「ルネ横浜戸塚」の価格、スペックを大分析! 
3LDKが3400万円〜で値ごろ感ある大規模マンション

2020年8月24日公開(2023年12月14日更新)
櫻井幸雄:住宅評論家

「ルネ横浜戸塚」は、スーパーマーケットなどと複合開発される大規模マンションだ。駅から徒歩12分とやや距離はあるものの、再開発で駅周辺のマンション価格が上昇した戸塚駅の物件ということで注目度は高い。質の高い住戸仕様と3LDKが3400万円台~という値ごろ感も魅力だ。(住宅評論家・櫻井幸雄)※新築販売時の記事です。

「ルネ横浜戸塚」の魅力は、戸塚駅の利便性の高さ

「ルネ横浜戸塚」は、JR・横浜市営地下鉄の戸塚駅から徒歩12分にある全439戸の大規模マンションだ。2019年11月から12月かけて行われた第1期1次から3次までの販売で、計137戸を供給した人気のマンションである。

ルネ横浜戸塚
ルネ横浜戸塚

 人気の理由のひとつは、「戸塚」駅の利便性にある。まず、戸塚駅はJR東海道線・横須賀線・湘南新宿ラインと横浜市営地下鉄ブルーラインが利用可能。それぞれを使い分けることで横浜駅まで1駅8分で、品川駅26分、東京駅まで35分、新宿駅まで39分となる。

 また、利用できる電車の本数が多いのも戸塚駅の特徴だ。朝の7時台、8時台であれば、東京駅・新宿駅に向かう電車が2分に1本程度のペースである。そして、横浜市営地下鉄を使えば、新横浜駅まで17分。このルートは、名古屋・大阪方面への出張や旅行を楽にしてくれるだろう。

再開発で戸塚駅周辺のマンション価格は値上がりした

戸塚駅西口
戸塚駅西口の様子(出所:PIXTA)

 戸塚駅は、東口、西口ともに再開発が行われ、広い道路、大きな区画割りの街区が誕生した。大型商業施設の「サクラス戸塚」「トツカーナモール」「東急プラザ」などの商業施設がオープンし、戸塚区役所も移転している。絶えず渋滞が起こっていたJRの踏切は撤去され、道路を地下に通す(アンダーパス)工事が完成。戸塚駅周辺は大きく、そしてモダンに生まれ変わっている

 一方で、再開発が概ね終了したことで、駅周辺のマンション価格は大きく値上がりした。

【完売】ルネ横浜戸塚(※新築時のデータです)

価格
3,400万円台 ~ 6,200万円台※100万円単位
完成時期
2021年3月下旬(予定)
  • 神奈川県横浜市戸塚区吉田町778-10他(地番)
  • JR東海道線「戸塚」駅徒歩12分
間取り
2LDK ~ 4LDK
専有面積
64.62~86.53㎡
総戸数
439戸
売主
総合地所株式会社
施工会社
株式会社長谷工コーポレーション

※データは2020年8月15日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。

予定価格は3LDKが3400万円台~で、値ごろ感あり

 住戸は、平均72㎡と広い。モデルルームを見てみると、さらに専有面積以上の広さを感じる。その理由は、4隅の柱を住戸の外に出す構法を採用していること。「ルネ横浜戸塚」では、共用廊下側の柱を含めて、4本の柱をすべて住戸外に出している。それにより、室内の有効面積が広がっているわけだ。

 また、「UGOCLO」(ウゴクロ)と呼ばれる間仕切り可動システムを採用。これは、間仕切りとして利用できる収納棚で、半個室の子供部屋をつくったり、テレワーク用のちょっとした仕事部屋をつくることも可能だ。

 このように、「ルネ横浜戸塚」は、住戸内の質も高いマンションと評価される。この高い仕様で、価格は3LDKが3400万円台~。これが大きな人気の理由だろう。

エントランスの開錠用カードとスーパーマーケットのカードが一体に

 さらにメリットとして、マンションの隣にスーパーマーケットがあるという点が挙げられる。建設地にはかつて「ダイエー戸塚店」があり、その跡地が「ルネ横浜戸塚」と新たなスーパーマーケットに複合開発され、「イオンスタイル戸塚」が誕生した。

