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不動産売却の注意点
【第18回】2019年1月28日公開(2019年11月18日更新)
梶本幸治
梶本幸治

梶本幸治(かじもと・こうじ)氏:不動産売買の業界の裏の裏まで知りつくした不動産業専門コンサルタント。普段は売却を中心とする不動産梅者のコンサルティングを中心としていますが、こダイヤモンド不動産研究所では、売主の立場に立って、「不動産を売却するときの注意点」を解説します!

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不動産一括査定サイトで、頼りになる不動産会社を見分ける方法とは?電話連絡が早い会社ほど信頼できる?

最近は、「不動産一括査定サイト」と呼ばれるインターネットサービスが普及し、簡単に複数の不動産会社に価格査定や売却を依頼する事が出来るようになりました。しかし、多数の会社から問い合わせが来るため、実際に売却を依頼する不動産会社を選ぶのが大変です。今回は、どの不動産会社が頼りになるのかを見分ける方法を紹介しましょう。

不動産一括査定サイトは、6社程度を紹介

 以前は「不動産を売りたい」と思った時、どの不動産会社に依頼すれば良いのか分かりにくかったものです。しかし、「不動産一括査定サイト」の登場で、簡単に価格査定や売却を依頼できるようになりました。この不動産一括査定サイトを使うと、最大6社くらいから一斉に問い合わせが来て、査定を依頼できます。便利になりましたよね。

 そこで今回は「不動産一括査定サイトを利用する際、頼りになる不動産会社の見分け方」をご説明しようと思います。その前に先ず、主だった不動産一括査定サイトをご紹介します。

【主だった不動産一括査定サイト】

 これら不動産一括査定サイトは、一般の不動産所有者から査定依頼があった際、サイトに加盟している複数の不動産会社に顧客が登録した情報を送ります。これを「送客」と呼んでいます。その後、不動産会社が直接お客様に連絡をするようになっています。

 尚、不動産一括査定サイトの内、「すまいValue」は大手6社(小田急不動産、住友不動産販売、東急リバブル、野村不動産アーバンネット、三井不動産リアルティ、三菱地所ハウスネット)のみで運営されているので、これら6社以外の不動産会社から連絡が入る事はありません。

【参考記事はこちら】
>> 不動産一括査定サイトで相場を知って上手に売却! メリット・デメリットと、売却への流れを紹介

頼りになる不動産会社は気がまわる会社?!
不動産一括査定サイトで見つける方法

 それでは少し前置きが長くなってしまいましたが、「不動産一括査定サイトを利用する際、頼りになる不動産会社の見分け方」について、お話して参ります。

 見分け方は沢山あるのですが、あまりいっぱいご紹介しても逆に分かりづらくなりそうですから、要点を3つに絞ってお話し致します。

頼れる不動産会社の見分け方(1)
会社紹介文をきちんと書いている

 不動産一括査定サイトの中には、加盟店の自己紹介欄を設けているところがございます。

 加盟店広報文等と呼ばれる自己紹介欄には、各不動産会社が作成した自己紹介文が掲載されているのですが、この部分を読む事により、不動産会社側の姿勢を読み解く事が出来るのです。

 この部分に「お客様のマイホームの夢を実現すべく努力している当社は」といった、「不動産購入者に向けられたメッセージ」を記載している会社はあまり信用しない方が良いでしょう。

 不動産一括査定サイトを利用されるお客様は、売却を希望されている方しかいらっしゃらないにも関わらず、「購入者向け不動産ポータルサイト」に記載している会社紹介文をそのまま流用しているような不動産会社は、細かい所に気が回らない雑な会社と言えるのではないでしょうか。

 そのような「仕事が雑」な不動産会社に、あなたの大切な不動産の売却を任せる事は出来ません。

頼れる不動産会社の見分け方(2)
連絡のスピードが早い

 不動産一括査定サイトから査定を依頼すると、各不動産会社から電話が入ります。この電話がかかってくるスピードを比較して下さい。

 問い合わせから5分以内に電話がかかってくる不動産会社は、非常に熱心な会社でしょうが、問い合わせ後、数時間後に電話を掛けてくるような不動産会社は失格です。

 このような事を申し上げると、記事をご覧下さった方の中には「そんなにガツガツ連絡されるのは嫌だなぁ。逆に早く連絡してくるような不動産会社は信用出来ないよ」と感じられる方がいらっしゃるかも知れません。しかし、電話をしてきた不動産営業担当は、あなたが実際に不動産を売却される事になった際には、あなたの不動産を売る為に動いてくれる営業担当になるのです。では、ここで一つお聞きしますね。

 問い合わせがあればスグに対応する営業担当と、問い合わせを数時間放置する営業担当では、どちらが高値で不動産を売却出来ると思われますか?

