地方銀行で住宅ローンを借りても大丈夫? 銀行員がメリット・デメリットを解説!

【第40回】2025年2月18日公開(2025年2月18日更新)
加藤隆二:金融ライター(現役銀行員)

住宅ローンを扱う金融機関は多く、メガバンクやネット銀行、地方銀行など、それぞれ特徴が異なり、どのように選べばよいか迷っておられる方も多いでしょう。本記事では地方銀行に焦点を当てて、メリット・デメリットなどを現役地方銀行員が解説します。地方銀行の住宅ローンを検討している方も、他行と比較検討している方も、ぜひ参考にしてください。(金融ライター・加藤隆二、現役銀行員)

地方銀行で住宅ローンを借りても大丈夫?

地方銀行で住宅ローンを借りても大丈夫?
地方銀行で住宅ローンを借りても大丈夫?(出所:PIXTA)

 物価の上昇や建築材料の高騰、金利上昇など、マイホームを手に入れるために住宅ローンを検討する人にとっては悩ましい状況が続いています。

 そして、住宅ローン選びもどこを選べばいいのか? メガバンクやネット銀行、地方銀行など対象となる金融機関が多く、金利はもちろん、メリット・デメリットが異なり、ここも悩ましいところです。

 そこで本記事では、金融機関では日本で最も行数が多い地方銀行の住宅ローンについて解説していきます。

 メガバンクやネット銀行の住宅ローンに比べて、金利や使い勝手で劣っていると思っている人が多いかもしれません。しかし、地方銀行で住宅ローンを借りるメリットもあるので、金融機関を選ぶ際の参考にしてください。

住宅ローンを扱う地方銀行はどれくらいあるのか?

 2025年2月現在、住宅ローンを扱う地方銀行はどのくらいあるのでしょうか。メガバンクなども合わせて下表にまとめました。 

住宅ローンを取り扱っている金融機関数(メガバンク、ネット銀行、地方銀行、信託銀行)
カッコ内は住宅ローンを扱っている金融機関数
※上記以外に信金・信組と公的金融機関(住宅金融支援機構)も住宅ローンを扱う
※メガバンク、ネット銀行、信託銀行:金融庁「銀行免許一覧(都市銀行・信託銀行・その他)」、地方銀行:一般社団法人全国地方銀行協会「地方銀行一覧」、一般社団法人第二地方銀行協会「第二地方銀行協会

地方銀行の置かれた厳しい現状

 地方銀行は、どこも経営が厳しい状況で、生き残りに必死です。その主な理由として以下の2点が挙げられます。

(1)超低金利の長期化や銀行間競争の激化に伴う預貸利ざやの縮小
(2)人口減少や企業数の減少に伴い貸出先が減っている

 本来、健全経営であるべき銀行が赤字になるということは、私が銀行に入社した30年以上前にはとても考えられなかったことです。

 もし当時、銀行が赤字になったら、預金を引き出そうと顧客が殺到する「取り付け騒ぎ」になったと思います。

 しかし、最近では金融機関の赤字決算も続出しており、社会全体も悪い意味で慣れてしまったと言えるでしょう。

今後、地方銀行はどうなるのか

 上述したとおり、本来なら銀行で赤字決算などありえないことです。そのため、損失が大きい銀行などは淘汰されていくか、あるいは体力強化を狙った銀行間での合併が加速していくことも考えられます

 たとえば、地方銀行の数を見てみると、1984年(昭和59年)から2023年(令和5年)までの期間で、第一地方銀行の数は64から62と減少は2行ですが、第二地方銀行は69から37と、32行も減少しています。
※参考:預金保険機構「預金保険対象金融機関数の推移

地方銀行で住宅ローンを借りるメリット

 では、地方銀行で住宅ローンを借りるメリットを見てみましょう。

ローン審査の対応が柔軟である

 地方銀行では、メガバンクやネット銀行よりも人的要素が介入する余地があるため、ローン審査が柔軟な傾向にあります

 たとえば、メガバンクはマニュアルを順守し、審査の基準に外れた時点で即審査落ちになります。これは、メガバンクで住宅ローンを断られた人から直接、事情や経緯を伺った私の経験からくるものです。

