変動金利、固定金利、ステップダウン金利、段階金利…。住宅ローンにはさまざまな「金利タイプ」が存在しますが、どれを選べばいいのでしょうか。
金利タイプって、こんなにあるの…

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伊藤さん家族は、夫(35)、妻(32)、長女メイ(3)の3人家族。家が手狭になり、娘が"イヤイヤ期"に差し掛かってきたことから、生活を一新するために住宅の購入を検討し始めた。ただ、住宅ローンの知識が何もないので、悪戦苦闘することになる。
その相談に乗ってくれるのが、ファイナンシャルプランナーの麻美さん(年齢不詳)。東京出身で、小さい頃に父親が会社を潰して苦労したことがあるだけに、お金についてはシビアに判断する。フリーで活動しており、歯にきぬ着せぬ物言いで、相談者の悩みをズバズバ解決していくが、たまに暴走することも…。
シミュレーションの間違った使い方

【参考記事はこちら】>>住宅ローンの「借入金額」「借入期間」「金利タイプ」はどう決めるべきか、住宅ローンのプロが計算方法を解説!
変動、固定、どっちがいいの?

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【若林健次さんの4コマ漫画「住宅ローンは五里霧中」】 |
金利タイプは多数ある!
住宅ローンの金利タイプは、「変動金利」「固定金利」だけではありません。いろいろな金利タイプが存在します。
「変動金利」は、その名の通り金利が変わりますが、実は多くの銀行は金利変更のタイミングは年2回に限られています。一部のネット銀行だけは、容赦なく毎月金利が上昇する可能性があるという商品設計になっています。
「固定金利」については、2タイプあります。「全期間固定」は借り入れている間、ずっと金利が変わらない商品で、フラット35が代表的な商品です。
「10年固定」といった期間固定の金利タイプは、10年間は金利は一定です。しかし、それ以降の金利は、その時の金利情勢で金利が決まります。変動金利も固定金利も選択できるケースが多いですね。
そのほかにも、「段階金利」「ステップアップ金利」「ステップダウン金利」などさまざまな住宅ローンがあります。例えば、「段階金利」で有名なのが、独立行政法人が提供する住宅ローン「フラット35S」。当初10年(または5年)の金利が1.00%だとすると、11年目以降は1.25%に上昇します。
「ステップダウン金利」を提供しているのはSBI新生銀行などです。10年後から5年ごとの段階で金利が下がっていくという住宅ローンで、30年後の金利は当初の半分になります。
まずは固定金利でシミュレーションしよう
これだけ多数の金利タイプがあると、どれを選べばいいか迷いそうですが、以下のように、金利タイプを選ぶといいでしょう。
まずは「全期間固定金利」「ステップダウン金利」など、金利が確定している金利タイプで、住宅ローンシミュレーションを活用して、毎月返済額や総返済額を確認します。現在の家賃などと比較して、余裕をもって返済できるかを調べましょう。
ただし、固定金利は金利が高いので、次に、「変動金利」で計算してみます。変動金利は将来の金利上昇リスクがあるので、金利が上昇するパターンでも試算してみたほうがいいでしょう。それでも支払いに余裕があるのであれば、変動金利を選択しても、問題はありません。
超低金利の現在、「どうせ金利は当面、上昇しないよ」と考えて、多くの人が変動金利を選択していますが、長い目で見れば、金利上昇リスクはあります。余裕がない返済計画だと、万が一の時に返済に困ってしまうので、事前にきちんと返済計画を立てておきたいものです。(編集協力・株式会社ゲネシス)
【参考記事はこちら】>>変動金利の住宅ローンは、金利が何%まで上昇すると考えれば破綻しないで済むのか?
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今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。
【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とするアンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。
【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。
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プロの評判・口コミ
淡河範明さん
SBI新生銀行の住宅ローンは、10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低い点が特徴です。
商品も特徴的で、介護状態を保障する団信や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。
審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。
なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。