 そうですよね。問い合わせがあればスグに対応する方が頼りになる営業担当と言えるでしょう。

 従って、不動産一括査定サイトから問い合わせをした場合は、素早く連絡してきた不動産会社を選ばれる事をお勧めします。

頼れる不動産会社の見分け方(3)
価格査定書を作り込んでいる

 あなたが「私の不動産はいくらで売れそうですか?」と質問された場合の回答の仕方でも、不動産会社の信頼度を図る事が出来ます。

 口頭で「そうですね~。3000万円から3200万円といったところでしょうか」と回答したり、メールの文章中に「ご所有不動産の査定価格は3000万円~3200万円でございます」等と書いてくる不動産会社は、もう二度と話を聞く必要はございません。このような不動産会社は失格です。

 しっかりとした不動産会社なら「不動産価格査定書」を提示してくるものです。例えあなたが、「今すぐ売るつもりは無いのですが」と伝えていたとしても、信頼出来る不動産会社なら査定書を送ってくれる筈です。その査定書も「A4一枚ぺラ」等ではなく、査定価格や販売方法の提案、査定の根拠となる成約事例や売り出し事例を記載した、複数ページに渡る査定書であるべきです。

 ここで一点、気をつけて欲しいのですが、不動産営業担当の中には売り主とアポイントを取りつけようとして「正式な査定価格を算出する為にも、一度物件の室内を拝見したい」と言ってくる方がいますが、室内を見た場合と見ない場合で、大きく査定価格が異なる事は稀です。よほど使用状態が悪い場合や、最近大規模なリフォームを施した場合であれば査定価格への影響も大きいでしょうが、それ以外の場合は「室内を見ないと査定価格を算出出来ない」等と言う事はございません。

 どの営業担当と会おうか悩んだ時は、「この営業担当なら、私の事情を考えた上で高く売ってくれそう」と思った営業担当に対しアポイントを与えるようにして下さい。

【参考記事はこちら】
>> 「不動産価格査定書」の見方と注意点を解説! 業者が優秀かどうかは、「流通性比率」で分かる!

売却先を決める3つの方法を活用しよう

 冒頭でもお話ししたように、不動産一括査定サービスの普及により不動産価格を簡単に聞き合わせる事が出来るようになりました。

 しかし、「売却を頼む際、どの不動産会社と話をすれば良いのか分からない」と言った新たな悩みも出て来ています。そんな時、以下の要点を思い出して頂き、頼りがいのある不動産会社と不動産営業担当を見つけて下さい。

【不動産一括査定サイトで、頼れる不動産会社の見分け方】

【関連記事はこちら!】>> 不動産一括査定サイト&仲介業者22社で比較! メリット・デメリット、掲載不動産会社、不動産の種類で評価しよう

【注目の記事はこちら】
【査定相場を知るのに便利な、一括査定サイト&業者"22社"を比較
【業者選び売却のプロが教える、「不動産会社の選び方・7カ条」
【査定不動産一括査定サイトのメリット・デメリットを紹介
【業界動向大手不動産会社は両手取引が蔓延!? 「両手比率」を試算!
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<不動産売却の基礎知識>
相場を知るために、まずは「一括査定」を活用!

 不動産の売却に先駆けて、まずは相場を知っておきたいという人は多いが、それには多数の不動産仲介会社に査定をしてもらうのがいい。

 そのために便利なのが「不動産一括査定サイト」だ。一括査定サイトで売却する予定の不動産情報と個人情報を入力すれば、最大6社程度から査定してもらうことができる。不動産の相場観が分かるだけでなく、きちんと売却してくれるパートナーである不動産会社を見つけられる可能性が高まるだろう。

 ただし、査定価格が高いからという理由だけでその不動産仲介会社を信用しないほうがいい。契約を取りたいがために、無理な高値を提示する不動産仲介会社が増加している。

 「大手に頼んでおけば安心」という人も多いが、不動産業界は大手企業であっても、売り手を無視した手数料稼ぎ(これを囲い込みという)に走りがちな企業がある。

 なので、一括査定で複数の不動産仲介会社と接触したら、査定価格ばかりを見るのではなく、「売り手の話を聞いてくれて誠実な対応をしているか」、「価格の根拠をきちんと話せるか」、「売却に向けたシナリオを話せるか」といったポイントをチェックするのがいいだろう。

