットが発生する場合もあります。

デメリット1:働き方や収入の増減で返済が苦しくなるかも?

 ペアローンを組んだ場合で、出産や産休・育休(配偶者の育休も)などで収入が減ると、もともとそれぞれが自分のローンを返済するという「並走」状態が続けられなくなり、住宅ローンの返済が大きな負担になる可能性がある、という点がデメリットの一つです。

 他にも転職やリストラ、勤務先の倒産など、収入が急に減少するリスクがあります。単独で借りる住宅ローンも同じリスクを有していますが、「ペアローンは2人で借りるので、収入が減って返済が苦しくなるリスクも2倍」とも言えるのです。

デメリット2:離婚のリスク

 ペアローンにおけるもう一つの大きなデメリットとして、離婚や引越しなどのリスクがあります。典型的な事例が冒頭のA子さんのケースです。

 婚姻・パートナーシップ関係の解消となった場合に「家はどうする?」「ローンはどうする?」といった問題が立ちはだかることとなります。

 結婚や離婚は個人の自由意思ですので、それ自体は良くも悪くもありません。ですが、ペアローンで住宅ローンを借りて家を買った場合には、いろいろなトラブルや悩みが出てくるわけです。もちろんこの点は、単独ローンでも同じですし、離婚以外にも死別などのケースが考えられます。

デメリット3:相手の滞納でも、自宅全部が競売に

 ローンの返済が遅れた場合、ペアローンでは2人に対し平等にリスクがあります。ペアローンで家を手に入れたということは「ローンは2人分、でも家は1つしかない」という事実が重くのしかかってくるのです。

 住宅ローンでは担保となる不動産が共有ならば、共有する人を「担保提供者」として連帯保証人にします。ペアローンの場合は「収入が2人分」という前提からも、それぞれが相手の保証人になっています。

 このようにそれぞれ担保を提供し、それぞれが保証人になっている状態を「相担保・相保証(あいたんぽ・あいほしょう)」と銀行では呼びます。「相(あい)」は相互という意味合いで、ペアローンはまさにこの状態なのです。

 そのため「相手が返済を滞納していても、自分はしっかり返済しているから関係ないや」というわけにはいきません。相手の連帯保証人になっているので、返済義務は相手(債務者)と同等であり、相手が返済を滞納しているということは、自分が滞納しているのと同じなのです。

 相手が繰り返し滞納した場合、自分にも督促連絡や督促文書が送られてくる可能性があります。それ以前に自宅の共有持ち分に対する住宅ローンが滞納しているのですから、そのまま滞納が重なった場合には自宅全部を競売にかけられる可能性もあると考えなければなりません。

ペアローンにおける財産分与の考え方

 一般的に、離婚することになった場合、家や預貯金などの財産も夫婦が協力して作り上げてきたと考え、別れる2人の間で分け合うというのが「財産分与」という考え方です。ハリウッドスターなどの離婚に際して「財産分与額が◯◯億円」などと話題になることでも知られています。

 この財産分与の事情がペアローンの場合は異なってくることがあります。ペアローンを組んだカップルは、それぞれに収入があったわけです。2人で協力して財産を作ったというよりも、それぞれがそれぞれの財産を作ったと表す方が近いでしょう。そうなると、離婚時に財産分与で相手の持ち分を受け取れるケースばかりではなくなるのです。

【関連記事はこちら】>>離婚後も「持ち家」に住み続けたいなら、夫婦でどのように財産分与すればいい?~離婚問題に詳しい弁護士が解説~離婚と「わが家」シリーズ 第3回

 こうしたケースでは、家に残る側が出ていく側の持ち分を買い取るという選択肢があります。とはいえ、実際に売買するわけではなく、相手が持っている持ち分と引き換えに、相手のペアローン残額も引き受けるといった流れです。これが「負担付贈与」という考え方で、受け取ったモノ(ここでは住宅の持ち分)と負担したモノ(相手のペアローン残額)を比べて、受け取ったモノが多い場合には贈与税の対象になる可能性もあります【参考④】。

