「シエリアタワー大阪堀江」の価格は?　眺望も良く資産価値に期待できそうなタワマンの魅力を解説

「シエリアタワー大阪堀江」は、大阪市西区に建設中の地上46階建て総戸数500戸という大規模タワーマンションだ。Osaka Metro長堀鶴見緑地線の西長堀駅まで徒歩4分など4線5駅のマルチアクセスロケーションで、周りには高い建物がなく眺望が期待できる。現地を取材し、価格も公開する。（フリーライター・神納まお）

「シエリアタワー大阪堀江」は、人気の堀江エリアで最高層・最大規模のタワーマンション

 「シエリアタワー大阪堀江」が立地する堀江は、大阪市街地南部のなんば・心斎橋エリアに隣接する人気エリアだ。1995年以降の約30年間で大阪市西区南堀江･北堀江エリアで供給された新築分譲マンションのうち最高層で最大級となる。

　そして、地下鉄のOsaka Metro長堀鶴見緑地線ほか4つの路線に徒歩圏内。生活ロケーションも優秀だ。

「シエリアタワー大阪堀江」の交通利便性

　では、「シエリアタワー大阪堀江」のアクセスについて見てみよう。Osaka Metroなど4線が利用可能で、最寄り駅は徒歩3分という立地だ。

　地下鉄に乗れば心斎橋駅までは2分、なんば駅まで1分。ターミナル駅のなんば駅からはJRや南海本線、近鉄奈良線など各方面へ乗り継げるのは言うまでもない。阪神なんば線の桜川駅で乗れば、神戸三宮までも乗り換えなしで45分程度、甲子園までは20分程度となる。

「シエリアタワー大阪堀江」現地の様子は

　2024年2月上旬に現地取材を実施した。現地はほぼ外観ができている。周りに高い建物がないこともあり、地上46階の高さが際立っている。ちなみに完成時期は2024年8月下旬竣工予定、2024年9月中旬入居開始予定だ。

 「シエリアタワー大阪堀江」は、新なにわ筋沿いにある。接道は北、西、南の3方向道路。

　南側は道路を挟んで12階建てのマンションが少しかかっている。

「シエリアタワー大阪堀江」を取り巻く環境

 「シエリアタワー大阪堀江」の生活ロケーションは、以下の通りだ。

　買い物関係は関西スーパーが道路挟んですぐの場所にあるほか、複数のスーパーが点在し、コンビニエンスストアも多い。

　オレンジストリートはカフェや飲食店、オシャレな雑貨屋さんなどが集まる通りで、東西200m以上にわたる。

　大型のショッピング施設はイオンや大丸、ホームセンターのスーパービバホームなどが自転車で5分前後。

　教育関係も近くにそろっており、特に保育園は徒歩10分圏内に10カ所以上が集まる密集地帯だ。下記に施設情報をまとめた。

 

「シエリアタワー大阪堀江」の価格とプラン

価格について

 「シエリアタワー大阪堀江」の具体的な価格はいくらなのか。取材した2024年2月上旬時点では総戸数500戸中、残り住戸は約130戸、そのうちエントリー者限定の公式ホームページでオープンになっている価格を公開する。

4LDK
階数	広さ（㎡）	金額	方角	タイプ
32階	95.07㎡	1億5,010万円	南西角	Pタイプ
31階	110.34㎡	2億2,000万円	東南角	CH

3LDK
階数	広さ（㎡）	金額	方角	タイプ
38階	87.37㎡	1億4,170万円	南西角	CD
24階	75.46㎡	9,240万円	北東角	BL
23階	75.46㎡	9,190万円	北東角	BL
31階	101.33㎡	1億8,000万円	北東角	Mタイプ
10階	76.9㎡	8,330万円	南西角	AE

2LDK
階数	広さ（㎡）	金額	方角	タイプ
38階	61.1㎡	8,180万円	南	CF
28階	60.6㎡	7,150万円	南	BH
25階	60.6㎡	6,970万円	南	BH
25階	61.66㎡	7,190万円	東	BK
24階	71.99㎡	8,610万円	北西角	BA
23階	71.99㎡	8,540万円	北西角	BA
14階	66.63㎡	7,270万円	北東角	AM
11階	66.63㎡	7,030万円	北東角	AM
11階	62.14㎡	6,530万円	南	AG
11階	61.01㎡	6,710万円	南	AH
7階	71.99㎡	7,050万円	北西角	AA
5階	55.72㎡	5,290万円	東	AJ

4LDK
階数	広さ（㎡）	金額	方角	タイプ
7階	44.11㎡	4,450万円	東	AK

※1階から3階はエントランスホール、共用施設など。住戸は4階から。

　ボリュームゾーンの2LDＫは坪単価300万円台、3LDＫ・4LDＫは400万円台から500万円台前半までが多くなっている。

　2023年の1期販売での販売価格・坪単価からはやはり全体的に値上げされているようだ。

　周辺の堀江エリアでは積水ハウスの「グランドメゾン北堀江レジデンス」があるが、昨年時点での価格は平均坪単価300万円台とほぼ肩を並べている。しかし19階建ての「グランドメゾン北堀江レジデンス」と49階建てタワーの「シエリアタワー大阪堀江」は単純比較はできない。立地にも違いがある。

【関連記事はこちら】＞＞「グランドメゾン北堀江レジデンス」の価格は?　大阪市街地で4路線4駅が使えるマルチロケーションが魅力

　また「グランドメゾン北堀江レジデンス」は価格見直しでさらに値上げする可能性もあるだろう。いずれにしても、大阪市街地の大規模タワーマンションで「シエリアタワー大阪堀江」より安い物件は見当たらない。