 この隣接するスーパーマーケットを思い切り活用できるよう、「ルネ横浜戸塚」では、スーパーの買い物で利用できるカード(居住者限定のイオンWAONカード)が各戸に2枚配布される。このカードは、エントランスのオートロックドアを開錠する事ができるようになっており、カードを1枚持つだけで買い物に出かけることができる優れものだ。

 また、居住者専用の買い物カートが一定数マンション内に用意される。「ルネ横浜戸塚」の居住者は、そのカートを押して、スーパーマーケットに出かけ、精算済みの商品をカートに入れて、そのままマンションに戻ることができるわけだ。

 「イオンスタイル戸塚」は、マンション完成に先立ち、2020年春から開業している。「ルネ横浜戸塚」に入居すれば、引っ越したその日から、「イオンスタイル戸塚」が我が家の冷蔵庫代わりになる。それもまた、「ルネ横浜戸塚」の大きなメリットとなる。

各住戸の玄関脇に戸別宅配ボックスが設置され、非接触で受け取り可能

 大規模マンションのスケールメリットで共用施設が充実するのも、「ルネ横浜戸塚」の特徴。ウッドデッキやハンモックパーゴラ、景石ベンチなどがあるフォレストガーデンをはじめ、集会室(パーティ&キッズルーム)、ゲストルーム、ランドリールームなど、日々の生活を助ける施設が用意されている。さらに、日々の生活をサポートしてくれるコンシェルジュサービスも備えられる。

 そして、うれしい工夫が、全戸の玄関脇に戸別宅配ボックスが備えられること。これからの時代、非接触で受け取れるシステムの充実はありがたい。また、留守中に宅配物が届いた場合でも、エントランスのオートロック解除などをスマホで操作し、荷物の受け取りができる仕組みだ。また、エントランスにある共用の宅配ボックスでの受け取りも可能で、二重配達の手間をなくす最新の設備が導入されている。

「ルネ横浜戸塚」のデメリットは、高圧電線と駅距離か?

 上記のようなメリットがある一方で、デメリットはないのだろうか。

 実は、建設地の端に高圧電線の鉄塔がある。といっても、マンションの敷地が高圧電線の下になる、というわけではない。この鉄塔から電線が地下に入るからだ

 この形式のマンションは、各地に多く存在する。同じ神奈川県内で、小田急線の新百合ヶ丘駅近くに建つ大規模マンションもこの方式。千葉県の海浜幕張駅近くの大規模マンションでも、同様の事例を取材したことがある。敷地の広い大規模マンションをつくろうとすれば、かなりの確率で高圧電線が近くなってしまう。そこで、地下に埋める方式が確立されているわけだ。

 それでも、高圧電線が発生させる電磁波に不安を持つ人もいるだろう。電磁波の影響については、「ある」という人と「たいした問題ではない」という人がいる。ひとつ確かなことは、地下に埋めた高圧電線は地上への電磁波が小さくなる。実際、リニア中央新幹線の電磁波も心配されていない

 また、駅から徒歩12分という点は短所になりそうだが、駅からの道が平坦であること、バスが利用しやすいこと、駅からは離れているがスーパーマーケットには近いことなどを考え合わせれば、決定的な短所とはいえないだろう。

手頃な価格と利便性で注目の新築マンション

 いくつか考えるべき点はあるものの、前述したように再開発を終えた戸塚駅周辺のマンションは価格が高い。そのことを知っている人たちが、「価格が手ごろである」ことと「駅からやや距離はあるが、不便ではない」点で、「ルネ横浜戸塚」に注目しているのである。

 なお、「ルネ横浜戸塚」は、2020年8月現在、モデルルームを完全予約制で公開している。

 

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