「新虎通り」は、東京五輪のために新設される環状2号線の一部だ。通り沿いには、テラス席を設けたおしゃれな飲食店が建ち並び、オリンピックのメインストリートになる。この通り沿いに立つ「リビオレゾン新虎通り」に目を付ける人は少ないが、五輪後一機にブレイクする可能性を秘めている。(住宅評論家・櫻井幸雄)※新築販売時の記事です。
新虎通りはオリンピックを契機に、世界が注目する東京屈指のストリートになる!
「リビオレゾン新虎通り」は全60戸、住戸は約21㎡のワンルームから約50㎡の2LDK。小規模でコンパクトタイプ中心のマンションであり、注目度は薄いと考えられがち。しかし、このマンションには大きな特性がある。
それは、山手線内側の「新虎通り」沿いに建設される、という立地特性だ。
新虎通りは虎ノ門ヒルズに近く、2020年東京五輪を見据えて建設されている環状2号線の一部、港区の虎ノ門から新橋駅近くまで約1.4㎞の部分に付けられた通り名だ。環状2号線は、晴海の選手村から国立競技場まで、先進の交通機関「BRT」が選手、スタッフを運ぶルートとなる。いわば、東京五輪の“メインストリート”となる。
「BRT」は東京五輪後も運行され、新虎通りの沿道にはオフィス、住宅とともに、多数の店舗が設けられ、歩行者専用道もつくられる。新虎通り沿いに連なる飲食店は、テラス席を設けるので、まるで、パリのシャンゼリゼ通りのような場所になる計画である。
その光景は、現時点でなかなか想像しにくい。おそらく、通りに店舗が増え、取材が殺到するようになると、「なるほど、いい場所なんだ」と分かるはず。全国的な知名度が上がるに違いない。さらに、東京メトロ日比谷線に開業する新駅「虎ノ門ヒルズ」駅(2020年供用予定)にも近く、利便性も増す。つまり、2020年東京五輪をきっかけに、全国的に注目される可能性を秘めた場所なのだ。
実は、50年以上前の第18回東京五輪(1964年)のときも、五輪を機に一躍人気スポットになった場所があった。それは、表参道だ。
それまでの表参道は、地元の人が犬の散歩に出かけるような場所で、周囲は静かな住宅エリア。その歴史を伝えるように、表参道から一歩奥に入れば、今も一戸建ての住宅地が広がっている。そして、参道のケヤキ並木沿いには関東大震災後に建設された旧・同潤会青山アパート(現・表参道ヒルズ)があった。
表参道が、世界的に有名なファッションストリートになったのは、JR山手線原宿駅近くに国立代々木競技場がつくられたのがきっかけだった。競技場から地下鉄銀座線表参道駅に向かうルートにもなったことから人通りが増え、店舗も増えていった。
表参道と同じ様に、新虎通りも2020年東京五輪で注目度を上げる可能性が高い。「新虎捕り」という和のテイストがある名称は外国人観光客にウケそうだ。日本人にも、覚えやすい名称だ。
【完売】リビオレゾン新虎通り(※新築時のデータです)
- 価格
- ー
- 完成時期
- 2020年8月下旬予定
- 東京都港区新橋4丁目120番1他(地番)
- JR山手線・京浜東北線・東海道本線(上野東京ライン)・横須賀線「新橋」駅烏森出口より 徒歩6分 他
- 間取り
- 1R ~ 2LDK
- 専有面積
- 21.09㎡ ~ 50.89㎡
- 総戸数
- 60戸(事業協力者住戸23戸含む。他、店舗1区画)
- 売主
- 日鉄興和不動産株式会社
- 施工会社
- 山田建設株式会社
※データは2019年12月12日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
周辺では再開発が目白押し、新駅「虎ノ門ヒルズ」駅ができればさらに利便性が向上
「リビオレゾン新虎通り」は、その新虎通りに面したマンションとして建設される。地上13階建てでガラスを多用した建物外観は、新虎通り全体のイメージに合わせたもの。最先端のマンションという印象を与える。
前述した通り、間取りはワンルーム~2LDK。ワンルームといっても、居室空間が6畳程度の狭いものではなく、ベッドと食卓、ソファが設置できるもの。トイレ、洗面所、浴室が分けられ、収納スペースもしっかり確保される。
居住性を高めたワンルーム〜2LDKというのは、都心部で1人暮らし、2人暮らしが今後ますます増えてゆくことを考えると、理にかなった住戸構成でなる。特に住戸は南向きが多くなるのだが、新虎通りの方向を向く北向き住戸も魅力的だ。北向きにだけ設定される1LDKには興味がそそられる。
同マンションの建設地は、JR新橋駅から徒歩6分のほか、東京メトロ銀座線の新橋駅からも徒歩7分。ほかにも徒歩10分圏に4駅があり、東京メトロ日比谷線に開業する新駅「虎ノ門ヒルズ」駅(2020年供用予定)も利用しやすい。さらに、建設地周囲では10を超える再開発が進行しており、生まれ変わる都心の中心部に暮らすことができる、という魅力もある。
その販売は2020年2月から始まる予定になっており、現時点で価格は未定となっている。
同マンションの完成・入居は、2020年9月。東京五輪が終わった後である。そういえば、表参道では、原宿駅に近い側に五輪を連想させる名前のマンション「コープオリンピア」があるのだが、同マンションが完成したのは1965年。前回五輪の翌年だった。「コープオリンピア」の下層部にはスケールの大きな中華料理店「南国酒家」が開業して文化人や芸能人を集めるようになった。
そして、明治通りとの交差点近くに原宿セントラルアパート(現在、東急プラザ表参道原宿が建っている場所にあった)に人気ショップが次々に誕生。表参道は大きく変身してゆくことになる。
「リビオレゾン新虎通り」も同様に東京五輪の後の入居となり、下層部には商業施設が入る予定。将来の楽しみが多いマンションである。
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