　ひとつ気になったのは、2LDK（特に60㎡前後）のプランが圧倒的に多いことだ。「シエリアタワー大阪堀江」の生活ロケーションの良さから考えれば居住用の購入が多く、メインはファミリー層だろう。もう少し3LDKを多く作ってもよかったような気がする。

　ちなみに「シエリアタワー大阪堀江」のモデルルームは現地のすぐ横にある。

気になる間取りは

 「シエリアタワー大阪堀江」のプランは1LDK～4LDK、住居専有面積は44.11㎡〜95.07㎡台だ。

　たとえばAEタイプ、3LDK、76.90㎡の南西角住戸プラン。

　洋室が3部屋ともセパレートで使うことができ、収納は各部屋のクローゼットとエントランスにシューズクローゼットが設置されている。プライベート重視の3LDKプランだ。

　そして、リビングの南西角はダイレクト、ウインドーになっている。低層階のプランだが、すべての部屋から出られるバルコニーからの眺望は期待できるだろう。南は位置によって12階建てのマンションが被るが、西は新なにわ筋から京セラドーム大阪方面を見渡せる。

「シエリアタワー大阪堀江」の設備仕様と共用施設

設備仕様について

 「シエリアタワー大阪堀江」の設備仕様はどうだろうか。間取りタイプによって使用の違いがあるので詳しくは個別に確認が必要だが、主なものを挙げてみる。

　リビングダイニングスペースの天井高は4階〜40階は2.5m、41階〜45階は2.6m、46階は2.75m。

　また「シエリアタワー大阪堀江」では、関電不動産開発のタワーマンションシリーズで積極的に導入されている2つのポイントがある。下記に記述した。

共用施設について

　共用施設では、大規模マンションならではの空間が特徴的だ。1階、4階、31階についてそれぞれ見ていく。

1階部分の共用施設

 「シエリアタワー大阪堀江」は南、西、北の3方向道路だが、主にこの道路に沿って多くの緑地帯、緑化率40％というランドスケープで構成される。

　エントランスホールからマンション内に入ると、2層吹き抜けの「グランドエントランス」が広がっている。

　天井高約7mの開放的な空間。グランドエントランスの奥には、開放感あふれる「オーナーズラウンジ」がある。そして、グランドエントランスとオーナーズエントランスの外はシーズンズガーデンとプライベートガーデンの緑に囲まれている。

　側面には水の流れをイメージしたというデザインガラス。そこでコンシェルジュカウンターが出迎える。

4階部分の共用施設

　4階部分には、オーナーのお客様限定で宿泊できる「ゲストルーム」が。個性的な和テイストの「雅」と、モダンテイストの「Suite」という2室がある。

　リモートワークにも利用できる「ワークスタディルーム」には、個別ブースもある。

31階部分の共用施設

　地上31階には、32階まで2層吹抜けの「スカイラウンジ」。床から天井まで広がるワイドガラスからの眺望、開放感は、まわりに高い建物がないので一層際立つだろう。

　低層階の購入になっても、スカイラウンジから眺望を楽しむことができそうだ。スカイラウンジと同じ31階には、IHクッキングヒーターや冷蔵庫を完備し、家族や友人たちと集まる「パーティーラウンジ」もある。

　タワーパーキング（エレベーター型駐車場）は、208台分を確保しているが、総戸数は500なので多くはない。特にハイルーフ車の空きは少なくなっているという。

「シエリアタワー大阪堀江」のメリット

メリット①ロケーション

 「シエリアタワー大阪堀江」は、ここまで述べてきたように総合的にみて利便性の高いロケーションに立地している。

　交通利便性は地下鉄だけでなく阪神から近鉄も使いやすい。強いて言えば地下鉄は梅田方面に乗り換えが必要な路線、というくらいだ。

　2031年の地下鉄「なにわ筋線」開業では近くに駅ができる予定はないものの、もともと難波が近いので関西国際空港へのアクセスは向上する。

　特にメリットなのは、生活利便性だ。徒歩圏内で必要な施設が複数そろい、自転車があればなお便利だ。これだけ子育てしやすいロケーションの良さを備える物件も珍しいだろう。

メリット②眺望

　タワーマンション「シエリアタワー大阪堀江」の眺望は期待できそうだ。南側に12階建てのマンションがかかる部分があるくらいで、他はほぼ全方向が低い建物。

　東側の、現在モデルルームがある場所に何か建つことが考えられなくもないが、幅が限られているので高さが同じくらいまでは建てられそうもない。今は特に予定はないそうだが、将来隣に何が建つかわからないのはどの不動産でも同じだ。

「シエリアタワー大阪堀江」のデメリット

　では、デメリットはどうだろうか。気になった点が一つある。

デメリット 堀江エリアの端に位置する

 「シエリアタワー大阪堀江」は堀江エリアの中心から見れば南西の端っこに位置している。地下鉄の駅には4分程度で2路線使えるとはいえ、梅田までは乗り換えが必要な路線なので、少々手間がかかる。ただ、そのぶん阪神なんば線に近くなり、まわりに高い建物がなく眺望も確保できているといえる。

「シエリアタワー大阪堀江」は買いか

　眺望も良く、居住用として住むには欠点のないロケーションといえる。さらに販売スタッフによれば、投資用として5戸などまとめて購入したケースもあるという。まだ発表されていない3期以降の住戸の価格はさらに値上げされる可能性がある。ぜひ早めにモデルルームへ出かけてもらいたい。

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