「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」は、大阪府大阪市北区に建設中の36階建て、173戸の三菱地所レジデンスによるタワーマンションだ。注目されている点は、“梅田エリアが徒歩圏内”という立地の良さだ。正式販売は2024年1月中旬販売開始予定だが、2023年10月にモデルルームが先行オープンした。ヒアリングできた予定価格などをリポートする。(フリーライター・神納まお)
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」は、大阪梅田駅徒歩6分、地下鉄の中津駅徒歩2分のロケーション
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の特徴は、梅田エリアが徒歩圏内、Osaka Metro3線が利用可能で、最寄り駅は徒歩2分という立地だ。
最寄り駅をまとめると、下記の通りとなる。
- ・阪急神戸線・宝塚線・京都線の大阪梅田駅(駅舎出入り口)徒歩6分
- ・JR東海道本線・支線・大阪環状線の大阪駅(御堂筋北口)徒歩10分
- ・Osaka Metro御堂筋線の梅田駅(5番出入り口)徒歩8分
- ・阪神本線の大阪梅田駅(地下東口)徒歩13分
- ・Osaka Metro谷町線の東梅田駅(1番出入り口)徒歩13分
- ・Osaka Metro四つ橋線の西梅田駅(3番出入り口)徒歩16分
- ・Osaka Metro御堂筋線の中津駅(5番出入り口)徒歩2分
- ・阪急神戸線・宝塚線の中津駅(5番出入り口)徒歩6分
在来線の大阪駅および大阪梅田駅では、阪急の大阪梅田駅がいちばん近い。阪急の中津駅へは、直線距離では150メートル程度だが、現在は大回りをして線路を越えないといけないので徒歩6分かかる。
しかし、うめきた2期エリア開発でグラングリーン大阪プロジェクトに伴って通路ができれば(現時点での計画は不明)、中津駅へ徒歩2分程度になる可能性がある。
ザ・パークハウス 大阪梅田タワー
- 価格
- 未定
- 完成時期
- 2025年11月下旬予定
- 阪急神戸本線 「大阪梅田」駅 徒歩6分 (駅舎出入口)
- 間取り
- 1LDK+DEN~3LDK
- 専有面積
- 55.53㎡~173.50㎡
- 総戸数
- 173戸
- 売主
- 三菱地所レジデンス株式会社
- 施工会社
- 株式会社熊谷組
※データは2024年1月17日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
また、公式ホームページや各種カタログ類などには今のところ掲載されていないが、現地から徒歩1分のところに、大阪シティバスの済生会病院前バス停があり、大阪駅前まですぐなので利用者は多い。朝・夕の時間帯は2〜3分間隔で出ている。
そして、梅田駅前の立地として注目されている「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」とは、阪急の高架と中津陸橋を挟んですぐなので、実際に歩いてみると2〜3分という距離だ。
2024年には「グラングリーン大阪」(うめきた2期)の街びらきが始まり、さらに2031年には関空とつながる新線「なにわ筋線」の開業も予定されている。
【関連記事はこちら】>>「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」とは?最高住戸価格25億円の高級タワマンの価格予想と現地レポも
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」現地の様子は
本マンションの完成予定は2025年8月中旬、引き渡し可能時期は2年後の2025年11月下旬予定となっている。現地を訪れたところ、まだ建物のイメージはなかった。(※訪問は2023年11月)
阪急神戸線・宝塚線・京都線3路線の高架(6線路)のすぐ北側に位置する「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」、接道は南、西、北の3方向道路だ。
道路を挟んで西側は駐車場、北側はオフィスビル。
最寄りとなるOsaka Metro御堂筋線中津駅へは、北側のサブエントランスからの方が近い。
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」を取り巻く環境
梅田までが徒歩10分圏内なので、グランフロント大阪のほか百貨店や飲食店など、ショッピング全般にわたって不備はない。
NU茶屋町プラスは約460m・徒歩6分、梅田ロフトは約500m・徒歩7分となっている。また、梅田エリアを巡回している「うめぐるバス」のバス停が2カ所、いずれも徒歩2~3分の位置にあり、前述の大阪シティバスと併せて、梅田周辺のショッピング先によって使い分けられるので便利だ。
現時点では学校関係などの位置距離などは表されていないが、小学校は現地から北へ500メートルほどの中津小学校、中学校は梅田スカイビル方面の大淀中学校で、1.3キロほどだ。
その他、病院は大阪府済生会中津病院が現地からすぐ南にある。
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の価格とプラン