 メガバンクでは黙っていても住宅ローンの申し込みが来るため、「ダメなものはダメ」でいいのでしょう。また、ネット銀行は非対面が原則で、書面など机上の審査が中心になります。そのためこちらも「ダメなものはダメ」と取捨選択が素早い傾向にあります。

 一方、地方銀行では、良く言えば柔軟、悪く言えば昔ながらの古い審査体制が残っています

 そのため、銀行員が「この人は◯◯が弱いけれど、そこをなんとかしましょう」と上司に稟議を提案して審査を通すこともあります。

 もちろん、地方銀行の審査が甘いとか、地方銀行が顧客に優しくてメガバンクなどは冷たいと言うつもりはありません。

 しかしながら、生き残りに必死な地方銀行では、多少無理をしてでも住宅ローンの借り手がほしいという本音もあるのです。

物件情報やハウスメーカーとのパイプがある

 地方銀行は、競争激化により待っているだけでは住宅ローンのお客様は来てくれません。

 そのため、不動産の売り情報を不動産業者から集めたり、新築のハウスメーカーにも顔が利くよう挨拶回りをするなど、昔ながらの営業姿勢を持ち続けています

 そのため、地方銀行で住宅ローンの話をしていると、土地の売り情報など思わぬ形で「いいネタ」をもらえることもあります。

 これはすべての人に当てはまるメリットとは言えませんが、地方銀行と住宅ローンの話をしても損はないといえます。

借りたあとも面倒見が良い

 地方銀行では、リストラや転職などで返済が苦しくなっても、相談すればリスケ(一時的に返済を減らす)してくれる可能性があります

 メガバンクやネット銀行では、リスケの対応などには手間をかけたくないので、返済が滞納しても放置し、代位弁済や担保処分など事務的な対応をする傾向にあります。

 一方、地方銀行はローン残高を減らしたくないため、返済が遅れた顧客を助けて延命させれば残高が維持できます(つまり銀行側にもメリットがあるわけです)。

 また、金利に不満がある場合、地方銀行なら交渉の余地があります。他行に借り換えられてローン残高が減るのを防ぎたいからです。

 そもそも、メガバンクやネット銀行は、金利の相談をする窓口が存在しません。「金利に不満で借り換えするならどうぞ(そう明言する銀行はありませんが)」というスタンスなのでしょう。

地方銀行で住宅ローンを借りるデメリット

 一方、地方銀行で住宅ローンを借りる場合、想定されるデメリットを考えておく必要があります。

営業エリアが限定されている

 地方銀行は営業エリア(つまり縄張り)が限定されている点がデメリットになります。

 たとえば、神奈川県で賃貸に住む人が、同じ神奈川県でマイホームを購入するといったケースなら、横浜銀行など地元の地方銀行を利用すれば、とくにデメリットはありません。

 しかし、「神奈川県で賃貸や社宅住まいだが、実家のある北海道に家を建てたい」というニーズには、地方銀行ではなかなか応えてもらえません。

 それはなぜかというと、地方銀行は原則として支店や拠点がある営業地域内でしか住宅ローンを取り扱えないからです。

 上述の例なら、神奈川県の地方銀行員が、担保調査のために北海道までは行ってくれないというわけです。

 また、北海道は神奈川県から見れば遠隔地になるので、返済が滞納したときなどの事後管理も困難になります。

 したがって、このようなケースでは、全国規模のメガバンクやネット銀行に頼らざるを得ないのです。

 ただし、これはあくまで原則論で、個々のケースに応じて営業エリア外の住宅ローンでも地方銀行が対応してくれるケースもあります。

使い勝手が地域に限定される

 使い勝手が地域限定な点は、地方銀行で住宅ローンを借りるデメリットと言えます。

 たとえば、支店や銀行ATMは原則として営業エリア圏内が中心。コンビニATMの無料提携も県内限定というところが多くなっています。そのため、エリア外でATMを利用すると手数料が必要になります。

 基本的に住宅ローンの借り入れがある銀行が本人や家計のメインバンクになるので、地方銀行で住宅ローンを借りる場合には、こうした使い勝手も考える必要があります。

 利便性では全国単位のメガバンクやネット銀行に勝てないのが実態です。

地方銀行で住宅ローンを借りる前に知っておきたいQ&A

 地方銀行の住宅ローンを検討する際に、疑問に思うであろう質問に回答します。

Q.地方銀行の住宅ローン金利は高い?

