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住宅ローンの基礎知識・仕組み[2020年]
【第11回】2017年10月12日公開(2019年11月14日更新)
淡河範明
淡河範明

淡河範明(おごう・のりあき)氏:日本興業銀行(現・みずほ銀行)出身で、過去10年で延べ5000件の住宅ローン相談実績を誇っています。2006年に設立したホームローンドクターにて、「住宅ローン借り換えクリニック」を運営しており、住宅ローンの借り換え・新規借入に、様々な相談に対応しています。

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住宅ローンの借り換え手続きに「半年」もかかった!?
時間を短縮するなら、3タイプの銀行に申し込もう住宅ローンの基礎知識 第11回

住宅ローンを借り換えようと銀行に申し込んだものの、1カ月近くも審査で待たされた挙句、結局NGとなり、また一から手続きをやり直す。こうした問題に直面しないよう、タイプの異なる3つの銀行に同時に申し込むのがおすすめです。スピーディで、悔いの残らない借り換え先を選ぶためのポイントを紹介します。

審査基準は銀行ごとに異なるもの、
複数の銀行への申し込みでスピードアップを 

複数銀行に審査依頼

 住宅ローンの借り換えの審査は結構時間がかかるものです本審査が終わるまで1カ月以上かかる銀行は多い。この銀行がダメだったらまた別の銀行に申し込み直して、ダメだったらまた次……、などとやっているうちに、あっという間に半年が経過してしまったというケースは珍しくありません。

 特に、金利の安い銀行は希望者も多く、借り入れ希望者を選り好みできるため、収入面で安定している公務員などでない限りは、審査に時間がかかります。

 借り換えをスピードアップするのに最も効果的な方法が、第一希望だけでなく、第二、第三希望くらいまで、同時期に複数の銀行へ申し込みをしておくことです。

 住宅ローンの金利は、申し込み時点の金利が適用されるのではなく、実際の借り入れ時(融資実行時)の金利が適用される銀行が大半です。これでは、いくら低い金利の銀行を探しても、借りるころには状況が大きく変わってしまっている可能性があり、これまでの努力が水の泡になってしまいます。

 だからこそ、複数の銀行へ同時に申し込んでおくことが重要になってくるのです。手間だと感じるかもしれませんが、そうすることで、融資実行時に最も低い金利で借りられる可能性が高くなります。

【関連記事はこちら】
>> 住宅ローン金利動向を、借り換えのプロが解説! 17銀行の金利を比較して、お得なローンを探そう!

審査期間や審査の厳しさは銀行によって違うので、
「メガ、ネット、フラット35」に同時に申し込もう

 複数の銀行に住宅ローンを申し込む場合、銀行選びのポイントは、「タイプの異なる銀行を選ぶこと」です。審査にかかる期間や審査の通りやすさは銀行ごとに異なり、主に次の3タイプに分けられます。

①メガバンク系

 敷居が高いイメージのあるメガバンクですが、意外にも審査スピードは早く、審査に落ちる可能性もそれほど高くありません。メガバンクは職員数が多く、また積極的に住宅ローンを積み上げたいと考えているところも多いため、審査基準が比較的緩いのです。

②ネット銀行・信託銀行系

 実店舗を持たないネット銀行や、ローンの申し込みをネット限定にしている信託銀行は、いずれも店舗数が少なく、職員数も多くないため経費がかからず、その分金利を安く設定することが可能になります。

 それだけに人気が高く、審査に2、3カ月かかるということもざら。さらに、融資が下りたとしても満額は無理というケースがよく見られます。

③フラット35

 短期の金利商品はありませんが、全期間固定金利の安さは特筆すべきものです。また、審査のスピードは比較的早く、個人事業主や転職してから間もない人でも受け入れることで、顧客獲得を狙っています。

 ネット銀行・信託銀行系ばかりだと全滅の可能性がありますし、メガバンクばかりだと審査は通るものの、借り換えメリットに差がなく複数申し込む意味が少なくなってしまいます。

 もし、あなたが個人事業主であったり転職したてだったりする場合には、フラット35なども選択肢に入れて保険をかけておくと、金利探しやシミュレーションにかけた時間と手間を無駄にせずに済むでしょう。

 以上の3タイプの銀行にそれぞれ申し込んでおけば、まず間違いなく借り換えることができ、また借り換えに時間がかかるということもないではずです。

【関連記事はこちら】
>> 年収1000万円でも住宅ローン審査に落ちる? 住宅ローンの審査基準を作った元銀行マンが、知られていない「5つの新常識」を解説!

