auじぶん銀行の住宅ローン

住宅ローンの借り換えでは、金利上昇を回避するため、1カ月以内の融資実行を目指そう!住宅ローンの基礎知識 第10回

【第10回】2019年5月29日公開(2021年5月10日更新)
淡河範明:住宅ローンアドバイザー

住宅ローンの金利は、審査や融資を申し込んだときの金利でなく、融資実行時の金利が適用されます。金利は毎月見直されるため、申し込み時と融資実行時で月をまたぐと、予定していた金利で借りられないケースも出てきます。特に借り換えの人は金利を下げるチャンスですから、わずかな金利上昇も回避すべきです。それには、借り換えを1カ月以内に完了するのがポイントです。

金利上昇を避けるため、最短の期間で借り換えを

住宅ローンの借り換えは短期間で

 住宅ローン審査のスピードは銀行によるため、どんなにミスなく進めても、申し込みから融資実行まで、1カ月以内に終わらせる確実な方法はありません。とはいえ、借入条件にもよりますが、ほとんどのケースで、金利が0.1%下がるだけで、総返済額は数十万円も減少します。ですから、できるだけ最短での借り換えを実現して、金利上昇リスクを避けるべきです。

 もちろん、月をまたぐことで金利が下がることもあるかもしれません。けれども、ご存知のとおり、現在はかつてないほどの超低金利時代。採算割れの低金利で融資している銀行もあり、今後、金利が下がるよりも上がる可能性が高いのではないでしょうか。過去には変動金利の基準金利が1年間で約2%上昇したこともあります。

 また、借り換えを検討した時点では、確実に借り換えメリットがあるでしょうが、翌月になって金利が上昇し、借り換えメリットが減少してしまうと、借り換えの実行をためらうことになるかもしれません。

 特に、借り換えは2銀行(現在借りている銀行と、借り換え先の銀行)とやりとりをしなければならず、手続きが煩雑になるので、一気にやりきってしまうのが得策といえます。

 本気で1カ月以内の融資実行を目指すなら、ポイントは次の2つです。

1、「事前審査は月初に申し込む」
2、「同時に、現在の住宅ローンの銀行に完済手続きを申し込む」

 では、解説していきましょう。

事前審査は、月初に申し込む

 1つは、「事前審査は月初に申し込む」こと。そのためには、事前審査を申し込む前月から金利やトータルコストの比較検討を開始し、商品を絞り込んでおきます。この際、5~10の商品を候補に残し、同時に書類等の準備も手を付けられるところから始めるようにしてください。

 そして、月が変わったら、候補に残した商品の金利を再確認して、最終的に申し込むローンを3つに決めます(もちろん、4つでも、5つでも構いませんが、迅速に申し込みを進めないと時間的に間に合わなくなります)。このとき、決定に時間をかけ過ぎ、月初に申し込む時間的メリットを失ってしまうことがないよう注意してください。

 また、通常はインターネットから申し込むのが最速ですが、店頭で申請し、今月実行を強く希望しておくことで、手続きを早めてくれる銀行もあります。事前審査を申し込む前月までに、店頭で相談するなどして、リサーチを済ませておきましょう。

事前審査と同時に「完済手続き」を申し込む

 1カ月以内の融資実行を実現する、2つ目のポイントは、「借り換え先の銀行に事前審査を申し込むのと同時に、現在の住宅ローンを借りている銀行に完済手続きを申し込む」ことです。

 大半の銀行では「借り換えで完済手続きを申し入れるのは、本審査に通ってからとしてください」とお願いしていますが、借りている側からすると、本審査にパスしてから完済を申し出ていては、月内に借り換えを完了するのが難しくなります。なぜならば、完済手続きには1カ月(早い銀行でも2週間)かかるからです。

 事前審査の申し込みから本審査に通るまででも、最短で2週間程度はかかります。そこから借り換え手続きに1カ月かかるとなると、月内の借り換えは絶望的。2週間でもギリギリのラインです。

