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港区の駅ごとの賃貸相場はいくら? 「新橋」「浜松町」「大門」のオフィス街は、意外にも賃料が割安!【完全版】

2022年3月12日公開(2022年5月23日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

港区の駅ごとの賃貸相場はいくら? 港区にある各駅周辺の賃貸物件(アパート、賃貸マンションなど)の平均賃料と、1㎡あたりの賃料(平米単価)を調査し、賃料が安い順にランキングを作成した。港区内だと、どの駅の賃料が安いのだろうか?(データ提供:マンション情報サイト『マンションレビュー』

港区の賃貸事情、住まいの環境は?

東京のランドマーク東京タワーのお膝元に位置する港区(出典:PIXTA)
東京のランドマーク東京タワーのお膝元に位置する港区(出典:PIXTA)

 港区は千代田区や中央区と並ぶ都心3区。古くから日本のビジネスの中心として発展してきた港区には、大手企業の本社が多数あり、平日はビジネスマンが目立つ。「六本木」や「虎ノ門」などの高層ビル群が集中するエリアには大型複合施設が次々に開発され、週末にはショッピングに訪れる人で賑わう。

 言わずと知れた東京タワーをはじめ、六本木ヒルズやお台場など、観光にも魅力的なスポットにあふれている。また、駐日大使館や外資系企業が多く、居住外国人が多いのも港区の特徴だ。そんな場所柄、多国籍な飲食店が多く、海外のグルメを身近に楽しめるのがうれしい。

 華やかなイメージが強い港区だが、白金や麻布十番といった閑静な住宅街も点在する。都心でありながら緑豊かな公園も多いので、暮らしやすい。どこへ行くにもアクセスの良い立地条件もあり、平均家賃は都内でも随一の高さだ。

港区で賃料相場が安い駅ランキング

 では、港区内で平均賃料が安い駅はどこなのか見ていこう。

【港区】

  平均賃料が安い駅ランキング(全駅)

順位 駅名 平均賃料 平均専有面積

平均賃料

(㎡あたり)

ライフルホームズで
周辺物件を見る
1 新橋 138,847円 31.43㎡ 4,430円
2 日の出 143,679円 38.03㎡ 3,984円
3 大門 155,405円 36.38㎡ 4,189円
4 浜松町 155,839円 38.68㎡ 4,033円
5 芝浦ふ頭 156,426円 44.82㎡ 3,595円
6 芝公園 158,865円 38.36㎡ 4,143円
7 田町 160,424円 42.36㎡ 3,836円
8 三田 167,736円 42.69㎡ 3,932円
9 御成門 172,395円 36.81㎡ 4,455円
10 泉岳寺 173,240円 47.23㎡ 3,735円
11 高輪ゲートウェイ 174,575円 48.24㎡ 3,678円
12 白金高輪 177,089円 45.01㎡ 3,928円
13 赤羽橋 186,117円 43.55㎡ 4,260円
14 汐留 186,409円 39.65㎡ 4,578円
15 品川 187,544円 52.21㎡ 3,615円
16 白金台 193,548円 49.09㎡ 3,932円
17 高輪台 196,721円 52.36㎡ 3,766円
18 虎ノ門ヒルズ 218,232円 43.8㎡ 4,657円
19 赤坂見附 236,982円 53.42㎡ 4,324円
20 虎ノ門 238,029円 46.47㎡ 4,800円
21 赤坂 238,449円 51.66㎡ 4,409円
22 乃木坂 239,101円 51.71㎡ 4,464円
23 青山一丁目 240,075円 55.2㎡ 4,245円
24 外苑前 240,978円 53.62㎡ 4,400円
25 麻布十番 242,290円 52.37㎡ 4,335円
26 神谷町 255,916円 52.88㎡ 4,521円
27 六本木 258,013円 53.92㎡ 4,474円
28 表参道 275,951円 59.18㎡ 4,564円
29 広尾 290,553円 62.46㎡ 4,426円
30 六本木一丁目 298,078円 58.03㎡ 4,677円