金利は日に日にアップデート、
損をしないためにスピード重視で決める

 3タイプの銀行に審査を申し込んだら、最初に審査結果が出た銀行に決めてください。金利の安さは重要ですが、審査が速いというのも一つの価値です。

 すでにA銀行の審査に通っていたとして、もっと金利の安いB銀行の審査を待っていたところ、結局通らずに断念。すぐにA銀行に借り換えを申し込んだが融資実行日が月をまたいでしまい、金利が上がってしまった……というケースもあり得ます。

 大半の人は、住宅ローンの借り換えによって毎月支払額、総支払額を抑えることができます。メリットを無理に最大化しようとして、それなりの条件の借り換えチャンスを逃してしまうのは非常にもったいない。私は、「審査結果が最初に出たものに決める」ことをおすすめしています。

 ただし、月末になると、ソニー銀行、楽天銀行が翌月の金利を発表するほか、フラット35の金利も住宅金融支援機構祭の金利が発表されることで大体予測がつきます。とはいえ、なかなか正確に予測するのもスキルが必要なので、住宅ローンの専門家に相談するのもいいかもしれません。

【関連記事はこちら】
>> 翌月の住宅ローン金利動向を予想! 変動金利、10年固定、フラット35など、人気商品の来月の金利は上がる?下がる?

【住宅ローンの基礎知識 リンク集】

◆基本編◆
(1)住宅ローン選びで最も大事なのは「金利」!
(2)「○○金利」…頻出ワード、用語を解説
◆住宅ローン選びの実践法◆
(3)諸費用込みの「総支払額」で比較しよう!
(4)変動金利なら「金利上昇リスク」の想定を
(5)固定金利は、固定期間終了後に注意!
(6)借入金額、借入期間、金利タイプ決め方は?
(7)正しい「ランキングサイト」の見分け方
(8)「シミュレーションサイト」の使い方
◆申し込み手続き 成功法◆
(9)「申し込み」から「融資実行」までの流れ
(10)借り換えは1カ月以内の実行を目指そう
(11)借り換え審査は複数銀行へ同時に申し込もう
(12)ネット・郵送だけで手続きできる銀行も登場
(13)委任状を作れば、書類集めがスピーディに!
(14)必要書類集めで、よくある失敗と注意点
◆審査のツボと対応法、ローン選びの注意点◆
(15)転職後や個人事業主が審査時に気を付けること
(16)借金は、上手に整理すれば審査に通る!?
(17)ローン遅延は要注意!信用情報を確認しよう
(18)今さら聞けない「団信」の基本!タイプや保障は?
(19)夫婦で住宅ローンを借りる3つの方法とは?
 
◆住宅ローン金利ランキング[新規借入] 借り換えはこちら

住宅ローン返済額シミュレーション 借入可能額シミュレーション

 

 最低水準の変動金利!ジャパンネット銀行の住宅ローン(スポンサーコンテンツ) 

