「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」の価格、スペックを大分析！　再開発が進む苗穂駅徒歩1分の超高層大規模マンション

「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」は、北海道札幌市に建設される、グランアルトシリーズの新築マンションだ。再開発が進む苗穂駅から徒歩1分。屋根付きペデストリアンデッキ直結のため風雪にさらされる心配もない。さらに北海道初のZEH-M（ゼッチ・マンション）や、充実の設備で注目度が高いマンションだ。ここでは、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」のスペックを分析する。（住宅評論家・櫻井幸雄）※新築販売時の記事です。

売れ行き好調の「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」

　2年ほど前、北海道札幌市内で「驚くほどの人気」とされ、短期間で完売したマンションがあった。地上21階建て全275戸の「ザ・タワーズフロンティア札幌」だ。

　その記憶が鮮明に残っているうちに、さらに驚異的人気のマンションが登場した。それが、今回レビューする「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」だ。

　地上27階建て、全300戸の超高層大規模マンションとなり、事業主は大京、住友不動産、JR北海道。マンション名の「グランアルト」は、大京と住友不動産が共同でマンションを開発するときに付けられる名前である。

　この「グランアルト」の歴代物件には、短期間に完売し、建物ができてからも高い評価を受けるケースが多い。両社にとっては、縁起のよいブランド名になっているのではないか。

　実際、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」は好調に販売が進み、販売開始から1年ほどで全300戸のうち220戸が契約済み。2021年1月予定の竣工までに販売が終了しそうな勢いだ。北海道で、総戸数が200戸を超える大規模マンションが建物竣工までに完売するのは極めて稀だ。

　それほどの人気を集める理由は、札幌市内で駅から徒歩1分で、大型商業施設へも徒歩1分の便利さ、スケールの大きな再開発マンションであること。それ以外にも、多くの特徴を備えているので、注目が高まるのは当然と考えられる。

　以下は、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」の所在地とスペック表だ。

建設地は、北海道新幹線の工事が進んでいる札幌駅の隣駅

 「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」が建設されているのは、函館本線で札幌駅から1駅3分、つまり札幌駅の隣駅となる「苗穂」駅。苗穂駅からマンションまでは歩いて1分となる。

　また、札幌駅には、北海道新幹線が延伸開通する計画がある。

　現在は、新函館北斗駅まで到達している新幹線が札幌駅まで延び、東京駅から札幌駅まで新幹線で行くことが可能になるわけだ。その開業予定は2030年度末。北海道新幹線が札幌駅まで到達したとき、札幌駅周辺はどのように発展するのだろう。

　札幌駅が大きく進化し、今よりも大勢の人を集める場所になったとき、その隣駅である苗穂駅周辺も影響を受けることになる。

　現在、苗穂駅周辺では再開発が行われており、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」は、札幌市苗穂駅北口開発整備事業の核として建設されるマンションとなる。マンションの周囲には、広場、病院、福祉施設、商業施設がつくられる予定になっており、サッポロビール園がある「サッポロガーデンパーク」も、マンションから徒歩1分だ。

 「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」が建設されている苗穂駅周辺は、北海道新幹線や再開発などで、これからの楽しみが多い場所ということになる。

屋根付きペデストリアンデッキで、
苗穂駅やアリオ札幌に徒歩1分

　さらに、注目したいのは、苗穂駅から同マンションまでの「徒歩1分」が、屋根付きペデストリアンデッキ（建物同士を結ぶ歩行者専用の上空通路）になっていること。これは、厳寒の冬も風雪にさらされず、滑りやすい雪道を歩くこともなく、スニーカーやパンプスで駅まで行き来できることを意味する。

　さらに、屋根付きのペデストリアンデッキは、札幌市内最大級の大規模商業施設「アリオ札幌」にもつながっているので、日々の買い物がしやすい。

　それは、北海道の人たちにとって、憧れの住環境となる。

　北海道の人たちは、冬の間、自宅が駅から徒歩3分でもタクシーを利用することがある。猛烈な吹雪に見舞われたときの「徒歩3分」は、危険であるからだ。その点、屋根付きのペデストリアンデッキで徒歩1分ならば、吹雪のときでも支障がない。

　ちなみに、苗穂駅から電車で札幌駅に行けば、大通、すすきのエリアまで大きく発展した地下街に入ることができる。

　つまり、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」に住めば、厳寒の冬も雪や冷たい風を避けて、買い物やショッピングを楽しむことができるわけだ。

　それが、どれほどありがたいことか……そのことを分かっている北海道の人たちが「ザ・グランアルト札幌　苗穂ステーションタワー」に熱い視線を送っているのである。

北海道初のZEH-M（ゼッチ・マンション）など、一歩進んだ生活を実現するマンション

 「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」は、建物の注目点も多い。

　地上27階建ての建物は制震構造を採用。内廊下方式で、地上20階のスカイラウンジやゲストルーム、豪華なエントランスなど共用施設が充実。全戸分のトランクルームを備えるといった特徴もある。

　そして、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」は北海道で初めてのZEH-M（ゼッチ・マンション）でもある。ZEHとは、Net Zero Energy House（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）の略称。断熱性能を大幅に高め、高効率設備の導入により、住まいの快適性を保ちながら大幅な省エネを実現。併せて、再生可能エネルギーの利用で、エネルギー使用量を抑える工夫を凝らしたマンションであることを意味する。

　全35タイプ用意された住戸の間取りは、70㎡台、80㎡台の3LDK、4LDKが中心となり、天井高がリビングダイニングで2ｍ55㎝以上、最上階は2m75㎝になるなど、ゆとりある設計だ。

設備面も充実する

　細かい特徴として、バルコニーの床が見た目を和らげるシート張りになっている。冬の寒さが厳しい北海道では、これまでなかなか採用できなかったのだが、厳寒でも剥がれにくい方式が開発されたことで実現した。

　住戸内設備では、キッチンにディスポーザー（生ゴミ粉砕処理機）と食器洗い乾燥機を標準設置し、トイレは便器とは別に手洗いカウンターが設置される。

　このほか、サービス面では、エントランス部にコンシェルジュカウンターを設置。玄関キーをバッグやポケットに入れておくだけで、オートロックが解除されるハンズフリーキーも採用される。

　このような設備面の充実からも、「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」は、一歩進んだ生活を実現するマンションと評価される。

「ザ・グランアルト札幌 苗穂ステーションタワー」のデメリットは？

 「ザ・グランアルト札幌　苗穂ステーションタワー」のデメリットを探すと、「以前の苗穂駅のイメージ」が挙がってきそうだ。

　以前の苗穂駅には車両基地があり、「線路ばかりが目立つ場所」の印象があった。そこから、苗穂駅は「何もない場所」を連想する人も出てきそうだ。

　しかし、21世紀に入ってから、全国各地で車両基地や操車場は再開発され、新しい街に生まれ変わっている。

　東京では新橋駅近くの汐留エリア、大阪では「北ヤード」と呼ばれた場所が、その代表。大阪の北ヤードは今、「うめきた」エリアに生まれ変わっており、最先端の場所になっている。

　現在の苗穂駅は、以前の場所から移転し、スケールの大きな再開発で生まれ変わりつつある。大きく進化してゆく場所であることは間違いない。

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