「リビオタワー品川」は、JR山手線・JR東海道本線・京急本線の品川駅港南口から徒歩13分にある34階建て全815戸の大規模マンションだ。モデルルームオープンに先立ち、今回は「リビオタワー品川」の特徴である品川駅周辺の再開発や立地を中心に、価格などを分析してみたい。
「リビオタワー品川」の最大の特徴は、品川駅周辺の再開発!
まず、「リビオタワー品川」の最大の特徴とも言えるのが、品川駅周辺で行われる大規模再開発だ。詳細は後述するが、この再開発は品川駅前が大化けする可能性がある壮大な計画となっている。
そして、デメリットなるのは、駅からの距離である。品川駅から徒歩13分と駅近物件でないことはネックとなる。実際に駅からの道のりをたどり、立地についても検証してみたい。
リビオタワー品川(物件詳細はこちら)
- 価格
- 未定
- 完成時期
- 2026年5月
- 東京都港区港南3丁目7-2(地番)
- JR山手線「品川」駅 徒歩13分 (港南口)、JR京浜東北・根岸線「品川」駅 徒歩13分 (港南口)、京急本線「品川」駅 徒歩17分 (高輪口)
- 間取り
- 1LDK~3LDK
- 専有面積
- 42.10㎡~130.24㎡
- 総戸数
- 815戸
- 売主
- 日鉄興和不動産株式会社(国土交通大臣免許(5)第6908号)、関電不動産開発株式会社 首都圏事業本部(国土交通大臣(5)第6379号)、九州旅客鉄道株式会社(福岡県知事(3)第17216号、京浜急行電鉄株式会社(神奈川県知事(1)第30712号)、中央日本土地建物株式会社(国土交通大臣免許(16)第125号)
- 施工会社
- 株式会社長谷工コーポレーション
Yahoo!不動産詳細へ
※データは2024年9月25日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
再開発で出現する、線路上の巨大な街とは?
まずは、品川駅周辺の再開発から詳しく見ていこう。東京では至る所で街の再開発が進んでいるが、品川駅周辺の再開発が他と違う点がいくつかある。
一つは、品川駅の再開発の目的が、「国際ビジネスの拠点」とするための開発だという点である。品川駅の再編やリニア中央新幹線の開通、幹線道路の延伸により、将来、東京のビジネスの中心地として重要な役割を果たす可能性が高い。
そして、もう一つは、線路に沿うように、船の形状をした巨大な街がつくられること。これは非常にユニークな試みだ。また、この再開発は新駅の「高輪ゲートウェイ駅」にまたがる非常に広範囲なプロジェクトだという点も特徴だろう。
品川駅周辺の再開発は大きく分けると、次のようなエリアで行われている。
①高輪ゲートウェイ駅周辺
②品川駅西口地区
③品川駅街区
④泉岳寺地区
⑤環状4号線
①高輪ゲートウェイ駅周辺
「品川」と「田町」の間にできた新駅「高輪ゲートウェイ駅」周辺で行われている再開発。1~4街区に分かれた開発が行われ、このエリアは「TAKANAWA GATEWAY CITY」と銘打たれている。1街区には44階建ての住宅棟、2街区には、公園と一体となった6階建ての建築物がつくられ、街のシンボル的な文化施設となる。デザインは建築家の隈研吾氏が担当する。
また、3街区と4街区には、商業施設とオフィスからなる複合棟が3棟つくられる。そのうちの一つ「複合棟Ⅰ」は、高輪ゲートウェイ駅と直結する。
【関連記事はこちら】
>>TAKANAWA GATEWAY CITY(高輪ゲートウェイシティ)の街開きは2025年! 国際会議場、超高級ホテル、高級賃貸で、街は盛り上がる?
②品川駅西口地区
品川駅西口地区でも広範囲に再開発が進んでいる。再開発エリアはA、B、Cと3つの地区に分かれる。A地区は、京浜急行電鉄とトヨタが開発を担当し、オフィスやホテル、商業施設として利用される29階建ての複合施設がつくられる。また、「高輪森の公園」とつながる緑豊かな駅前広場も整備される予定だ。
また、現在3つのプリンスホテルが立つB地区も西武が再開発を計画中。C地区にも高層ビルが建設される予定となっている。
③品川駅街区
この再開発の目玉とも言えるのが、この品川駅街区の開発だ。珍しいのは、この手の開発では線路の高架工事が行われるのが一般的だが、このプロジェクトでは現在高架となっている京急線を地上化する工事が行われる。京急線をJR線と同じく地上化することで、高さが揃った空中部分を自由に使うことができるようになる。線路に沿う形で3棟のビルがつくられ、線路上に巨大な船形の街が誕生するのだ。
計画地は北と南の街区に分かれ、北と南街区に28階建ての複合ビルを2棟並べ、船に見立てると、船首側に9階建てのビルが造られる。完成は、北街区が2030年頃、南街区が2036年頃を予定している。
また、品川駅の上空には広場を設置、国道15号線上には上空デッキを建設する。一方、駅の東側には、リニア新幹線の駅も作られる。リニア開通は2034年以降とされているが、2030年代後半には、品川に近未来的な駅が誕生することになるだろう。
④泉岳寺地区
泉岳寺駅前の約8500㎡の敷地に、住宅、オフィス、商業施設などの複合ビルを建設する。完成は2028年3月の予定。
⑤環状4号線
「リビオタワー品川」のすぐ近くでは、環状4号線の延伸工事が行われている。環状4号線は、港南3丁目から江東区の新砂3丁目に続く環状道路だが、港南地区から高輪台を通り、白金台まで延伸予定となっている。これにより、品川駅周辺から、羽田や六本木方面、臨海部へのアクセスが向上する。
