都心の賃貸物件探しは、ポータルサイトに頼ると失敗する!? ネット検索に潜む4つの落とし穴を解説!

2026年3月23日公開(2026年3月23日更新)
高田一洋:一心エステート株式会社代表取締役CEO

賃貸物件を探す際、多くの人がスマートフォンでポータルサイトを閲覧することから始めます。しかし、物件の動きが激しい都心エリアでは、ネット検索だけに頼る探し方に大きな落とし穴が潜んでいるといいます。都内で不動産会社を経営する高田一洋氏が、YouTubeチャンネル「たかちゃん不動産」でネット検索に隠されたリスクと、理想の住まいの探し方を解説します!

都心の賃貸物件をネット検索だけで探すのは不十分

 皆さん、こんにちは。「たかちゃん不動産」の高田一洋です。今回は、賃貸物件を借りる際に「インターネットだけで探すことの危険性」というテーマについて、弊社賃貸担当の山本さんとともにお話しします。

 今の時代、SUUMOなどのポータルサイトで自分なりに条件を絞り、気になる物件を見つけたら問い合わせる、というスタイルが一般的かもしれません。特に、不動産会社と何度もやり取りをするのが手間だと感じ、内見の時だけ連絡を取るようなお客様も増えています。

 しかし、特に千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、渋谷区の「都心6区」に関しては、その探し方では正直かなり厳しい戦いになります。なぜネット検索だけでは不十分なのか。私たちが現場で感じている4つのリスクについて深掘りしていきます。

リスク1:実在しない「釣り物件(おとり物件)」の存在

すでに成約しているのにサイトに掲載されたままの物件がある

 まず1つ目のリスクとして挙げられるのが、いわゆる「釣り物件(おとり物件)」です。これは、すでに成約済みの条件の良い人気物件が、意図的、あるいは情報の更新漏れによってネットに掲載され続けている状態を指します。

 「こんなに良い条件の部屋がまだ空いているんだ」と思って問い合わせをしても、実際には「ついさっき埋まってしまいました」と言われ、別の類似物件を紹介される。こうした経験がある方もいるのではないでしょうか。

 悪質なケースでは、集客のためにわざと残していることもありますが、今の都心のスピード感では、不動産会社側が削除する間もなく決まってしまうことも珍しくありません。ネット上の情報が必ずしも「今、募集中である」ことを保証していない点は、常に念頭に置いておく必要があります。

リスク2:優良物件は、ネットに載る前に勝負が決まる

 2つ目のリスクは、本当の優良物件はネットに反映される前に埋まってしまうというタイムラグの問題です。実は、ポータルサイトに情報が反映されるまでには一定の時差が存在します。

 例えば、SUUMOの場合、不動産会社が午前11時までに入稿作業を終えたものが15時に反映され、15時までに入稿したものが19時に反映されるといった仕組みになっています。この数時間の差が、都心の賃貸市場では致命的になってしまうのです。

 私たちは、ポータルサイトに載る前の段階で、業者間流通システム(レインズ等)を使って新着物件を常にチェックしています。条件の良い物件が出た瞬間、担当しているお客様に直接情報を送り、その時点でお申し込みをいただくことも少なくありません。

 つまり、皆さんがネットでその物件を目にした時には、すでに先行して情報を得た誰かが申し込みを入れている確率が高いのです。体感としては、ネットに掲載された時点で半分以上、繁忙期であれば、8割方の物件にすでに申し込みが入っているという感覚です。このスピード勝負に勝つには、ネットに出る前の「一次情報」をつかむしかありません。

リスク3:物件ごとに別々の会社に連絡すると非効率的

物件ごとに異なる不動産会社に問い合わせるのはやってしまいがち

 3つ目のリスクは、物件ごとに別々の不動産会社へ問い合わせてしまうことで生じる「非効率性」です。気になる物件を複数チェックし、それぞれを掲載している異なる不動産会社に内見を申し込む方は多いでしょう。

 しかし、これをやってしまうと、自分でもどの物件に問い合わせたのか分からなくなったり、各社の担当者からバラバラに連絡が来たりして、収拾がつかなくなります。さらに、それぞれの担当者は、自社が紹介する物件を決めさせようと強引に勧めてくるケースもあり、冷静な比較判断が難しくなります。

 おすすめしたいのは、信頼できる1人の担当者にすべての物件の内見や交渉を任せることです。1社に絞れば、担当者はすべての内見に同行し、それぞれの物件のメリット・デメリットを客観的に比較してくれます。5つの物件を見たら、その中で「本当に条件に合うのはどれか」を一緒に整理できるため、結果として意思決定の精度が格段に上がるのです。

リスク4:管理費・共益費の大幅な値上がりに気づかない

 最後にお伝えしたい4つ目のリスクは、最近の賃料上昇に伴う「検索のトリック」です。現在、都心の賃料相場は着実に上がっていますが、中にはテクニック的な上げ方をしている物件が増えています。

 具体的には、賃料(家賃)そのものは据え置きにしながら、「管理費・共益費」を大幅に引き上げるという手法です。例えば、20万円以下の予算で検索している人のヒットリストに残るよう、賃料を19万8000円にし、管理費を3万円や4万円に設定するといった具合です。

 以前であれば、ワンルームの管理費は数千円という印象が強かったかもしれませんが、今では管理費だけで1万5000円、広い部屋になれば6万円といったケースも珍しくありません。検索時に「管理費込み」のチェックを入れ忘れると、表示された家賃だけを見て内見に行き、最終的な総額を見て予算オーバーに気づくという落とし穴にはまってしまいます。

理想の物件を見つけるための正攻法とは

 ここまで4つのリスクをお話ししてきましたが、特に都心の超激戦区で理想の住まいを見つけるには、自分一人のネット検索では限界があります。

 一番効果的なのは、ポータルサイトを眺める時間を減らし、信頼できる担当者(エージェント)に自分の希望条件をあらかじめ伝えておくことです。私たちが毎朝、必死になって新着物件をチェックし、ネットに公開される前の「鮮度の高い情報」を皆さんのもとへお届けします。

 「ネットで見つけた時にはもう遅い」というのが、今のリアルな賃貸市場です。効率よく、かつ後悔のない住まい探しをするために、ぜひプロの力を頼ってください。

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