「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の価格大公開!潜入取材で特徴や価格、メリット・デメリットを調査

2021年12月3日公開(2024年4月11日更新)
ダイヤモンド不動産研究所

新築マンション「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」は、名古屋市北区、地下鉄名城線「志賀本通」駅から徒歩2分、栄エリア3km圏に誕生する全351戸の大型物件。割安感があり、共有施設が充実していると評判だ。事前案内会に潜入し、特徴や価格などについて調査してきた。※新築販売時の記事です。

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」は、リニア開業に沸く名古屋市内の新築マンション

 リニア中央新幹線開業を見据え、再開発が進む名古屋市中心部。リニアが開通すれば地価の上昇に伴いマンション価格も上がることが予想され、今のうちにマンションを購入しようと考える人も多い。全国的に名古屋の不動産市場への注目度が非常に高いのも事実だ。

 これまで名古屋市の再開発は名古屋駅や栄の東西軸を中心に行われてきたが、今後は官公庁が集まる“都心北エリア”へ、開発が延びると予想されている。「MID WARD CITY」は将来開発が期待される北エリアに誕生することもあり、注目を集めているのだ。

 入居は2023年7月下旬予定とまだ先だが、60戸程度の販売が予定されている第1期の登録が行われ、既に多くの住戸が抽選となっているそうで、営業担当者もその反響に驚いていた。

 現地すぐ横のマンションギャラリーでは事前案内会が行われており、事前にホームページから来場予約をするのだが、注目度が高いこともあり、週末は予約が取りづらいようだ。

MID WARD CITY(ミッドワードシティ)(※新築時のデータです)

価格
3,818万円~6,498万円
完成時期
2023年7月下旬(予定)
  • 愛知県名古屋市北区猿投町2番、木津根町1番2(地番)
  • 名古屋市営名城線「志賀本通」駅 徒歩2分
間取り
3LDK・4LDK(予定)
専有面積
63.65㎡ ~ 91.92㎡
総戸数
351戸
売主
総合地所、大和ハウス工業、トヨタホーム、阪急阪神不動産
施工会社
長谷工コーポレーション

※データは2021年11月22日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。

 「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の価格は、4,000万円台、専有面積は約63~91㎡が中心

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」のマンションギャラリー
「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」のマンションギャラリー

 「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の敷地面積は、約12,900㎡。バンテリンドーム(旧ナゴヤドーム)と同じくらいの広さだ。その広大な敷地に、10階建ての「A棟(AIRY SQUARE)」「B棟(BLOOM SQUARE)」「C棟(CALM SQUARE)」3棟がつくられる。

 A・B棟は南向き、C棟は東向き。現在A・B棟の間取りが発表され、第1期の登録も始まった。しかしC棟の間取りはまだ決まっておらず、今後は来場者の声を反映しプランニングしていくそうだ。A・B棟はすべてが3LDK、4LDKという間取りだが、シングルやDINKs、シニア層の住み替え検討者などが多ければ、C棟に2LDKが登場する可能性もあるという。

 気になる価格だが、潜入時には未確定。営業担当者も「○○万円台」としか分からないとのことだった。最初に販売を予定しているA・B棟のいくつかの住戸の予定価格帯が載った表を見せてくれたものの、写真撮影はNG。メモを取ることは許された。記してきたものは以下のとおりである。

A棟(MAIRY SQUARE)

1F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 A 4LDK 81.66㎡ 5,000万円台
C2 3LDK+ウゴクロ 72.32㎡ 4,400万円台
D2 3LDK+WS 70.58㎡ 4,200万円台
E1 3LDK 70.58㎡ 4,200万円台
3F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 A 4LDK 81.66㎡ 5,200万円台
D2 3LDK+WS 70.58㎡ 4,400万円台
E1 3LDK 70.58㎡ 4,300万円台
G 3LDK 65.37㎡ 4,000万円台
南東角 H 3LDK 80.50㎡ 5,200万円台
6F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 A 4LDK 81.66㎡ 5,300万円台
C2 3LDK+ウゴクロ 72.32㎡ 4,600万円台
D2 3LDK+WS 70.58㎡ 4,500万円台
E1 3LDK 70.58㎡ 4,400万円台
F1 3LDK 67.68㎡ 4,300万円台
G 3LDK 65.37㎡ 4,100万円台
南東角 H 3LDK 80.50㎡ 5,300万円台
8F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 A 4LDK 81.66㎡ 5,400万円台
9F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 Lr1 4LDK+WS+ルーフバルコニー 85.74㎡ 6,100万円台
10F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
C2 3LDK+ウゴクロ 72.32㎡ 4,700万円台
D2 3LDK+WS 70.58㎡ 4,600万円台
E1 3LDK 70.58㎡ 4,600万円台
F1 3LDK 67.68㎡ 4,400万円台
G 3LDK 65.37㎡ 4,300万円台
南東角 H 3LDK 80.50㎡ 5,400万円台

