「シティテラス谷町四丁目」の価格や特徴を分析! Osaka Metro谷町線沿線は、割安感があり、狙い目!

2022年1月31日公開(2024年4月12日更新)
櫻井幸雄:住宅評論家

新築マンション「シティテラス谷町四丁目」は、Osaka Metro谷町線「谷町四丁目」駅から徒歩4分にある、全182戸の大規模マンション。大阪の新築マンション価格は、中心部では3LDKが8000万円台まで上がってしまった。だが、谷町線の沿線であれば6000万円台で購入可能となる。「シティテラス谷町四丁目」は、狙い目のマンションと言えそうだ。(住宅評論家・櫻井幸雄)

「シティテラス谷町四丁目」は、6000万円台の3LDKが中心

最寄り駅はOsaka Metro谷町線「谷町四丁目」(出典:PIXTA)
最寄りは、Osaka Metro谷町線「谷町四丁目」8番出口(写真は2番出口 出典:PIXTA)

 「シティテラス谷町四丁目」が建設されるのは、大阪市中央区内。Osaka Metro谷町線・中央線の「谷町四丁目」駅から徒歩4分、Osaka Metro谷町線・長堀鶴見緑地線「谷町六丁目」駅から徒歩5分、さらにOsaka Metro長堀鶴見緑地線「松屋町」駅も徒歩8分で利用できる地だ。

 大阪の中央区内で大阪城に近く、地下鉄駅から徒歩4分という便利な立地でありながら、「シティテラス谷町四丁目」には、6000万円台で購入できる3LDKタイプが多い。

 12月初めの時点で購入可能な住戸を調べると、次のようになっていた。

専有面積:55.15㎡〜70.26㎡
間取り:2LDK〜3LDK
価格:5300万円〜7900万円

住戸例:
2LDK+納戸+ウォークインクローゼット(55.15㎡)5300万円
3LDK+納戸+2ウォークインクローゼット(67.21㎡)6300万円

 これは、谷町線と並行して走る御堂筋線沿線と比べて、割安感が大きい設定だ。大阪中心部では、御堂筋線沿線の梅田駅周辺と本町駅周辺でマンション人気が盛り上がり、分譲価格も上昇。今や、新築マンションの3LDKは8000万円以上という水準まで上がってしまった。

 しかし、御堂筋線と並行して走る谷町線の沿線であれば、急に価格が落ち着く。御堂筋線から一歩離れただけなので、谷町線沿線は狙い目ではないか。「シティテラス谷町四丁目」は、そのことを示しているマンションとなる。

 

特徴は、大阪城につながる強固な地盤と居住性を重視したつくり

 谷町四丁目駅周辺のマンション価格が抑えられているのは、梅田や本町エリアのような華やかさがないためだろう。おしゃれなショップや飲食店には乏しい。次々に新しいビルが誕生する、といった「エネルギッシュな勢い」のようなものもない。

 以前からあまり変わらない地味な場所というイメージがあるため、注目度が低く、新築マンション価格も抑えられているのだろう。

 一方で、大阪城につながる強固な地盤の上町台地に位置する、という安心感がある。古民家をリノベーションした飲食店が増えており、長く人が住み続けてきた街の温もりや風情もある。

 この立地特性に合わせて、居住性重視のマンションになっているのが、「シティテラス谷町四丁目」の注目点といえる。

 たとえば、外観は地上20階建ての超高層なのだが、タワー(塔)型ではなく、横に長い板状の建物となる。これにより、「全戸南向き」が実現。敷地の南側に駐車場も設けることで、南側に立つ建物との距離を約27mも取っている。これにより、下層階の住戸でも日当たり良好となる。

 バルコニーの日当たりもよくなるので、鉢植えなどの世話をしやすいようにスロップシンク(外部水栓)も標準設置となる。そもそもバルコニーの奥行きが深く、2mもある。防水コンセントも設置され、バルコニーでの楽しみが広がるマンションになっているのだ。

 大阪市中央区に立地しながら、バルコニーで鉢植えを育てたり、日光浴を楽しむことができる超高層マンションというのも珍しいだろう。

天井が高く、収納が充実した室内

 「シティテラス谷町四丁目」は、各住戸内にも注目点が多い。

 まず、リビングダイニングと居室の天井が高く、2m50cm〜2m52cmを確保。一般的な天井高2m40cmを大きくしのぐ天井高となる。さらに、下がり天井がないこと、極力室内に柱の食い込みが生じないようにしていることで、住戸内には専有面積の数字以上のゆとりが生まれる。

 次に収納。部屋はウォークインクローゼットを2つ付けたタイプが多いなど、収納充実のプランになっているのも、「シティテラス谷町四丁目」の特徴といえる。

 住戸内の設備仕様のレベルも高い。キッチンには天然石のカウンターが全戸に標準設置され、ディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)や食器洗い乾燥機も全戸に備えられる。浴室はミストサウナ付きだし、トイレでは便器とは別に手洗い器付きカウンターが設けられる。キッチンの天然石カウンターも、トイレの手洗い器付きカウンターも高級マンションに採用される設備だ。

 すべての窓には、ペアガラスよりも断熱性が高いLow-Eガラスを採用、これも、コストがかかる高級設備である。

 また、多くの住戸に設置されるウォールドア(リビングの居室の間に設けられる、間仕切りにもなる引き戸)は、天井からつるすタイプ。この方式だと、開けたときの開放感が大きい。

 そして、バルコニーに面したサッシに設けられるウォールドア用の方立(ほうだて・ウォールドアなどを柱のない壁にとりつけるための材)を極力小さくしているのも、プロ好みの工夫だ。

意匠・設計は「IAO竹田設計」が担当

「シティテラス谷町四丁目」の完成予想外観
「シティテラス谷町四丁目」の完成予想外観

 また、玄関キーをバッグやポケットに入れているだけでオートロックが解錠されるハンズフリーキーを採用しているのも、高評価のポイントだ。よく工夫しているものだと感心して調べたら、マンションの設計では評価の高い「IAO竹田設計」が意匠・設計を手がけていた。ガラス面の多い建物デザインもしゃれている。著名な設計事務所の参加により、住み心地を高めるマンションになっているわけだ。
 
 梅田や本町のマンションのように目立つ場所の物件ではないが、「シティテラス谷町四丁目」は、納得感ある価格設定と、数多くの工夫で注目すべきマンションなのである。

 

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