本当におとくな住宅ローンの探し方は!?
若林健次さんの4コマ漫画「住宅ローンは五里霧中」③
【第3回】2020年8月18日公開(2021年12月30日更新)
住宅ローンを借りようとする際、少しでもおとくな住宅ローンを借りたいものですね。ただし、住宅ローンは数百の銀行が、数千種類にものぼる商品を出しており、とても根気がいり、難しいことだということは、あまり知られていません。
低金利の罠
登場人物紹介
伊藤さん家族は、夫(35)、妻(32)、長女(3)の3人家族。家が手狭になり、娘が"イヤイヤ期"に差し掛かってきたことから、生活を一新するために住宅の購入を検討し始めた。
その相談に乗ってくれるのが、ファイナンシャルプランナーの麻美さん(年齢不詳)。歯に衣着せぬ物言いで、相談者の悩みをズバズバ解決していくが、たまに暴走することも…。
預金がないので…
【参考記事はこちら】>>住宅ローンを比較するなら「実質金利」に注目! 手数料や団信など、すべてのコストを金利に換算した「実質金利」で、本当にお得な住宅ローンを探そう!
10年固定金利の罠
実質金利、総支払額で比較するべき
住宅ローンを選ぶ際、多くの人は借入時の金利である「表面金利」ばかりに注目します。しかし、住宅ローンを借りるには、諸費用(手数料、保証料)などがかかります。さらに、金利が途中で変更になる商品も多く、「表面金利」だけで比較すると、本当におとくな住宅ローンにはたどり着きません。
そこでおすすめなのが、「実質金利」や「総支払額」で住宅ローンを比較することです。
ただし、実質金利や総支払額を計算するためには、諸費用や、金利変更後の適用金利なども調べなければなりません。銀行の約款やサイトには、こうした情報が記載されてはいるものの、それを探すだけで一苦労です。
ダイヤモンド不動産研究所では、こうした手間が必要ないよう、実質金利、総支払額を計算していますので、ぜひ、実質金利ランキング、返済額シミュレーションを活用してみてください。(編集協力・株式会社ゲネシス)
【若林健次さんの4コマ「住宅ローンは五里霧中」】>>第1回はこちら
【若林健次さんの4コマ「住宅ローンは五里霧中」】>>第2回はこちら
【若林健次さんの4コマ「住宅ローンは五里霧中」】>>第3回はこちら
【若林健次さんの4コマ「住宅ローンは五里霧中」】>>第4回はこちら
132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[新規借入] |
132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[借り換え] |
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新規借入2025年4月最新 主要銀行版
住宅ローン変動金利ランキング
※借入金額3000万円、借入期間35年で試算
要介護3以上などでローン残高が0円になる「安心保障付団信」が無料
- 実質金利(手数料込)
- 0.540%
- 総返済額 3287万円
- 表面金利
- 年0.410%
- 手数料(税込)
- 借入額×2.2%
- 保証料
- 0円
- 毎月返済額
- 76,688円
おすすめポイント
①保証料など0円サービスが充実
②新規借入で変動金利の場合は自己資金10%以上で金利優遇あり
③最大3億円まで借入可能
口コミ・団信・審査基準などを表示 
- 要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が無料
- 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得
- 手数料(税込)
- 借入残高×2.2%
- 保証料
- 0円
- 繰上返済手数料(一部)
- 0円(1円以上1円単位)
- 繰上返済手数料(全額)
- 0円。電話にて連絡
- 借入額
- 500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
- 借入期間
- 5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
- 融資を受けられるエリア
- 全国
- 使い道
- 本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
- 年収
(給与所得者)
- 300万円以上
- 勤続年数
(給与所得者)
- 2年以上
- 年収
(個人事業主等)
- 300万円以上(2年平均)
- 事業年数
(個人事業主等)
- 2年以上
- 年齢
(借入時)
- 20歳以上65歳以下
- 年齢
(完済時)
- 80歳未満
- その他条件
- ・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
- 無料の団信
- 一般団信(加入時年齢:65歳以下)
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
- オプション
(特約)の団信
- ガン団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる 
住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
- 実質金利(手数料込)
- 0.766%
- 総返済額 3412万円
- 表面金利
- 年0.634%
- 手数料(税込)
- 借入額×2.2%
- 保証料
- 0円
- 毎月返済額
- 79,665円
おすすめポイント
①「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③KDDIグループのインターネット銀行で全国に対応
2025/4/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。変動金利(新規借入)は、物件価格の80%以下で借入れた場合の金利。また、50歳以下の方が一般団信を選択し、物件価格の80%以下で借入れた場合の金利は年0.344%。
口コミ・団信・審査基準などを表示 
- KDDIグループのネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
- 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
- ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い
- 手数料(税込)
- 融資額×2.20%(税込)
- 保証料
- 0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
- 繰上返済手数料(一部)
- 0円(1円以上1円単位)
- 繰上返済手数料(全額)
- ・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
- 借入額
- 500万円以上、2億円以下(10万円単位)
- 借入期間
- 1年以上35年以内(1ヶ月単位)
- 融資を受けられるエリア
- 全国
- 使い道
- 本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
- 年収
(給与所得者)
- 200万円以上
- 勤続年数
(給与所得者)
- ー
- 年収
(個人事業主等)
- 200万円以上
- 事業年数
(個人事業主等)
- ー
- 年齢
(借入時)
- 満18歳以上〜満65歳未満
- 年齢
(完済時)
- 満80歳の誕生日まで
- その他条件
- ー
- 無料の団信
- 一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
- オプション
(特約)の団信
- がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる 
がん50%団信、がん診断給付100万円が無料付帯
- 実質金利(手数料込)
- 0.779%
- 総返済額 3419万円
- 表面金利
- 年0.647%
- 手数料(税込)
- 借入額×2.2%
- 保証料
- 0円
- 毎月返済額
- 79,840円
おすすめポイント
①がん50%団信が無料付帯!
②手数料4.4万円〜と安く、自己資金が少なくてもOK
③ミックスローンに対応しており、最大3つまで組み合わせOK
口コミ・団信・審査基準などを表示 
- 「がん」になった場合は住宅ローン残高が半分になる「がん団信50%団信」が無料で付帯
- ミックスローンに対応しており、3つまで組み合わせOK<
- 手数料(税込)
- ■変動セレクト、固定セレクト
融資額×2.2%
■住宅ローン
44,000円
- 保証料
- 0円
- 繰上返済手数料(一部)
- 0円(1万円以上1円単位)
- 繰上返済手数料(全額)
- 0円
- 借入額
- 500万円以上、2億円以下(10万円単位)
- 借入期間
- 住宅ローン・変動セレクト住宅ローン:1年以上35年以下(1ヶ月きざみ)
固定セレクト住宅ローン:10年以上35年以下(1ヶ月きざみ)
- 融資を受けられるエリア
- 日本国内全域の市街化区域
- 使い道
- 本人が住む新築物件の購入、中古物件の購入、住宅の新築、増改築のための資金。借り換えにも利用可能
- 年収
(給与所得者)
- 400万円以上
- 勤続年数
(給与所得者)
- ―
- 年収
(個人事業主等)
- 400万円以上
- 事業年数
(個人事業主等)
- ―
- 年齢
(借入時)
- 満20歳以上満65歳未満
- 年齢
(完済時)
- 85歳未満(ワイド団信の場合は81歳未満)
- その他条件
- ー
- 無料の団信
- 一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん団信50(借入時年齢:50歳未満)
死亡・高度障害と判断された場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分に
- オプション
(特約)の団信
- がん団信100(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円)
3大疾病団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、急性心筋梗塞、脳卒中で手術または、労働の制限等が60日超継続した場合、ローン残高が0円
生活習慣病団信(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。または、生活習慣病で入院が180日超の場合、ローン残高が0円
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
金利+0.20%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる 
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。
実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。
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住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る
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今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。
【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする
アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。
【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。
変動金利ランキング完全版はこちら
※サイト内の金利はすべて年率で表示
プロの評判・口コミ
淡河範明さん
SBI新生銀行の住宅ローンは、10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低い点が特徴です。
商品も特徴的で、介護状態を保障する団信や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。
審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。
なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。