【金利動向】 【住宅ローンの基礎】
>>【最新版】金利動向
>>【翌月の金利】を予想
>> 2020年の金利動向
>> 変動金利の上昇時期は?
>> 基本「8カ条」
>>「審査」の基本
>>「借り換え」の基本
>> フラット35はどの銀行がいい?
【注目の記事はこちら】(クリックで該当する情報へ移動します)
【金利】18銀行の住宅ローン金利動向をプロが解説(毎月更新)
金利】変動金利が上がる時期を大胆予測! 2023年?
【読み物】東京の年収700万円台世帯は破綻必至!貯金は月2万円弱!
借換】多くの人は「高い変動金利」が適用!300万円もうかる人も
【諸費用】手数料・引越し代なども借りられる銀行は?18銀行で比較
【審査】「審査基準」を18銀行で比較!年収100万円、勤続6カ月で大丈夫?
【団信】じぶん銀行が住宅ローンの無料団信を拡充!<スポンサーコンテンツ><
【2020年1月最新版】競争が激しく、過去最低水準の低金利!
◆「変動金利」住宅ローン金利ランキング(新規借入)
※借入金額2500万円、借り入れ期間35年(詳細な条件は表組の下に記載)
順位 銀行名 <商品名>
実質金利
(費用等含む)
表面金利
(費用等除く)
保証料
(税込)
事務手数料
(税込)
1
◆ジャパンネット銀行 <住宅ローン 全期間引下げプラン(自営業、市街化調整区域は不可)>
0.529%
0.399%
0円
借入額×2.2%
【ジャパンネット銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
ネット銀行のジャパンネット銀行は2019年7月末に住宅ローンの貸し出しをスタート。最大の特徴は、業界最低水準という低い金利で、特に「変動金利」「10年固定金利」に強みがある。オプションの団体信用生命保険も豊富に取りそろえる。(自営業、市街化調整区域、線引き区域は不可)
【関連記事】ジャパンネット銀行の住宅ローンの金利、手数料、ポイント、注意点は?
公式サイトはこちら
2
◆住信SBIネット銀行 <住宅ローン 通期引下げプラン(新規借入、ネット専用)>
0.545%
全疾病保障付き
0.415%
0円
借入額×2.2%
【住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
三井住友信託銀行とSBIホールディングスが設立したネット銀行で、変動金利の低さではトップクラス。通常の団信に加えて、全疾病保障(8疾病+病気・ケガ)を無料で付帯しているので、おとくな商品と言える。女性には、がんと診断されると30万円が支給される保障も無料で付けている。審査結果によっては、表面金利に年0.1%を上乗せする。
【関連記事】住信SBIネット銀行の住宅ローンの金利、手数料、ポイント、注意点は?
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2
◆SBIマネープラザ <ミスター住宅ローンREAL・通期引下げプラン(新規借入)>
0.545%
全疾病保障付き
0.415%
0円
借入額×2.2%
【SBIマネープラザの住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
SBIマネープラザは、証券、保険、住宅ローンなどを取り扱う、SBIグループのマネー相談プラザ。支店において対面で相談できるので、初心者でも安心だ。変動金利が低い「ミスター住宅ローンREAL」(住信SBIネット銀行の商品)と、全期間固定金利が低い「ARUHIのフラット35」を取り扱っているので、2種類の住宅ローンを比較して申し込みできる。
【関連記事】SBIマネープラザの住宅ローンの金利、手数料、ポイント、注意点は?
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4
◆新生銀行 <住宅ローン 変動金利半年型タイプ・変動フォーカス(新規借入)>
0.581%
0.450%
0円
借入額×2.2%
【新生銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
2019年7月の商品改訂に伴い、金利を大きく引き下げた。「変動フォーカス」は他の商品と違って、手数料は借入金額×2.2%と高めだが、金利が低いため、競争力がある。過去に繰り上げ返済で期間短縮した場合、入院時などにその期間だけ元本返済を止められるサービスもある。
【関連記事】新生銀行の住宅ローンの金利、手数料、ポイント、注意点は?
公式サイトはこちら
5
◆じぶん銀行 <住宅ローン 全期間引下げプラン(新規借入)>
0.588%
全疾病+がん50%
0.457%
0円
借入額×2.2%
【じぶん銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
三菱UFJ銀行とKDDIが共同で立ち上げたネット銀行。変動金利の競争力が高く、業界トップクラスの低金利となっている。がんと診断されると住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障団信」が無料付帯。ネットだけで契約を完了でき、仮審査は最短即日回答、契約は最短10日とい短期間での契約が可能だ。
【関連記事】じぶん銀行の住宅ローンの金利、手数料、ポイント、注意点は?
公式サイトはこちら
5
◆ソニー銀行 <変動セレクト住宅ローン(新規借入、頭金10%以上)>
0.588%
0.457%
0円
借入額×2.2%
【ソニー銀行の住宅ローンのメリット・おすすめポイント】
外貨預金などで有名なソニーグループの銀行。「変動セレクトローン」は変動金利向けの商品で、手数料は借入額の2.2%かかるものの、表面金利が低いので、実質金利でも競争力がある。新規借入で頭金が10%以上あれば、借り換えよりも低い金利が適用される。
【関連記事】ソニー銀行の住宅ローンの金利、手数料、ポイント、注意点は?
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※実質金利は、借入金額3000万円、借り入れ期間35年、団信加入、元利均等返済、ボーナス払いなし、最優遇金利を適用として、実質金利を計算。固定期間終了後は変動金利を選択(現在の水準が継続と仮定)。実質金利の計算法はこちら。諸費用は、事務手数料等、保証料とする。保証料は、大手銀行の一般的な保証料率を記載しているので、銀行によっては違う保証料率となる。主要18銀行・金融機関の主な商品を対象とし、ランキングに掲載するのは各銀行の商品の中で最も実質金利が低い商品のみとする。ホームローンドクター代表の淡河範明氏の協力で作成。

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