新築マンション「プレミスト藤が丘」は、名古屋市名東区に誕生する、4棟構成で総戸数360戸の大型分譲マンション。名東区では過去30年で最大のプロジェクトだ。地下鉄東山線始発駅の藤が丘駅へ徒歩15分、生活利便性も備え手ごろな価格帯ということもあり、販売は好調に推移している。モデルルームを訪問し、その魅力を探った。
「プレミスト藤が丘」は、名古屋市東部のブランドエリア「藤が丘」でスケールメリットを生かしたマンション
まず、「プレミスト藤が丘」の特徴を最初にまとめてみると、以下の通りである。
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・人気エリア「藤が丘」での大型開発、生活利便性が高く共用施設も充実
・敷地に余裕があり、緑地帯も多く、整備された川や公園も隣接
・ボリューム価格帯が4,000万円台中盤とお手頃
・地下鉄東山線「藤が丘」徒歩圏に加え、市バス&名鉄バスの基幹路線がすぐ
・「藤が丘」駅から東部丘陵線(リニモ)で長久手・豊田方面もアクセス良好
「プレミスト藤が丘」の敷地面積は、坪にして約4,300坪(約14,215㎡)、旧ナゴヤドーム(現バンテリンドーム ナゴヤ)よりもやや広く、4棟ともすべて10階建て。第一種住居地域のため、周りにも高い建物がない上に丘陵地なので低層でも見晴らしがいい。
広い敷地を生かし、駐車場はすべて自走式(運転者が目的階まで車を運転して駐車するタイプの立体駐車場)。車社会の名古屋では意外に重要なポイントだ。完成まで1年近くあるが、販売ペースは2割を超えており、順調に進んでいる。
そして、最寄り駅となる「藤が丘」駅は、名古屋市営地下鉄東山線と東部丘陵線(リニモ)の始発駅となり、毎朝通勤・通学する人にとってはメリットになる。さらに市バスのターミナルとなっていて、名古屋市東部の交通拠点だ。
「プレミスト藤が丘」の価格は?
「プレミスト藤が丘」の価格はいくらぐらいで売り出しているのか。まだ一部の住戸しかオープンにされておらず、価格表もないが、潜入取材で聞き取った価格帯の一部を紹介してみよう。
「プレミスト藤が丘」東棟の価格帯(一部) ※部屋はすべて東向き |
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2階角 | 4LDK | 5,670万円 |
3階 | 3LDK | 4,430万、4,480万円 |
5階 | 3LDK | 4,680万円 |
7階 | 3LDK | 4,660万円 |
8階角 | 3LDK | 5,330万円 |
「プレミスト藤が丘」西棟の価格帯(一部) ※部屋はすべて西向き |
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3階角 | 3LDK | 5,040万円 |
3階 | 3LDK | 4,720万円 |
6階 | 3LDK | 4,300万円 |
7階 | 3LDK | 4,220万円 |
8階角 | 4LDK | 5,190万円 |
8階角 | 3LDK | 4,780万円 |
8階角 | 3LDK | 4,640万円 |
8階角 | 3LDK | 3,750万円 |
ボリューム価格帯は4,000万円台中盤、床面積に多少の差はあるものの、同区近隣マンションの販売価格が5,000万円前後が多いのに比べると、割安といえる。
ちなみに現時点で成約済みの購入層は、
- ・4割近くが30代の子育て世代
- ・3割が40代・50代の子育て~成人前後世代
- ・2割がシニアの買い替え世代
となっているという。
部屋のスペックは?
モデルルームは2タイプが見学可能。どちらも効率的でよく考えられた間取りだと感じられた。
部屋の広さは平均的ながら、2WAYのウォークインクローゼットや、異なる空間を収納スペースでつなげて導線をつくるリンククロークを配置している。
天井高はプランにより多少上下するが、居室部分は2400mm〜2550mm、モデルルームでも低いというイメージはない。
仕様に関しては、各階の天井スラブにも断熱材を入れ、すべての窓ガラスには断熱性や遮音性の高いLOW--E複層ガラス、マンション全体として断熱性が高く環境負荷を減らした「ZEH-M Oriented」仕様となっている。
販売戸数の大部分を占めるシーズンフェイス棟のシステムキッチンには、排水口で生ごみを粉砕して流す「ディスポーザー」が標準装備されている。
「プレミスト藤が丘」のメリットは?