※平均賃料、平均専有面積:2009年から2020年までの賃貸取引データから算出。1㎡あたりの賃料:取引のある賃貸物件の平均賃料を平均専有面積で割り出して算出。

※「台場」「お台場海浜公園」「竹芝」はデータ不足によりランキング対象外。

 ランキング上位となったのは、新橋駅、日の出駅、大門駅、浜松町駅、芝浦ふ頭駅だ。新橋や浜松町、大門のように、オフィスが密集したエリアと、日の出や芝浦ふ頭といった湾岸エリアに二分された。

 新橋・浜松町あたりに、住宅街というイメージはあまりない方も多いだろうが、一人暮らし向けのコンパクトな間取りの物件がオフィスビルに紛れて点在している。もちろん、港区ということで都内の賃料相場よりは家賃が高くなってしまうのだが、どうしても港区に住みたいという方は参考になるだろう。

平均賃料が最も安いのは、新橋駅

都心でありながら緑が身近な港区のオフィスエリア(出典:PIXTA)
都心でありながら緑が身近な港区のオフィスエリア(出典:PIXTA)

 港区で最も平均賃料が安い駅となったのは新橋駅だった。平均賃料は138,847円。

 新橋といえば、飲食店や居酒屋が多いことで有名。泥酔した人が道で寝ていることもまれではなく、駅前の治安は悪い。オフィス街でもあるので昼夜共ににぎやかだが、現在は長引くコロナ禍の影響により、かつてに比べて街中の人は少なくなっている。

 新橋駅前を抜けて、汐留や銀座方面である東側に行けば、ワンルームなどの一人暮らし向けの物件が増える。中には、築40年以上たった古い物件もひっそりと存在しており、15㎡で家賃7万円〜といった部屋もある。

 なにしろ、JR各線・東京メトロ銀座線・都営浅草線・ゆりかもめなど、8路線が乗り入れるので、新橋駅のアクセスは圧倒的に良い。出張などの移動が多い単身者向けの街だろう。

㎡単価で割安だったのは、芝浦ふ頭駅

 港区内で1㎡あたりの平均賃料が最も安いのは、芝浦ふ頭駅。㎡あたりの賃料は3,595円で、最も高額だった虎ノ門駅(賃料4,800円/㎡)と比較すると1,000円以上も安い。

 芝浦ふ頭は東京港のふ頭として、古くから運送の要としてその役割を果たしてきた。そのため、倉庫や運送業のオフィスが軒を連ねるなか、近年は高層マンションなどの増加に伴い、生活インフラも整っている。

 芝浦ふ頭駅には、ゆりかもめが乗り入れているが、場所柄、電車もさることながら車での移動が非常に便利だ。都心はもちろん、神奈川県や千葉県方面へもアクセスしやすい。また、芝浦ふ頭南公園からは、レインボーブリッジや対岸のお台場の美しい景色を楽しめるのも大きな魅力だ。

平均賃料が最も高額だったのは、六本木一丁目駅

 港区で最も平均賃料が高額なのは、六本木一丁目駅だ。平均賃料298,078円と、新橋駅の倍以上となる

 六本木一丁目駅には東京メトロ南北線しか乗り入れていないが、少し歩けば、虎ノ門ヒルズ駅や神谷町駅、六本木駅なども利用できる。周辺には、オフィスビルや大使館が多く、治安は安定していると言えるだろう。庶民的なスーパーは少なく、日常の買い物をするにも、生活水準が高い富裕層向けの店舗が並ぶ。

 「アークヒルズ」や「泉ガーデンレジデンス」といった有名なタワーマンションも多く、周辺で最も多い賃料は15万円以上〜20万円以下(※ホームズ調べ。まさに、東京都内のみならず、日本国内でもトップクラスに平均賃料が高いエリアとなっている。

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