本物件のプランは、書斎を設けたゆとりのある50㎡台の1LDKから、プレミアムは最上階の170㎡超の3LDKまで、全20タイプだ。そして、4階から24階は「GRACE FLOOR」、25階から29階は「ROYAL FLOOR」上層部分の30階から34階は「PREMIUM FLOOR」とフロアごとに名前がついている。
価格について
では「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の具体的な価格はいくらなのか。現時点では予定価格とのことで、階数でいうと5階、20階、27階、31階の住戸を中心に設定されている価格を聞き取った。
ちなみに、ザ・パークハウス大阪梅田タワーのモデルルームは現地ではなく天満にあるOAPタワーにある。
3LDK |
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階数 | 広さ(㎡) | 金額 | 方角 | タイプ |
31階 | 123.69㎡ | 2億5,000万円 | 南西角 | Pタイプ |
31階 | 110.34㎡ | 2億2,000万円 | 北西角 | Nタイプ |
31階 | 111.79㎡ | 2億1,000万円 | 南東角 | Oタイプ |
31階 | 101.33㎡ | 1億8,000万円 | 北東角 | Mタイプ |
27階 | 100.02㎡ | 1億9,500万円 | 南西角 | Lタイプ |
27階 | 84.9㎡ | 1億7,000万円 | 北西角 | Kタイプ |
2LDK |
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階数 | 広さ(㎡) | 金額 | 方角 | タイプ |
27階 | 67.32㎡ | 9,500万円 | 西 | Hタイプ |
27階 | 63.61㎡ | 8,700万円 | 南東角 | Gタイプ |
27階 | 61.19㎡ | 8,000万円 | 北東角 | D2タイプ |
27階 | 58.12㎡ | 7,500万円 | 東 | Cタイプ |
20階 | 67.93㎡ | 9,400万円 | 南西角 | Iタイプ |
20階 | 73.79㎡ | 1億2,000万円 | 北西角 | Jタイプ |
20階 | 62.31㎡ | 8,200万円 | 南東角 | Fタイプ |
20階 | 61.19㎡ | 7,600万円 | 北東角 | D2タイプ |
18階 | 62.06㎡ | 8,200万円 | 北西角 | Eタイプ |
5階 | 67.93㎡ | 8,100万円 | 南西角 | Iタイプ |
5階 | 62.31㎡ | 7,100万円 | 南東角 | Fタイプ |
5階 | 60.88㎡ | 6,700万円 | 北東角 | D1タイプ |
1LDK |
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階数 | 広さ(㎡) | 金額 | 方角 | タイプ |
20階 | 57.31㎡ | 7,200万円 | 西 | Bタイプ |
20階 | 55.53㎡ | 6,900万円 | 南 | Aタイプ |
5階 | 57.31㎡ | 6,500万円 | 西 | Bタイプ |
5階 | 55.53㎡ | 6,300万円 | 南 | Aタイプ |
※1階から3階はエントランスホール、共用施設、自転車置き場など。
坪単価は安くて300万円台後半から、平均は400万円台後半。安いとは言えない価格帯ではあるものの、周辺のマンションでは、これから販売される「グラングリーン大阪THE NORTH RESIDENCE」の、最低価格1億円前後・坪単価700万前後~と比べれば、立地に多少の差はあるがずいぶん安く感じる。
地下鉄の中津駅周辺には過去10年以内に分譲されているタワーマンションが複数あり(ブランズタワー梅田North、ザ・セントラルマークタワー、ザ・ファインタワー梅田豊崎)、販売されている価格は中古でありながら坪400万円前後が軸になっている。
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」でいえば31階の2億円前後を超える住戸以外は高くないといえそうだ。予定価格なので多少の調整はあるかもしれないが、2期販売以降となるこの先の価格は今以上になる可能性もありそうだ。
気になる間取りは
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」のプランは1LDK+DEN~3LDK、専有面積は55.53㎡〜173.50㎡台だ。今回はIタイプ、2LDK、67.93㎡の南西角住戸プランに注目してみた。
廊下の長さの割には洋室が2部屋ともセパレートで使うことができ、プライベート重視の2LDKプラン。柱の張り出しはあるがリビングダイニングとキッチンスペースも広く使え、南西角はダイレクトウィンドウになっている。
この南西角の窓とキッチンと洋室2から出られるバルコニーからは、阪急と中津陸橋越しにうめきた2期開発のグラングリーン大阪やうめきた公園、梅田スカイビル方面が望める。
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の設備仕様と共用施設
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の設備仕様はどうだろうか。まとめると、下記の通りだ。
共通設備仕様一覧 |