 以下が主な「不動産一括査定サイト」なので上手に活用しよう。

■相場を知るのに、おすすめの「不動産一括査定サイト」はこちら!
◆HOME4U(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、ビル、アパート、店舗・事務所
掲載する不動産会社数 900社 不動産一括査定サイト「HOME4U」の公式サイトはこちら
サービス開始 2001年
運営会社 NTTデータ・スマートソーシング(東証一部子会社)
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、日本初の一括査定サービスであり、運営会社はNTTデータグループで安心感がある点。弱点は、提携会社数がやや少なめであること。
HOME4U無料査定はこちら
◆イエウール(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
掲載する不動産会社数 1400社以上 不動産一括査定サイト「イエウール」の公式サイトはこちら
サービス開始 2014年
運営会社 Speee
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、掲載する会社数が多く、掲載企業の一覧も掲載しており、各社のアピールポイントなども見られる点。弱点は、サービスを開始してまだ日が浅い点。
イエウール無料査定はこちら
◆LIFULL HOME'S(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、倉庫・工場、投資用物件
掲載する不動産会社数 1692社(2018年8月)
サービス開始 2008年
運営会社 LIFULL(東証一部)
紹介会社数 最大6社
【ポイント】強みは、匿名査定も可能で安心であるほか、日本最大級の不動産ポータルサイト「LIFULL HOME'S」が運営している点。弱点は大手の不動産仲介会社が多くはないこと。
LIFULL HOME'S無料査定はこちら
◆イエイ(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション、戸建て、土地、投資用物件、ビル、店舗、工場、倉庫、農地
掲載する不動産会社数 1000社 不動産一括査定サイト「イエイ」の公式サイトはこちら
サービス開始 2007年
運営会社 セカイエ
紹介会社数 最大6社
【ポイント】 強みは、サービス開始から10年以上という実績があるほか、対象となる不動産の種類も多い。「お断り代行」という他社にないサービスもある。弱点は、経営母体の規模が小さいこと。
イエイ無料査定はこちら
◆マンションナビ(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 マンション
掲載する不動産会社数 900社超、2500店舗 不動産一括査定サイト「マンションナビ」の公式サイトはこちら
サービス開始 2011年
運営会社 マンションリサーチ
紹介会社数 最大9社(売却・買取6社、賃貸3社)
【ポイント】 強みは、マンションに特化しており、マンション売却査定は6社まで、賃貸に出す場合の査定3社まで対応している点。弱点は、比較的サービス開始から日が浅く、取扱い物件がマンションしかない点。
マンションナビ無料査定はこちら
◆HowMaスマート不動産売却(一般媒介での一括査定)
対応物件の種類 マンション、戸建て(東京23区)
掲載する不動産会社数 10社(一般媒介) HowMaスマート不動産売却の公式サイトはこちら
サービス開始 2015年
運営会社 コラビット
紹介会社数 最大6社
【ポイント】不動産会社探しを支援してくれるサービスで、不動産を売却する際に、不動産会社と会わずに契約が可能。不動産会社との契約は一般媒介なので、不動産会社による違法な「囲い込み」も心配ない。
HowMaスマート不動産売却無料査定はこちら
◆いえカツLIFE(不動産一括査定サイト)
対応物件の種類 分譲マンション、一戸建て、土地、一棟アパート・一棟マンション、投資マンション(1R・1K)、一棟ビル、区分所有ビル(1室)、店舗・工場・倉庫、農地、再建築不可物件、借地権、底地権、その他(共有持分についても査定・売却対象)
営業エリア 東京、千葉、神奈川、埼玉 いえカツLIFEの公式サイトはこちら
サービス開始 2012年
運営会社 株式会社 サムライ・アドウェイズ
(東京マザーズ上場「アドウェイズ」の子会社)
紹介会社数 最大6社(売買2社、買取2社、リースバック2社)
【ポイント】 再建築不可物件、借地権、底地権といった「訳あり物件」の査定にも対応している。共有持ち分でも相談に乗ってくれる査定サイトは少ないので、相談してみよう
いえカツLIFE無料査定はこちら
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