 ですから、ぜひとも1カ月以内に借り換えを成功させたいと考えるなら、事前審査の申し込みと同時に、現在ローンを借りている銀行に完済手続きを申し入れておくのです。そして、「完済手続き日」が、借り換え先の「融資実行日(借入金が入金される日)」と同じ日になるように、完済手続き日から逆算して本審査への申し込みのリミットや契約のスケジュールを決めていきます。

 なお、現在借り入れている銀行には次の3点を確認しておきましょう。

  • ・抵当権抹消書類の受け取り可能日と受け取り方法
  • ・完済予定日時点における完済に必要な金額
  • ・完済金額の振込口座

月内で契約できないと、面倒な手間が生じる覚悟を

 ただし、この方法は最終的に借り換えの審査に時間がかかったとき、または落ちたときにデメリットを伴います。

 まず、思いのほか、借り換えの審査に時間がかかってしまい、申し込んだ完済手続き日に間に合いそうもない場合に、現在借り入れている銀行に、「今月は完済が難しくなった。新たな予定日が決まったら連絡します」と電話を入れる必要があることです。

 加えて、完済手続き時には、完済日付で完済に必要な資金総額(元金・利息・手数料など)がわかる書類(「ローン期限前返済依頼書」「繰上償還計算書」など呼び方はさまざま)を元の銀行に発行してもらい、借り換え先の銀行に提出する必要がありますが、完済日が変更になると、借入残高や利息などが変わってしまうため、こうした書類も再取得しなければなりません。

 さらに、全ての借り換え審査に落ちてしまったときは、現在借り入れている銀行に頭を下げて、毎月返済の自動引き落としの手続きを復活させてもらうなど、相当に肩身の狭い思いをすることになります。

 ただし、ペナルティが付くなどの“実害”が発生するわけではありません。成功したときのメリットは大きいので、こうしたリスクをしっかり踏まえた上で、チャレンジする人はぜひ実行してみましょう。

融資実行日と完済日が同日でなければならないワケ

 ところで、「融資実行日」と「完済日」が数日ずれるくらいいいじゃないかと思う人もいることでしょう。たしかに、融資さえ月内に実行してもらえれば、完済手続きが翌月にずれ込んでも、借入金利が変わる心配はありません。ところが、銀行のルール上、そうはいかないのです。

 住宅ローンは建物と土地に対し、担保として抵当権が設定されています。借り換え先の銀行の融資が実行され、完済手続きを終えただけでは、登記上の抵当権は元の銀行に設定されたままです。そこで、完済手続きの際、司法書士に現在の抵当権抹消と借り換え先の金融機関の抵当権設定を同時に行ってもらう必要があります。

 借り換え先の銀行からすれば、抵当権を設定せずに融資を実行し、万が一、借り手が元の銀行に完済手続きをしなかった場合、第一抵当権を設定できません。きわめて高いリスクを抱えたまま、お金を貸し続けることになってしまいます。

 もちろん、そんなことを許す銀行はありません。そのため、「融資実行日」と「完済手続き日」は同日であることが決まりなのです。

まとめ

 以上が、住宅ローンの借り換えを成功させるためのノウハウです。

 借り換えを検討している際に、金利上昇のリスクを避けるためには、申し込みと同月内で融資実行するのが無難です。そのためには、①事前審査は月初に申し込む、②事前審査の申し込みと同時に「完済手続き」も申し込む、という2点に気を付けることが重要です。

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住宅ローン変動金利ランキング

※借入金額3000万円、借入期間35年で試算

住宅ローン金利優遇割で、金利最大年▲0.15%
実質金利(手数料込)
0.308%
総返済額 3161万円
表面金利
年0.179%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
73,694円
おすすめポイント

「がん・4疾病50%+全疾病+月次返済保障」が無料!
②住宅ローン金利優遇割ならダントツの低金利
③三菱UFJ銀行とKDDIが立ち上げたネット銀行。ネット申し込みで、全国に対応