 ネット上には、地方銀行のデメリットとして「金利は高めの傾向にある」といった記事が目立ちます。

 しかし、銀行員としてはこれに反論があります。このような記述では、メガバンクやネット銀行には勝てないという先入観を人々に植え付けることになります。銀行個別に比べれば、メガバンクに肩を並べるか、もっと低いケースもあるからです。

 たとえば、2025年2月現在の金利水準は、変動金利なら横浜銀行が年0.30%、りそな銀行は年0.39%(ともに変動金利、融資手数料型、最下限金利)と、地方銀行のほうが低金利になっているケースもあります。

 ただし、住宅ローンの金利は審査結果に応じて決まるので、表面的な金利だけで銀行の優劣は決められません

 しかしながら、必ずしも住宅ローン金利で地方銀行はメガバンクやネット銀行には負けていないと言えるでしょう。

【関連記事】>>住宅ローン変動金利ランキング132行比較[新規借入]今後の金利上昇を見越して固定を選ぶべき?

Q.仕事都合の一時的な転居でも、すぐにローンを全額返せと言われないの?

 ここまで、地方銀行は営業エリア以外の取引はしないと説明しましたが、仕事都合の一時的(数年間)な転居の場合、きちんと相談すれば全額を返済するように言われることはありません。

 また、親の介護などで一時的に実家へ住むことになった場合など、事情を説明すれば柔軟に対応してくれるでしょう。

 いずれにせよ、一時的でも転居することはしっかり銀行に伝えることと、返済を滞納しなければ、全額返せなどとは言われないのでご安心ください

 そのためには転居したらすぐに銀行へ届けを出しましょう。銀行から本人宛ての郵便が「受取人不在」「当所に訪ね当たりません」などで銀行に戻ってくると、銀行では管理のために郵便返礼が記録されます。最悪のケースは、全額返済を求められることが契約書類に記載されています。

参考
第3条(期限前の全額返済義務)
(筆者中略)
2.次の各場合には、借主は、銀行からの請求によって、この契約による債務全額について期限の利益を失い、借入要項記載の返済方法によらず、ただちにこの契約による債務全額を返済するものとします。
(筆者中略)
⑤借主が住所変更の届け出を怠るなど借主の責めに帰すべき事由によって銀行に借主の所在が不明となったとき。
引用元:七十七銀行「77ローン約款・規定

 また、空き家になるからと勝手に他人へ賃貸することもやめてください。この場合、最初から計画的に偽装して、住宅ローンで借りた家を他人に賃貸する(俗に「なんちゃって住宅ローン」と呼ばれている)違反行為と同等だとして、銀行との契約違反になる可能性があります。これが発覚すると、最悪の場合、全額返済と言われる可能性が高いです。

参考
住宅ローンの資金使途
住宅ローンについては、お申込人およびそのご家族が居住することを目的とした、以下のご資金が対象となります。
(筆者中略)
以下の物件はご融資の対象となりません。
(筆者中略)
(5)一部でも第三者への賃貸を目的とする物件

引用元:あいち銀行「住宅ローン説明書

【関連記事】>>不動産投資の偽装がバレたときの重い結末エピソード2選!「なんちゃって住宅ローン」の手口を銀行員が解説

Q.地方銀行で住宅ローンを借りたあと、その銀行が合併や破綻したらどうなる?

 地方銀行が経営破綻、あるいは合併などで銀行が変わっても、借り手の住宅ローンはそのまま継続されます。

 全額返済などをいきなり求めるようなことはありません。いきなり金利を引き上げることもないのでご安心ください

 ただし、以前の銀行と比べ、良くも悪くもサービスや対応は変わるので注意が必要です。

 また、破綻もしくは合併により支店の統廃合が行われる可能性があり、遠隔の支店まで出向くことになります。

【関連記事】>>銀行が破綻したら住宅ローンはどうなる? 「万が一」のために知っておきたいことを銀行員が解説

銀行員が考える、地方銀行の住宅ローンがおすすめの人

 今回は、地方銀行で住宅ローンを借りることに関して、メリット・デメリットなどを解説してきました。

 最後に地方銀行の住宅ローンをおすすめできる人について、銀行員が考えてみます。

 まず、取引きをする銀行で、メガバンクなどのブランドイメージにこだわらず、ブランドより金利やサービスを重視して銀行を選択したい人は、地方銀行が合うと思います。

 また、人と人との付き合いで家づくりをしていきたい人にも、地方銀行がおすすめです。

 住宅ローンを借りる金融機関を選ぶ際、この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

【関連記事】>>【銀行員が解説】メガバンク?地方銀行?ネット銀行?地方で住宅ローンを借りる際の銀行・金融機関の選び方を3つのポイントから徹底解説!