B棟(BLOOM SQUARE)

1F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
B2 3LDK 71.18㎡ 4,200万円台
C1 3LDK+WS 73.00㎡ 4,400万円台
D 3LDK+ウゴクロ 75.42㎡ 4,500万円台
F 3LDK 68.44㎡ 3,900万円台
南東角 H 4LDK 91.21㎡ 5,500万円台
3F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 A 4LDK 87.58㎡ 5,500万円台
B2 3LDK 71.18㎡ 4,300万円台
C1 3LDK+WS 73.00㎡ 4,500万円台
D 3LDK+ウゴクロ 75.42㎡ 4,600万円台
F 3LDK 68.44㎡ 4,200万円台
G 3LDK 67.67㎡ 4,100万円台
南東角 H 4LDK 91.21㎡ 5,800万円台
6F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
B1 3LDK 71.18㎡ 5,700万円台
C1 3LDK+WS 73.00㎡ 4,500万円台
C2 3LDK+WS 73.00㎡ 4,600万円台
D 3LDK+ウゴクロ 75.42㎡ 4,800万円台
F 3LDK 68.44㎡ 4,300万円台
G 3LDK 67.67㎡ 4,300万円台
南東角 H 4LDK 91.21㎡ 5,900万円台
9F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 A 4LDK 87.58㎡ 5,800万円台
10F
住戸向き Type 間取り 専有面積 予定価格
南西角 lr 4LDK+ルーフバルコニー 90.30㎡ 6,400万円台
B2 3LDK 71.18㎡ 4,700万円台
C1 3LDK+WS 73.00㎡ 4,800万円台
D 3LDK+ウゴクロ 75.42㎡ 5,000万円台
F 3LDK 68.44㎡ 4,500万円台
G 3LDK 67.67㎡ 4,500万円台
南東角 H 4LDK 91.21㎡ 6,100万円台

*ウゴクロ:動くクローゼット WS:ワーキングスペース

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の特徴は?

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の特徴は、充実した共用スペースと室内スペックにあると言える。大規模マンションではもはや当たり前と言っても過言ではない「センターラウンジ」や「ゲストルーム」「パーティーラウンジ」はもちろんある。

充実した共有施設

 それ以外に、入居者なら自由に利用可能な「コワーキングラウンジ」がある。個室ブースのみ予約が必要だが、アプリで簡単に予約が取れる。Wi-Fi環境も整備されており、有料ではあるが複合機プリンターも完備。働き方が変わりつつある現代において、自宅とも会社や学校とも違う集中できるサードプレイスがあるのは心強い。

 さらに共用施設としてランドリールームも設置され、自宅では難しい大物洗いや乾燥も敷地内でスピーディーに対応できるのはうれしい。他にも電動アシスト付き自転車のレンタサイクルもあり、普段あまり利用しないのであれば、自転車の購入も不要。住人同士でシェアすることで快適に過ごせるよう工夫されている。

専有部には、個別宅配ボックスが標準装備

 また、マンションギャラリー内には、B棟の「H」タイプと「C2」タイプの一部を体感できる2つのモデルルームが用意されているが、玄関を入る前に、営業担当者が自信を持っておすすめしてきたのが「戸別宅配ボックス」だ。不在時でもインターホンと連動したアプリを利用すれば遠隔操作で鍵の開け閉めができ、玄関脇に備えられた戸別の宅配ボックスで宅配物を受け取れる。こちらは標準装備となっている。

「ウゴクロ」や「ワークスペース(WS)」がある部屋も

 そして、モデルルームでは、「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」イチ押しの「ウゴクロ」も体験できる。

 「ウゴクロ」とは、居室と居室の間に可動式の背中合わせになった2つの収納スペースを配置し、居室の広さを変えられるもの。一方の居室を広くしたり、収納スペースの間にフリースペースを設けて3部屋のように使うこともできる、ライフスタイルの変化によって変えられるものだ。モデルルームでは実際に動かすこともできイチ押し感はあるのだが、実際にウゴクロが配置されている部屋はA棟のC1・C2、B棟のDタイプのみ。(C棟は未定)

 特徴的なのは、室内にある「ワークスペース(WS)」もそう。先述のコワーキングラウンジ同様、働き方が変化する今だからこそ、集中して仕事ができるワークスペースの重要性を感じる世帯も多いだろう。

 もちろん、仕事部屋に限らず、趣味や家事の部屋など使い方は自由だ。C2タイプのモデルルームでワークスペースを確認することができ、A棟にはB1・B2、D1・D2、Lr1タイプに、B棟はC1・C2タイプにワークスペースが設えられる。(C棟は未定)

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」のメリット、デメリットは?