 このように税金の面でも注意が必要になるため、負担付贈与などを考える際には税理士や弁護士など専門家に相談した方がいいと思われます。

【参考④】国税庁/タックスアンサー(よくある税の質問)/No.4426 負担付贈与に対する課税

相手のローンまで完済した母~E子さんのケース

 最後に、ペアローン関連のトラブルを解決する見本とも言えるE子さん(女性・会社員)の事例を紹介します。

 E子さんも夫婦でペアローンを借り、夫が出ていったところまでは冒頭A子さんと同じでした。しかし、そこから先が大きく異なっていたのです。

 「家と子供を守るため、夫の自宅持ち分を負担付贈与で自分のものにする」と決めたE子さんは、弁護士に相談したうえで、銀行に来店(弁護士同席)されました。

 その際にE子さんは、

法的な問題について弁護士に確認し、そのアドバイスに沿って進めていく
・贈与税の対象にならない方法など、弁護士が紹介した税理士に相談して税金面も確認済み
・自分のローンにプラスして相手のローンまで返済可能な計画を自作して持参

 といったように、しっかりと準備をしたうえで来店されたのです。

 E子さんの収入で2人分のローンを返済するのは返済比率的に厳しいと思われました。しかし、E子さんは「実父(公務員で預金もそこそこあり)を保証人にしてでも対応して欲しい」とのこと。

 私はあまりにもしっかりしているE子さんに驚き、感心し、最後には応援したくなりました。

 そんなE子さんも最初はどうしていいかわからなかったそうです。しかし、「自分が動かなければ家も子供も、自分もダメになる」と一念発起したと話されました。また、弁護士は実父の紹介によるもので、いろいろとE子さんの相談に乗ってくれたとのことでした。

 最後には自分と夫の2人分のローンを完済したE子さん。まさにペアローンのトラブルを解決する見本とも言える事例で、いつか機会があれば読者の皆さんに伝えたいと考えていました。

まとめ

 今回はペアローンについて、銀行員として解説をしてきました。

 文中でも述べましたが、2人で借りるペアローンは、ローンも2人前ならリスクも2人前なので注意しなければいけないこともあります。

 しかし、注意点を認識して「ペアローンで幸せは2人前どころかそれ以上」になってほしいと、ペアローンを扱う一人の銀行員として考えています。

  • RSS最新記事
132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[新規借入]
132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[借り換え]
住宅ローン返済額シミュレーション 借入可能額シミュレーション

 

【金利動向】おすすめ記事 【基礎】から知りたい人の記事
【今月の金利】
【来月の金利】
【2023年の金利動向】
【変動金利】上昇時期は?
【変動金利】何%上昇する?
【基礎の8カ条】
【審査】の基礎
【借り換え】の基礎
【フラット35】の基礎
【住宅ローン控除】の基礎
おすすめ記事はこちら 
【金利】132銀行の住宅ローン金利推移をプロが比較(毎月更新)
【金利】変動金利が上がる時期を予測!
【金利】変動金利は今後、何%上昇する?
【読み物】年収700万円台世帯は破綻必至!?
【借り換え】多くの人は「高い変動金利」で損している! 
【借り換え】メリット額が分かる返済額シミュレーション
【諸費用】手数料・引越し代も借りられる銀行は?(17銀行比較)
【審査】「審査基準」を17銀行で比較(年収、勤続年数)

新規借入2024年7月最新 主要銀行版

住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
実質金利(手数料込)
0.308%
総返済額 3161万円
表面金利
年0.179%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
73,694円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③三菱UFJ銀行とKDDIが立ち上げたネット銀行。ネット申し込みで、全国に対応

2024/7/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
頭金10%以上で変動金利が低くなる!
実質金利(手数料込)
0.399%
総返済額 3210万円
表面金利
年0.270%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
74,864円
おすすめポイント