2024/9/1現在の金利であり、実際の借入日の金利により変動する。審査の結果によっては保証付金利プランとなり、上記とは異なる金利になる。 保証付金利プランは固定金利特約が3年、5年、10年に限定され、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されるが、別途、保証料の支払いは不要。住宅ローン金利優遇割は、au回線、じぶんでんき、J:COM NETまたはコミュファ光、J:COM TVをセットで利用した場合、金利引下幅は最大▲年0.15%。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割は戸建のみ対象。J:COM NET優遇割、J:COM TV優遇割、コミュファ光優遇割は適用条件充足後、3ヶ月後から適用開始。なお、変動金利は住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利で、他の金利タイプは適用なし。
口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行で、変動金利は業界トップクラスの低金利
  • 無料団信が充実しており、「がん・4疾病50%保障団信」「全疾病保障」「月次返済保障」が無料で付帯
  • ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短当日回答、本審査は最短2~3営業日で回答など、審査スピードも速い

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

auじぶん銀行の魅力は、業界トップクラスの変動金利です。変動金利が大好きな人なら、最上位にすすめたいですね。最大2億円まで借りられるのも大きなポイントです。

審査に関しては、めちゃくちゃ早いです。申し込んでから基本的には1ヶ月以内に融資実行ができるので、急いでいる場合にはありがたい。「今月中に融資して欲しい」とアピールすれば、審査がスムーズに運びやすいです。

団信では「がん・4疾病50%保障団信」が無料で付いているので、通常の団信より手厚いと言えます。通常、保障を厚くするのであれば、金利を上乗せする必要がありますが、無料でつくのは魅力です。

関連記事 auじぶん銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
融資額×2.20%(税込)
保証料
0円(審査の結果、保証会社を利用する場合があるが、保証料相当額は金利に含まれており、別途、保証料は発生しない)
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
・変動金利/0円
・固定金利/3万3000円(税込)
借入額
500万円以上、2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が住むための以下の資金
・戸建・マンション(中古物件含む)の購入資金
・戸建の新築資金
・他の金融機関で現在借入中の住宅ローンのお借換え(住宅ローンとリフォームローンの一括での借り換えを含む)資金
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
200万円以上
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
満18歳以上〜満65歳未満
年齢
(完済時)
満80歳の誕生日まで
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳以下)
+がん・4疾病50%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+全疾病保障団信(借入時年齢:50歳以下)
+月次返済保障団信(借入時年齢:50歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合。または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、ローン残高が半分)。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高が半分に。
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.05%
死亡・高度障害状態、がんと診断された場合、または、すべてのけが・病気で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。4疾病50%保障は付帯せず。
がん100%保障団信プレミアム(借入時年齢:50歳以下)
上乗せ金利年0.15%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。ローン残高が0円。急性心筋梗塞、脳卒中を発病し60日以上労働制限等が継続または手術を受けた場合、肝疾患または腎疾患で60日以上入院した場合、ローン残高がゼロ円に。
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
上乗せ金利年0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
頭金10%以上で変動金利が低くなる!
実質金利(手数料込)
0.399%
総返済額 3210万円
表面金利
年0.270%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
74,864円
おすすめポイント

①低金利の上、がん50%団信無料
②無料で全疾病保償&12カ月の就業不能保償を付帯
③金利+0.1%で、がん100%団信も付帯OK

口コミ・団信・審査基準などを表示

特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 割引サービスなどを併用しなくても、変動金利は業界最低水準
  • 審査結果によって金利が上がることがない、安心の一律金利
  • がん100%保障団信が、わずか0.1%の上乗せで加入できる

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

PayPay銀行の住宅ローンは、ネット銀行ならではの低金利が特徴です。がん50%団信も付帯するようになり、auじぶん銀行などと人気を分けています。

 