見てきたように、品川エリアの再開発は、次世代を見据えた大規模開発となっており、街はこの先大きな変貌をとげていくだろう。その品川に建つ「リビオタワー品川」という物件の価値も、再開発後には今とは違うものになっている可能性がある。
品川駅から現地まで歩いてみる
実際に品川駅港南口から現地までを歩き、距離感や周辺環境を調べてみた。まず、品川駅の港南口を出ると、駅ナカには「アトレ品川」があり、通勤時の買い物のしやすさを感じた。特に、「クイーンズ伊勢丹」という高級感のあるスーパーは、仕事帰りの食材の買い出しに便利そうだ。
駅を出て、小さめの公園を左折すると、オフィス街になる。ソニーグループの本社ビルなどがあり、広々とした歩きやすい通りだ。オフィス街のため、昼間でも人が少ない。突き当たりには、「品川シーズンテラス」という複合ビルがあり、コンビニや飲食店もある。ここまで徒歩で5~6分かかった。
「品川シーズンテラス」を右折し、橋を渡ってしばらく歩くと、右手にタワーマンション「シティタワー品川」がある。「シティタワー品川」には、スーパー「マルエツプチ」やクリニック、ファミリーレストランなどがあり、日常使いができて、非常に便利だと感じた。
この「シティタワー品川」から「リビオタワー品川」の建設地までは徒歩2~3分。建設地は、「シティタワー品川」がある大通りから少し北側に入った場所に位置している。
近くには、「区立港南中学校」「区立港南小学校」や港南図書館がある。オフィス街を抜けてからの7~8分程度の道のりはやや長く感じたが、品川にありがちな工場密集地ではなく、物流系のビルとマンションなどが立つ比較的静かなエリアという印象だった。
周辺マンションの価格と「リビオタワー品川」の予想価格
「リビオタワー品川」の価格はまだ発表されていないが、周辺中古マンションの売買価格を参考におおよその価格を予想してみたい。
まず、「リビオタワー品川」はJR品川駅最寄りの大型物件としては15年ぶりとなるため、築浅のタワーマンションで比較できるものがない。参考までに同エリアで比較的条件の近い「パークタワー品川ベイワード」を見てみよう。
「パークタワー品川ベイワード」2005年11月 (築19年)
品川駅 徒歩12分/32階建て全325戸
売買例(68.0m²、2LDK・25階・2023年)
1億980万円(坪単価約533万円)
出所:Home's
ほかに、小規模マンションではあるが、下のような売買例もある。
「ハーバーテラス品川」2015年1月 (築10年)
品川駅 徒歩12分/15階建て全55戸
売買例(70.0m²、3LDK・15階・2024年)
1億 1590万円(坪単価約546万円)
出所:Homes
築10~20年の中古物件で、平均坪単価が550万円前後となっていることから、「リビオタワー品川」は、安くても坪600万円台、坪700万円台も視野に入ってくる価格帯となる可能性がある。
「リビオタワー品川」のメリット・デメリットは?
ここで、「リビオタワー品川」のメリット・デメリットをまとめておこう。
「リビオタワー品川」のメリット
▪大規模再開発による品川駅の将来性
▪JR品川駅が最寄り駅となる交通利便性
▪15年ぶりの品川駅最寄りの大規模マンションという希少性
「リビオタワー品川」のデメリット
▪品川駅から徒歩13分の距離感
▪海眺望屋景観の良い部屋は高層階住戸など限定される
まとめ
「リビオタワー品川」のメリットである品川駅周辺の再開発には、資産価値の面でも大きな魅力を感じた。将来、国際ビジネスの中心地が品川になれば、ITや外資系企業のオフィスが品川周辺に増えることも予想され、職種によっては通勤の利便性も向上するだろう。
一方、駅からの距離は気になるところではあるが、「リビオタワー品川」のある港南地区は、少し歩くと運河など水辺を感じる環境がある。駅近ではない分、ビルに囲まれているだけの無機質な感覚とは一線を画すエリアで生活できるということも言えそうだ。
今後の注目点は価格になるが、坪単価が600万円台であれば、積極的に検討してみる価値がある物件と言えるのではないだろうか。
リビオタワー品川(物件詳細はこちら)
- 価格
- 未定
- 完成時期
- 2026年5月
- 東京都港区港南3丁目7-2(地番)
- JR山手線「品川」駅 徒歩13分 (港南口)、JR京浜東北・根岸線「品川」駅 徒歩13分 (港南口)、京急本線「品川」駅 徒歩17分 (高輪口)
- 間取り
- 1LDK~3LDK
- 専有面積
- 42.10㎡~130.24㎡
- 総戸数
- 815戸
- 売主
- 日鉄興和不動産株式会社(国土交通大臣免許(5)第6908号)、関電不動産開発株式会社 首都圏事業本部(国土交通大臣(5)第6379号)、九州旅客鉄道株式会社(福岡県知事(3)第17216号、京浜急行電鉄株式会社(神奈川県知事(1)第30712号)、中央日本土地建物株式会社(国土交通大臣免許(16)第125号)
- 施工会社
- 株式会社長谷工コーポレーション
Yahoo!不動産詳細へ
※データは2024年9月25日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
【関連記事はこちら】
>>品川区の「新築マンション人気ランキング」 大井町、品川、大森、武蔵小山、天王洲アイルなど、注目エリアのおすすめ物件は?
注目記事>>新築・中古マンション市場動向は? 注目物件や在庫状況など最新市況を不動産アナリストが解説
◆新築マンション人気ランキング |