①低金利の上、がん50%団信無料
②無料で全疾病保償&12カ月の就業不能保償を付帯
③金利+0.1%で、がん100%団信も付帯OK

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 割引サービスなどを併用しなくても、変動金利は業界最低水準
  • 審査結果によって金利が上がることがない、安心の一律金利
  • がん100%保障団信が、わずか0.1%の上乗せで加入できる

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

PayPay銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利が特徴です。がん50%団信も付帯するようになり、auじぶん銀行などと人気を分けています。

 

ネット銀行ならではの、お申込みから契約までネットでお手続きを完結できる点も魅力的です。


ただし、審査は厳しめです。
 

条件のいい借り手に絞ることで低金利を実現しているものと思われます。当初の計画では、徐々に融資対象を拡大していくとしていましたが、今後どうするのか注目しています。

関連記事 PayPay銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
借入金額×2.20%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
ホームページでの手続き:無料
電話での手続き:5,500円(税込)
繰上返済手数料(全額)
手数料:33,000円(消費税含む)
PayPay銀行住宅ローンセンターに電話で申し込み
借入額
500万円以上2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人が住む住宅に関する以下の資金
・戸建またはマンションの購入(中古物件を含む)
・戸建の新築・現在借入中の住宅ローンの借り換え
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
原則、利用不可
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
20歳以上65歳未満
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳未満)
+一般団信プラス(借入時年齢:51歳未満)
+がん50%保障団信(借入時年齢:51歳未満)
+全疾病保障&入院保障(借入時年齢:51歳未満)
一般団信プラス(死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、100万円の給付金。または、がん先進医療を受けた場合は、通算1000万円まで給付金)
がん50%保障団信(死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円。また、がんと診断された場合、ローン残高が半分)
全疾病保障&入院保障(けが・病気により入院した場合、毎月返済が無料になる他、就業不能状態が12ヵ月継続すると、住宅ローン残高がゼロ円に)
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:51歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円。または、がんと診断された場合、100万円の給付金。上皮内がん・皮膚がんと診断された場合、50万円の給付金
11疾病保障団信(借入時年齢:51歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。10種類の生活習慣病で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。または、がんと診断された場合、100万円の給付金。上皮内がん・皮膚がんと診断された場合、50万円の給付金。病気やけがで入院が連続5日以上の場合、10万円の給付金
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
ペア連生団信
(一般団信、借入時年齢:65歳未満)
金利+0.20%
(連帯債務で借り入れを行う二人のどちらかが、死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円)ペア連生団信
(がん100%、借入時年齢:51歳未満)
金利+0.40%
(連帯債務で借り入れを行う二人のどちらかが、がんと診断及び死亡・高度障害になった場合、ローン残高が0円)
閉じる
実質金利(手数料込)
0.419%
総返済額 3221万円
表面金利
年0.290%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,123円
おすすめポイント

手数料5.5万円〜と安く、自己資金が少ない人におすすめ

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 事務手数料11万円なら、要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が付く
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

新生銀行の住宅ローンは、手数料が5.5万円からと非常に安いので、うまく使うとおとくになります。特に「借り換え」で利用される方が多く、「新規」であっても「借入金額が大きい」「期間が短い」といったケースでは魅力的な銀行となります。

 

10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低いのも特徴的です。

商品も特徴的で、介護保障保険が付帯した商品や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

関連記事 SBI新生銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
【定額型】5万5000円~
【定率型】借入残高×2.2%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
(安心パックW(ダブル)の場合、借り入れ日から5年以内に完済すると、繰上返済手数料として完済時に別途165,000円必要)
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
11万円
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

変動金利ランキング完全版はこちら

住宅ローンおすすめ比較

 

 132銀行の住宅ローンを比較

>>返済額シミュレーションで、全銀行の金利を一気に比較・調査

※サイト内の金利はすべて年率で表示

TOP