ネット銀行ならではの、お申込みから契約までネットでお手続きを完結できる点も魅力的です。


ただし、審査は厳しめです。
 

条件のいい借り手に絞ることで低金利を実現しているものと思われます。当初の計画では、徐々に融資対象を拡大していくとしていましたが、今後どうするのか注目しています。

関連記事 PayPay銀行の金利推移、審査基準、注意点は?
手数料(税込)
借入金額×2.20%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
ホームページでの手続き:無料
電話での手続き:5,500円(税込)
繰上返済手数料(全額)
手数料:33,000円(消費税含む)
PayPay銀行住宅ローンセンターに電話で申し込み
借入額
500万円以上2億円以下(10万円単位)
借入期間
1年以上35年以内(1ヶ月単位)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人が住む住宅に関する以下の資金
・戸建またはマンションの購入(中古物件を含む)
・戸建の新築・現在借入中の住宅ローンの借り換え
・上記に伴う諸費用
年収
(給与所得者)
200万円以上
勤続年数
(給与所得者)
年収
(個人事業主等)
原則、利用不可
事業年数
(個人事業主等)
年齢
(借入時)
20歳以上65歳未満
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
無料の団信
一般団信(借入時年齢:65歳未満)
+一般団信プラス(借入時年齢:51歳未満)
+がん50%保障団信(借入時年齢:51歳未満)
+全疾病保障&入院保障(借入時年齢:51歳未満)
一般団信プラス(死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円。がんと診断された場合、100万円の給付金。または、がん先進医療を受けた場合は、通算1000万円まで給付金)
がん50%保障団信(死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円。また、がんと診断された場合、ローン残高が半分)
全疾病保障&入院保障(けが・病気により入院した場合、毎月返済が無料になる他、就業不能状態が12ヵ月継続すると、住宅ローン残高がゼロ円に)
オプション
(特約)の団信
がん100%保障団信(借入時年齢:51歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円。または、がんと診断された場合、100万円の給付金。上皮内がん・皮膚がんと診断された場合、50万円の給付金
11疾病保障団信(借入時年齢:51歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害、がんと診断された場合。10種類の生活習慣病で入院が180日超の場合、ローン残高が0円。または、がんと診断された場合、100万円の給付金。上皮内がん・皮膚がんと診断された場合、50万円の給付金。病気やけがで入院が連続5日以上の場合、10万円の給付金
ワイド団信(借入時年齢:65歳未満)
金利+0.30%
死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円
ペア連生団信
(一般団信、借入時年齢:65歳未満)
金利+0.20%
(連帯債務で借り入れを行う二人のどちらかが、死亡・高度障害と診断された場合、ローン残高が0円)ペア連生団信
(がん100%、借入時年齢:51歳未満)
金利+0.40%
(連帯債務で借り入れを行う二人のどちらかが、がんと診断及び死亡・高度障害になった場合、ローン残高が0円)
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実質金利(手数料込)
0.419%
総返済額 3221万円
表面金利
年0.290%
手数料(税込)
借入額×2.2%
保証料
0円
毎月返済額
75,123円
おすすめポイント

手数料5.5万円〜と安く、自己資金が少ない人におすすめ

【締め切り間近】住宅ローン金利優遇キャンペーンは10月31日まで
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特徴・評判

諸費用

審査基準

団体信用
生命保険

  • 事務手数料11万円なら、要介護状態になると住宅ローン残高がゼロになる「安全保障付団信」が付く
  • 長期固定には「ステップダウン金利」と「長期固定金利」がある。ステップダウン金利タイプは、10年後以降、5年ごとに金利が当初金利の10%分ずつ下が理、長期で借りる人はお得

プロの評判・口コミ

淡河範明さん
住宅ローンアドバイザー
淡河範明さん

新生銀行の住宅ローンは、手数料が5.5万円からと非常に安いので、うまく使うとおとくになります。特に「借り換え」で利用される方が多く、「新規」であっても「借入金額が大きい」「期間が短い」といったケースでは魅力的な銀行となります。

 

10年固定、15年固定、20年固定といった金利が低いのも特徴的です。

商品も特徴的で、介護保障保険が付帯した商品や、長く借りていると金利が下がっていく「ステップダウン金利」があるのも主要銀行ではここだけです。

 

審査はオーソドックスに行なっている感じです。住宅ローン処理センターで集中審査しているので、窓口のかたの力量があまり問われず、公平に審査されるという印象です。

 