 それではここで、「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」のメリット・デメリットをまとめてみよう。

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」のメリット

・割安感のある価格
「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の人気の理由は、その価格にあるのは間違いない。今は名古屋駅や栄など都心エリアでも多くの新築分譲マンションが建設・販売中だが、例えば栄エリアに誕生する「ザ・ファインタワー久屋大通」の3LDK(70.30㎡)6階住戸は6,790万円(予定)。一方で「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」のA棟・3LDK(70.58㎡)の6階住戸は、4,400万円台(予定)となっている。

 現在公表されているA・B棟の住戸価格は、3LDK・4LDKで3,800万円台~6,400万円台。「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の価格は、マンション購入を考える人にとって大きな魅力と言える。

 また、価格面で言えば、C棟の価格にも期待したい。先述のようにC棟は間取りなど未確定要素が多いが、実はC棟にはエレベーターがない。後ほど詳しく解説するが、C棟の住人は隣接するB棟のエレベーターを使用することになる。東向きなことも考慮すると「A・B棟に比べ、専有面積に対し少し価格が抑えられる可能性はある」と営業担当者は話していた。

・都心部へのアクセスの良さ
 「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」は都心アクセスの良さも注目ポイントだ。最寄り駅である地下鉄「志賀本通」駅まで徒歩2分、「栄」駅まで直通10分。都心部が3km圏という立地は“ちょうどいい距離感”である。また、名古屋高速「黒川IC」まで2分と、車での移動もしやすそうだ。

・生活利便性の高さ
 交通の利便性だけでなく生活利便性も高い。営業担当者によると、徒歩10分圏内にスーパー・コンビニが14店舗、クリニックが28医院、幼稚園・保育園が7園あり、さらに2022年4月には、マンションに隣接したスーパーがオープン予定。入居者専用の買い物カートも用意され、さらにマンションとスーパーの行き来がしやすい出入り口もできる予定というから、日々の買い物にとても便利だろう。

・緑が多い周辺環境
 加えて、周辺に緑が多いことにも注目したい。西側は名古屋市内でも有数の桜並木、南側はイチョウ並木になっている。特に桜並木には遊歩道が整備され、散歩をしながら四季折々の景色が楽しめそう。自宅の近くで季節を感じられるのは魅力的だ。

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」のデメリット

「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」の目の前には、マンションやホテルが見える

・交通量が増える可能性
 一方、懸念点もある。幹線道路から1本入った場所に建設中の「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」は、今は閑静な印象だが、今後スーパーがオープンし、マンション購入者の入居が始まると、利用者が増え、交通量が増加することが予想される。

・出庫に時間がかかる機械式駐車場
 また、駐車場は敷地内に100%準備されるが、そのほとんどが5段の機械式駐車場であり、シャッターゲートは1カ所。シャッターは約3秒で開くそうだが、大規模マンションだけにスムーズに出し入れができるのか、気になる。

・エレベーターの数
 A棟に2機、B棟に3機、そしてC棟にはエレベーターはない。B棟とC棟は連結しているので、C棟の居住者はB棟のエレベーターを使用することになる。C棟の居住者はB棟の廊下を通ることになるので、B棟の居住者はその点も理解しておくと良いだろう。居住者が多いため、A棟とB棟、どちらのエレベーターも、特に朝の通勤・通学時簡帯は混雑することが予想される。

・近距離にあるマンションとホテル
 南側に立つ25階建てのタワーマンションも気になる点だ。A棟の向かい側にそびえ立っているのでA棟は陰になる時間帯がある。また、B棟の南側にはスーパーがオープン予定だが、スーパーの高さはマンションの3階くらいまである。つまりB棟の3階までは陰になる住戸が多くなるということだ。

 4階以上であっても、スーパーの屋上駐車場からの視線が気になる人もいるのではないか。もう一つ、マンションギャラリーの隣、マンションの斜め向かいにレジャーホテルがあることも筆者は少し気になった。

ファミリー層におすすめの「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」

 リニア開通に向け、不動産市場が盛り上がる名古屋市。栄エリアから3㎞圏、地下鉄「志賀本通」駅まで徒歩2分という好立地に、これだけの大規模マンションが建設されることはなかなかない。ファミリー層向けの広さや間取り、充実した共用部でありながら、都心部に比べ手ごろな価格設定なのもうれしい。

 立地や価格、室内設備のスペックや共用部の充実など、「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」には多くの魅力があると感じた。

 多少のデメリットはあるが、物件との出会いはタイミングだ。今後の名古屋市内の地価上昇を見据え、マンション購入を検討している人も多い今、「MID WARD CITY(ミッドワードシティ)」をその選択肢に加えてみるのもいいだろう。

 

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