新築マンション「シティテラス湘南平塚」は、平塚駅から徒歩12分にある全425戸の大規模マンション。駅からやや離れているものの、価格は3LDKが3500万円~と、割安感がある。ただし、住友不動産の物件は販売途中で価格設定が変わることもあるため、早めの検討が重要だ。(住宅評論家・櫻井幸雄)
都心に近いリゾート「湘南」は、コロナ禍でますます人気に
コロナ禍で注目度が高まり、実際に移り住む人も増えているのが、神奈川県の湘南エリアだ。
「湘南」と呼ばれるのは、大磯町から平塚市、茅ケ崎市、藤沢市、鎌倉市、逗子市、葉山町あたりまで、神奈川県で相模湾に面したエリアを指す。同じ神奈川県の横須賀市と三浦市も相模湾に面しているところがあるが、湘南には含まれないのが普通だ。
湘南と呼ぶ場所、呼ばない場所に明確な基準はない。だが、改めて考えると、「湘南」と呼ばれる場所には砂浜があり、サーフィンやウィンドサーフィンを楽しむことができる。横須賀市と三浦市の海岸は岩場や護岸整備された場所が多く、サーフィン、ウィンドサーフィンの人気スポットがほとんどない。そこが、湘南と呼ばれる場所と呼ばれない場所の違いかもしれない。
身近な場所で、サーフィンやウィンドサーフィンを楽しむことができるかどうか、は湘南に住もうとする人にとっては、重要な問題。大磯町から葉山町までには、サーフィンとウィンドサーフィンができる場所が多い。だから、「湘南」とよばれ、人気があるのだろう。
相模湾沿いの「湘南」は、休日、海辺での生活を家族で楽しむことができる都心近くのリゾートとして、以前から人気が高い。それが、コロナ禍でさらに人気が上昇している、と考えられる。
「シティテラス湘南平塚」のデメリットは一等地でないこと、メリットは割安感
人気の湘南エリアにある平塚駅を最寄りとし、駅南側、つまり海側に建設されるのが「シティテラス湘南平塚」だ。
人気がますます高まる湘南だが、JRの駅から海まで歩いて行けるところは意外に少ない。平塚は、湘南のなかでもJRの駅から海まで歩いて行ける希少なスポットとなる。
さらに、JR東海道線の平塚駅は上り(つまり東京に向かう)始発もしくは平塚駅で増結する電車が多く、その本数は朝7時台と8時台で3本ずつ。そのため、横浜・東京へ座って通勤も可能な駅として根強い人気がある。
そして、平塚駅の南口側には「平塚なぎさプロムナード」と呼ばれる道がある。両脇に幅広の歩道が設けられ、海岸までまっすぐ約1キロメートル延びた気持ちのよい道だ。この「平塚なぎさプロムナード」沿い、もしくは「平塚なぎさプロムナード」に近い場所であれば、平塚の一等地となる。憧れを集める場所だが、その分、マンション価格は高くなる。
その点、「シティテラス湘南平塚」の建設地は、平塚駅南口側でも西に少し歩いた場所に位置しており、「平塚なぎさプロムナード」からは離れる。それは短所ということになるのだが、一方で、価格に割安感が出る、という長所も生じる。
シティテラス湘南平塚(物件詳細はこちら)
- 価格
- 3,400万円~5,200万円
- 完成時期
- 2023年4月下旬
- 神奈川県平塚市黒部丘319-13(地番)
- JR東海道本線「平塚」駅から徒歩12分他
- 間取り
- 1LD・K+2S~3LD・K
- 専有面積
- 67.20㎡~75.09㎡
- 総戸数
- 425戸
- 売主
- 住友不動産
- 施工会社
- 長谷工コーポレーション
Yahoo!不動産詳細へ
※データは2021年12月10日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
「シティテラス湘南平塚」の価格は、驚きの3LDK3500万円~!
住友不動産が分譲するこの大規模マンションは、12月上旬販売開始予定の第1期販売価格で約67㎡〜70㎡の3LDKが3500万円台~4700万円台の予定だ。この価格は、要注目である。今、首都圏で3LDKが3000万円台からという価格設定のマンションはなかなか見つからない。
「シティテラス湘南平塚」は大手の住友不動産が分譲し、「3LDKが3500万円台から」という予定価格でも注目されるマンションになるわけだ。といっても、住友不動産のマンションは、販売が進むと価格設定が上がるケースが多い。販売開始時点だからこそ、この価格設定が実現するのかもしれない。その点は、要注意だ。
魅力は、ショッピング施設に近いこと
「シティテラス湘南平塚」の建設地は、平塚駅から徒歩12分で、平塚海岸まで歩いて15分。駅から10分以上歩くことになるが、建設地周辺は一戸建てが多く、環境は良い。そして、買い物施設が近いという点も注目すべき利点となる。
まず、徒歩6分に「しまむらストアーすみれ平店」がある。品ぞろえが豊富で、特に生鮮食料品の品質が高いと地元で人気のスーパーマーケットだ。そして、建設地は大規模商業施設の予定地に隣接している。現状、どんな商業施設になるかは明らかにされていないが、楽しみは大きい。
もうひとつ立地面の特徴を挙げると、同マンションは地元の評価が高い平塚市立花水小学校と平塚市立浜岳中学校の学区に位置している。いずれも歴史が長い学校で、常に生徒数が多く、活気もある。「シティテラス湘南平塚」は、その両校に徒歩9分以内だ。
さらに、平塚駅の反対側、北口側では「ららぽーと湘南平塚」がオープンして人気を集めている。平塚海岸では2022年12月に湘南海岸公園龍城ヶ丘ゾーン整備計画が完了し、新しい海辺のレジャースポットが誕生する、という楽しみもある。
「シティテラス湘南平塚」は、住戸スペックが高く、生活しやすい
「シティテラス湘南平塚」は総戸数425戸で、平塚市内で最大のマンションとなる。そのスケールメリットを生かし、敷地内には約2000本もの樹木を植え、緑に囲まれたマンションになる計画。マンション内に保育施設が設けられる予定もある。
住戸は、3LDKタイプがそろえられ、すべての住戸にウォークインクローゼットが2つ付くなど収納充実の間取りに。キッチンのディスポーザーや浴室のミストサウナなど、設備仕様のレベルも高い。
また、多くの住戸に設置されるウォールドア(リビングの居室の間に設けられる、間仕切りにもなる引き戸)は、天井からつるすタイプ。この方式だと、開けたときの開放感が大きい。そして、引き戸にはソフトクローズ機能(ドアを勢いよく閉めても、ブレーキがかかる機能)が付けられる。引き戸を閉めるとき、ゆっくり閉まって、不快な衝撃音を出さない方式である。これも、なかなか出合えない工夫である。
「シティテラス湘南平塚」は、駅から徒歩12分だが、価格が手頃で生活しやすい場所のマンション、そして住戸の質の高さにも注目すべきマンションとなる。
シティテラス湘南平塚(物件詳細はこちら)
- 価格
- 3,400万円~5,200万円
- 完成時期
- 2023年4月下旬
- 神奈川県平塚市黒部丘319-13(地番)
- JR東海道本線「平塚」駅から徒歩12分他
- 間取り
- 1LD・K+2S~3LD・K
- 専有面積
- 67.20㎡~75.09㎡
- 総戸数
- 425戸
- 売主
- 住友不動産
- 施工会社
- 長谷工コーポレーション
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※データは2021年12月10日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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