なお、相談から審査、契約の手続きまでネットで完結できるようになりました。不安な方には、ビデオ通話で自宅から気軽に相談ができるので、コロナ禍の現状では最適な方法が用意されているようです。

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手数料(税込)
【定額型】5万5000円~
【定率型】借入残高×2.2%
保証料
0円
繰上返済手数料(一部)
0円(1円以上1円単位)
繰上返済手数料(全額)
0円。電話にて連絡
(安心パックW(ダブル)の場合、借り入れ日から5年以内に完済すると、繰上返済手数料として完済時に別途165,000円必要)
借入額
500万円以上3億円以下(10万円単位)
(ステップダウン金利タイプは、2000万円以上、3億円以下)
借入期間
5年以上35年以内(1年単位)
(長期固定金利タイプまたはステップダウン金利タイプの場合は、21年以上35年以内)
融資を受けられるエリア
全国
使い道
本人または家族が居住するための、
●戸建・マンション(中古物件を含む)の購入資金
●戸建住宅の新築資金
●戸建・マンションにかかる他の金融機関で現在借入中の住宅ローンの借換資金
●戸建・マンションのリフォーム資金
●上記にかかる諸費用
●延床面積で50平米以上(マンションの場合は専有面積30平米以上)
●住居専用、もしくは店舗や事務所との併用住宅(住居部分が延床面積の50%以上で、併用部分(店舗・事務所)は、自己使用であるものに限る)であるもの
年収
(給与所得者)
300万円以上
勤続年数
(給与所得者)
2年以上
年収
(個人事業主等)
300万円以上(2年平均)
事業年数
(個人事業主等)
2年以上
年齢
(借入時)
20歳以上65歳以下
年齢
(完済時)
80歳未満
その他条件
・SBI新生銀行が指定する団体信用生命保険への加入資格を有すること
・日本国籍または永住許可を有すること(永住許可を有していない場合は、配偶者が日本国籍または永住許可を有し、かつその配偶者が連帯保証人になること)
・その他SBI新生銀行所定の資格・要件を満たしていること
無料の団信
一般団信(加入時年齢:65歳以下)
死亡・高度障害と診断された場合
オプション
(特約)の団信
安心保障付団信(加入時年齢:65歳以下)
11万円
要介護3以上。または、所定の状態が180日超と診断された場合、ローン残高が0円
がん保障(借入時年齢:50歳未満)
金利+0.10%
死亡・高度障害、がんと診断された場合、ローン残高が0円
閉じる
※実質金利は、借入金額3000万円、借入期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。変動金利は現在の水準が継続と仮定。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の監修で作成。

住宅ローン利用者口コミ調査の詳細を見る

 今回作成した「住宅ローン利用者口コミ調査」の調査概要は以下のとおり。

【調査概要】
調査日:2023年12月
調査対象:大手金融機関の住宅ローン利用者(5年以内に住宅ローンを新規借り入れ、借り換えした人)
有効回答数:822人
調査:大手アンケート調査会社に依頼
評価対象:有効回答数47以上を対象とする

 アンケートの設問は以下の7問。回答は5段階評価とした。なお、評価点数の平均点は小数点第2位以降を四捨五入。

【アンケートの設問】
Q1.金利の満足度は?
Q2.諸費用・手数料等は妥当でしたか?
Q3.団体信用生命保険には満足しましたか?
Q4.手続き・サポートには満足しましたか?
Q5.審査について、満足していますか?
Q6.借り入れ後の対応に満足しましたか?
Q7.他の人にも現在の銀行を勧めたいと思いますか?
【回答の配点】
・各設問は5段階で回答してもらい、Q1なら以下のように配点。平均値を求めた。
満足している(5点)
どちらかといえば満足している(4点)
どちらともいえない(3点)
どちらかといえば不満である(2点)
不満である(1点)
・総合評価については、各項目の平均値を全て合算。読者が重視する「Q1金利の満足度」については点数を3倍、「Q3団信の満足度」の点数を2倍として、点数の合計を50点満点とし、10で割ることで5点満点の数値を求めた。

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