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キッチンにビルトイン食洗機 |
キッチン・洗面・トイレのカウンタートップは人造石フィオレストーン |
タンクレストイレ |
全面内廊下設計 |
各住戸フロアに24時間ゴミ置き場 |
各戸玄関前に個別の宅配ボックス |
天井高は4階〜29階は2.45mとなっているが、30階〜34階のプレミアムフロアは2.6m。タワーマンションの標準的な天井高は2.5mなので、2.45mはやや低い。
共用施設をまとめると下記の通りだ。
共用施設一覧 |
---|
1階 エントランス・車寄せ |
入り口にゲートとひさし(小さな屋根)を設けたエントランスには、雨の日も濡れずに乗降できる車寄せを設置 |
1階 エントランスホール |
2層吹き抜けで開放感あるガラスウォールを設置したラウンジ空間 |
1階 コンシェルジュカウンター |
専任のコンシェルジュが各種取り次ぎなどのサービスに対応 |
24階 コワーキングルーム(スタディルーム) |
個室はなさそうだが、高層階にあるのは珍しい |
24階 ゲストルーム、ビューラウンジ |
コーナーガラスを設けたビューラウンジは、パーティールームとして使用することも可能 |
35階 スカイテラス |
淀川花火大会が見えそう |
タワーパーキング(エレベーター型駐車場)は、72台分を確保。自宅でアプリによる出庫予約ができるほか、AI搭載で毎日同じ時間に使う車を記憶し、待ち時間を短縮できる。
また、建物構造では、建物と地盤の間に巨大なゴム装置を設置し、地震時に免震装置が地震の揺れを吸収する、「超高層免震構造」になっている。
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」のメリット
メリット①ロケーション&資産価値
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」は、ここまで述べてきたように全体的に利便性の高く良いロケーションに立地している。
交通利便に加え生活利便も良く、なにより梅田エリアという立地でこれ以上中心地には用地がなくなってきており、今後も取得が困難なエリアになっていくだろう。
梅田周辺のオフィスビルには歩いて行けるので、歩いて通勤できるメリットもある。梅田の駅は地盤の関係でアップダウンがあり階段が多いが、複数のバス路線も近くにあるので高齢になっても比較的移動しやすいロケーションといえるのも、長い目で見ればかなりのメリットだ。
加えて、資産価値の向上も期待できる立地にあり、投資対象としても十分検討できる物件といえる。当面の2020年代はグラングリーン大阪のうめきた2期開発が進行し、2031年には地下鉄「なにわ筋線」の開業、阪急も「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」開業、2035年からは阪急梅田駅周辺の再開発と続く。資産性向上のポテンシャルは高い。
メリット②眺望
タワーマンション「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の眺望は期待できそうだ。北西・南西を含む西側は高い建物がなく、眺望が抜けている。南西方面はうめきた2期開発のグラングリーン大阪やうめきた公園、梅田スカイビル方面が望める。
北西方面は淀川の花火大会が望めそうだ。北東、南東方面はビル群に阻まれているが、価格面でかなり考慮されている。ただ、南東方面は阪急の線路の先に駅が見えそうな位置関係にあり、ある程度の高層階に行けば眺望は良さそうだ。
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」のデメリット
では、デメリットはどうだろうか。気になった点が一つ。
デメリット・阪急の線路が目の前
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」の南側には道路があり、すぐに阪急の高架線路がある。
3路線、6線路が集まっているため、かなりの頻度で電車が通過していく。特に南、南西、南東に位置する住戸で10階あたりまではそこそこの騒音があるだろう。
「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」は買いか
販売予定価格は安いとは言えないが、ロケーションや資産性を考えれば今後さらに高騰する要因がそろっているともいえる。
デメリットに挙げた騒音を除けば住むにも悪くないロケーション、今後も続く梅田エリアの開発を考えれば、投資物件としても考えられる。まだ発表されていない2期以降の住戸の価格はさらに値上げされる可能性がある。ぜひ早めに、モデルルームへ出かけてもらいたい。
ザ・パークハウス 大阪梅田タワー
- 価格
- 未定
- 完成時期
- 2025年11月下旬予定
- 阪急神戸本線 「大阪梅田」駅 徒歩6分 (駅舎出入口)
- 間取り
- 1LDK+DEN~3LDK
- 専有面積
- 55.53㎡~173.50㎡
- 総戸数
- 173戸
- 売主
- 三菱地所レジデンス株式会社
- 施工会社
- 株式会社熊谷組
※データは2024年1月17日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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