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新規借入2025年4月最新 主要銀行版

住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

要介護3以上などでローン残高が0円になる「安心保障付団信」が無料
実質金利(手数料込)
0.540%
総返済額 3287万円
表面金利
年0.410%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
76,688円
おすすめポイント

保証料など0円サービスが充実
②新規借入で変動金利の場合は自己資金10%以上で金利優遇あり
③最大3億円まで借入可能

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が無料
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

SBI新生銀行の住宅ローンは、10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低い点が特徴です。

 

商品も特徴的で、介護状態を保障する団信や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

関連記事 SBI新生銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
借入残高×2.2%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
オプション
(特約)の団信
ガン団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
2位

auじぶん銀行

住宅ローン 全期間引下げプラン(新規借入、頭金20%以上)・変動金利

実質金利(手数料込)
0.766%
総返済額 3412万円
表面金利
年0.634%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
79,665円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③KDDIグループのインターネット銀行で全国に対応

2025/4/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。変動金利(新規借入)は、物件価格の80%以下で借入れた場合の金利。また、50歳以下の方が一般団信を選択し、物件価格の80%以下で借入れた場合の金利は年0.344%。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • KDDIグループのネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
がん50%団信、がん診断給付100万円が無料付帯
実質金利(手数料込)
0.779%
総返済額 3419万円
表面金利
年0.647%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
79,840円
おすすめポイント

①がん50%団信が無料付帯!
手数料4.4万円〜と安く、自己資金が少なくてもOK
③ミックスローンに対応しており、最大3つまで組み合わせOK

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 「がん」になった場合は住宅ローン残高が半分になる「がん団信50%団信」が無料で付帯
  • ミックスローンに対応しており、3つまで組み合わせOK<

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

ソニー銀行の住宅ローンは、手数料が4.4万円〜で超安く、金利も低いのでバランスがすごくいいと思います。借入額は最大2億円と高額です。

 

審査は一言でいえば厳しめ。なかなか通らないですね。年収基準が400万円以上ある必要があります。さらに、例えば夫婦で年収合算をして借りようとすると、原則としてそれぞれが年収400万円以上でなければ審査基準を満たしません。仮に夫が600万円で、妻が350万円なら通りません。年収が高いダブルインカムのパワーカップルにはいいでしょうね。

 

低金利の商品が多いだけでなく、ソニー銀行はミックスローンに対応しており、しかも3つまで組み合わせもOKです。しかし、3つの組み合わせはマニアックすぎて、専門家としてもそこまで必要なのかと悩んでしまいます。

 

いずれにしても条件があえばぜひ検討したい銀行の一つ。手数料が低いので、借り換えを検討するのもいいでしょう。

関連記事 ソニー銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
■変動セレクト、固定セレクト
融資額×2.2%
■住宅ローン
44,000円
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1万円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
住宅ローン・変動セレクト住宅ローン:1年以上35年以下(1ヶ月きざみ)
固定セレクト住宅ローン:10年以上35年以下(1ヶ月きざみ)
融資を受けられるエリア
日本国内全域の市街化区域
使い道
本人が住む新築物件の購入、中古物件の購入、住宅の新築、増改築のための資金。借り換えにも利用可能
年収
(給与所得者)
400万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
400万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満20歳以上満65歳未満
年齢
(完済時)
85歳未満(ワイド団信の場合は81歳未満)
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん団信50(借入時年齢:50歳未満)
死亡・高度障害と判断された場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分に
オプション
(特約)の団信
がん団信100(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円)
3大疾病団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、急性心筋梗塞、脳卒中で手術または、労働の制限等が60日超継続した場合、ローン残高が0円
生活習慣病団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、生活習慣病で入院が180日超の場合、ローン残高が0円
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

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 132銀行の住宅ローンを比較

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