住宅ローンを借りる際に多くの人が悩むのが、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶべきかという問題です。現在、変動金利は0.4%を切るような「超低金利」となっているため、多くの人が「変動金利」を選択しています。しかし、「変動金利」のリスクを知らないまま、借りている人も多数います。
変動金利が人気!

【参考記事はこちら】>>人気の変動金利、不安に思う借り手が半数以上! 住宅ローンのリスクと対処法を知らないと、家計破綻の危機も
伊藤さん家族は、夫(35)、妻(32)、長女メイ(3)の3人家族。家が手狭になり、娘が"イヤイヤ期"に差し掛かってきたことから、生活を一新するために住宅の購入を検討し始めた。ただ、住宅ローンの知識が何もないので、悪戦苦闘することになる。
その相談に乗ってくれるのが、ファイナンシャルプランナーの麻美さん(年齢不詳)。東京出身で、小さい頃に父親が会社を潰して苦労したことがあるだけに、お金についてはシビアに判断する。フリーで活動しており、歯にきぬ着せぬ物言いで、相談者の悩みをズバズバ解決していくが、たまに暴走することも…。
変動金利のリスク

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金利上昇するの?

【参考記事はこちら】>>変動金利の住宅ローンは、金利が何%まで上昇すると考えれば破綻しないで済むのか?
【若林健次さんの4コマ漫画「住宅ローンは五里霧中」】 |
「変動金利は4%まで上昇する」と考えるべき
もし、3000万円を借りた場合、毎月返済額はいくらになるでしょうか。2020年10月現在の金利で試算してみましょう。
【変動金利(最低金利)】
金利=0.38%
毎月返済額=7.3万円
【全期間固定金利(フラット35)】
金利=1.05%(1~10年)、1.30%(11~35年)
毎月返済額=8.5万円(1~10年)、8.8万円(11~35年)
以上のように、11年目以降をみると、変動金利の毎月返済額は7.3万円、フラット35の毎月返済額は8.8万円と、1.5万円もの差があります。年間にすると、18万円です。この金額を知ってしまうと、「変動金利がいい」と考える人が多くなりそうですね。
また、変動金利であれば、金利負担が少なくなるため、より高額の不動産を購入することが可能です。
さらに、現在のコロナ禍で、日銀がすぐに金利を引き上げるというのは考えにくい状況です。当面は金利が上がらないのであれば、変動金利を選択するのは問題ない気もします。
しかし、変動金利は金利が上昇するリスクがあるものです。
数カ月でも返済が遅れることがあれば、ペナルティーとして優遇金利が適用されなくなり、どの銀行から借りていたとしても、だいたい2%程度、金利が上昇することになります。
さらに、住宅ローンは最大35年間という長期間の返済になります。今から約30年前の1991年(平成3年)には、変動金利は8%もありました。こうしたことを考えると、ある程度金利が上昇することも想定しておいたほうが賢明です。
過去32年の変動金利の平均値を計算してみると、実は4%程度となります。現在の変動金利の基準金利は2.475%程度なので、それからすると、「1.5%程度上昇する」と考えるのは、ある程度根拠のある考えです。
住宅ローンを借りる際は、金利が上昇した場合もシミュレーションして、どのくらい毎月の返済額が上昇する可能性があるかを知っておくようにしましょう。(編集協力・株式会社ゲネシス)
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【若林健次さんの4コマ漫画「住宅ローンは五里霧中」】 |
132銀行を比較◆住宅ローン実質金利ランキング[新規借入] |
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新規借入2025年10月最新 主要銀行版
住宅ローン変動金利ランキング
※借入金額3000万円、借入期間35年で試算
- 実質金利(手数料込)
- 0.722%
- 総返済額 3387万円
- 表面金利
- 年0.590%
- 手数料(税込)
- 借入額×2.2%
- 保証料
- 0円
- 毎月返済額
- 79,074円
①保証料など0円サービスが充実
②新規借入の場合は自己資金10%以上で金利優遇あり
③最大3億円まで借入可能


住宅ローン 全期間引下げ(新規借入)・変動金利
- 実質金利(手数料込)
- 0.762%
- 総返済額 3410万円
- 表面金利
- 年0.630%
- 手数料(税込)
- 借入額×2.2%
- 保証料
- 0円
- 毎月返済額
- 79,611円
①低金利の上、がん50%団信無料
②無料で全疾病保償&12カ月の就業不能保償を付帯
③金利+0.1%で、がん100%団信も付帯OK


- 実質金利(手数料込)
- 0.782%
- 総返済額 3421万円
- 表面金利
- 年0.650%
- 手数料(税込)
- 借入額×2.2%
- 保証料
- 0円
- 毎月返済額
- 79,880円
①店舗相談でも、低金利商品あり
②新規借入なら、注文住宅で必要な「つなぎ融資」に対応!
③3大疾病の50%保障が無料付帯!
③無料で、3大疾病50%保障&就業不能保障&就業不能保障を付帯する


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住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る
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今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。
【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とするアンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。
【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。
保証料や団信などの諸費用がほとんど無料 |
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※サイト内の金利はすべて年率で表示
プロの評判・口コミ
淡河範明さん
SBI新生銀行の住宅ローンは、10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低い点が特徴です。
商品も特徴的で、介護状態を保障する団信や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。
審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。
なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。