メリット①:余裕ある大型開発
「プレミスト藤が丘」は敷地が広く余裕があるため、緑地帯も多く計画され、駐車場も上に積み上げる必要がなくすべて自走式でまかなえる。これには用途地域による制限があるが、機械式のストレスや維持費なども考えると大きなメリットといえる。
また周りも高い建物がなく、戸建ての住宅地のような雰囲気のなかでマンションに住めるという点も魅力だ。
もともとは民間の複合施設があった場所で、2年ほど前に経営難から譲渡したという。名古屋エリアでもマンション用地の取得合戦は厳しいが、比較的安めの取得に成功したのかもしれない。
プレミスト藤が丘(物件詳細はこちら)
- 価格
- 3,750万円~6,090万円/4,140万円~5,070万円/4,790万円~5,810万円
- 完成時期
- 2024年03月下旬予定(SF・PF・GF)
- 愛知県名古屋市名東区藤里町1601番(SF)、1501番1(PF)、22番(GF)(地番)
- 名古屋市営地下鉄東山線 「藤が丘」駅 徒歩12分 (GF)、徒歩13分(SF)、徒歩15分(PF)
- 間取り
- 2LDK~4LDK/3LDK/3LDK
- 専有面積
- 63.44~91.12㎡/75.00~81.25㎡/72.74~80.38㎡
- 総戸数
- 360戸(284戸(SF)・49戸(PF)・27戸(GF)、別途管理事務室1戸、ゲストルーム1戸)
- 売主
- 大和ハウス工業株式会社、総合地所株式会社
- 施工会社
- 株式会社長谷工コーポレーション
Yahoo!不動産詳細へ
※データは2023年8月31日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
メリット②:手ごろな価格帯
4,000万円台を中心に販売しており、各棟の向きによる価格差は少ないと感じた。東向きや西向きの棟でも価格は高くないが、特に南向きの棟は買い得といえるかもしれない。
周辺のマンション価格相場は5,000万円前後、藤が丘エリアで4,000万円台のボリューム価格帯のマンションもあるが、住環境としては「プレミスト藤が丘」のほうが良い。
30代でまだ子供がいない世帯も多く購入しているということで、若い世代でも手が届く価格帯のマンションと言える。
メリット③:買い物の利便性が高い
藤が丘は名古屋市でも屈指のグルメエリアだが、ショッピング関係のロケーションもそろっている。
マックスバリューやマツモトキヨシが入る「清水屋藤ヶ丘店」は徒歩3分、スーパーマーケット「四軒家フランテ」は徒歩6分、ほかにも徒歩圏内にドラッグストアがあり、買い物には困らない。
オシャレなカフェやパン屋さんなどが多いロケーションも含めて、若い世代にも人気がある理由だ。
メリット④:共用施設に東海地区初のブックライブラリー
大型開発のスケールメリットを生かし、「プレミスト藤が丘」の共用施設は各種ラウンジ、ゲストルーム、パーティールーム、スタディルームが充実している。
特に東海3県の新築分譲マンションでは初めての採用となる、TSUTAYABOOKSTORE監修の「ブックライブラリー」が採用されているのは必見だ。常に1000冊程度の蔵書が貸出可能な上に、タブレットで500誌以上が無料で読める。もちろん在宅ワークスペースとしても利用できる。
メリット⑤:長久手方面へのアクセス
藤が丘駅は地下鉄東山線と共に長久手・豊田方面へ延びる東部丘陵線(リニモ)の始発駅になっている。
長久手にはIKEAやイオンモールもあり、愛・地球博の跡地には話題のジブリパークもある。車でのアクセスも良く、名古屋市の中心部から離れる一方で、休日やレジャー関係施設が近くなっている。
また、東部丘陵線(リニモ)は豊田市の愛知環状鉄道に接続しており、自動車関連の企業が多い豊田方面へ通勤する客層も多く購入しているそうだ。
「プレミスト藤が丘」のデメリットは?
では、デメリットについてはどうだろう。2つ気になることがあった。
デメリット①:駅前ではない
地下鉄東山線の藤が丘駅までは徒歩12分から15分。敷地が広いので棟によって異なるが、マンション立地としてはやや駅から離れることになる。
藤が丘駅は名古屋市の地下鉄の中でも本数が多く人気の高い東山線だが、名古屋駅まで出るには30分程度かかる。名古屋駅から30分電車に乗ると岐阜駅まで行けるので、名古屋駅への利用が多い場合は交通の便が良いとはいえない。
ただマンションの前面道路はバスラインで、市バスのバス停も目の前。名鉄バスも近く、地下鉄東山線沿線以外の南北方面へのアクセスは比較的便利がいい。
デメリット②:市境のボーダーライン
「プレミスト藤が丘」は長久手市と尾張旭市、さらに名古屋市の守山区との境界近くに位置している。
つまり少し歩けば区外、または市外へ出ることになり、藤が丘エリアや名東区や名古屋市というブランドネームにさえこだわらなければ、物理的にさほど変わらない位置でもう少し安く物件を入手できる可能性もないとはいえない。実際に長久手の藤が丘駅徒歩圏内で近い価格帯のマンションも見られる。
とはいえ、スケールメリットを生かした総合的な魅力を考えると、この価格以下で見つけることは難しいだろう。また、たとえば名古屋市民は65歳以上なら市バス無料など手厚い福祉もある。
「プレミスト藤が丘」は買いか?
リニア中央新幹線開業を控えた名古屋だが、「プレミスト藤が丘」は名古屋駅圏内からは離れるため地価高騰などの影響は限定的だ。
しかし、居住用としては価格面や生活利便性を考えれば買い得な物件といえる。名古屋市内としては割安感があり、共用施設もお得感があり、平面自走式駐車場を確保するなど全体的に余裕がありスケールメリットがあるといえる。
「プレミスト藤が丘」には買って損しないだけの魅力があると感じた。
プレミスト藤が丘(物件詳細はこちら)
- 価格
- 3,750万円~6,090万円/4,140万円~5,070万円/4,790万円~5,810万円
- 完成時期
- 2024年03月下旬予定(SF・PF・GF)
- 愛知県名古屋市名東区藤里町1601番(SF)、1501番1(PF)、22番(GF)(地番)
- 名古屋市営地下鉄東山線 「藤が丘」駅 徒歩12分 (GF)、徒歩13分(SF)、徒歩15分(PF)
- 間取り
- 2LDK~4LDK/3LDK/3LDK
- 専有面積
- 63.44~91.12㎡/75.00~81.25㎡/72.74~80.38㎡
- 総戸数
- 360戸(284戸(SF)・49戸(PF)・27戸(GF)、別途管理事務室1戸、ゲストルーム1戸)
- 売主
- 大和ハウス工業株式会社、総合地所株式会社
- 施工会社
- 株式会社長谷工コーポレーション
Yahoo!不動産詳細へ
※データは2023年8月31日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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