三井不動産レジデンシャルの「パークタワー大阪堂島浜」は、梅田のすぐ南にある堂島エリアで分譲される地上40階建ての大規模タワーマンションとして注目を集めている。現在、分譲マンションとホテルとの大規模複合開発プロジェクトが発表されている。この記事では「パークタワー大阪堂島浜」の特徴や価格予想、また現地取材した様子などを紹介する。(フリーライター・神納まお)
「パークタワー大阪堂島浜」は、交通利便性とランドマーク性が高い
大阪市の梅田エリアと中之島エリアとの中間に位置した堂島川リバーフロントというロケーションに位置する「パークタワー大阪堂島浜」。主な特徴は以下の2点。
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1. JR大阪駅徒歩10分をはじめ16駅14路線の利用が徒歩圏内の交通ロケーション
2.「利便性の梅田」と「文化の中之島」の中間に位置し、デザイン性も高くランドマーク性がある
注目はやはりそのデザイン性だ。外観は東京ミッドタウン日比谷を手がけたデザイナーなどによるもの。堂島川の対岸から見れば、かなり存在感ある外観になるのではないだろうか。
建物のトップ部分は、堂島川の流れとシンクロした水都・大阪の水の流れをイメージしているという。あえてアンシンメトリカル(左右非対称)にすることで個性を出している。
パークタワー大阪堂島浜(物件詳細はこちら)
- 価格
- 一般販売住戸:未定
- 完成時期
- 2027年1月
- 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目4番1他
- JR東海道・山陽本線「大阪」駅 徒歩10分、Osaka Metro四つ橋線「西梅田」駅 徒歩6分、Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅 徒歩10分
- 間取り
- 一般販売住戸:1LDK~3LDK
- 専有面積
- 一般販売住戸:40.13㎡~200.85㎡
- 総戸数
- 513戸
- 売主
- 三井不動産レジデンシャル株式会社【国土交通大臣(4)第7259号】
- 施工会社
- 清水建設株式会社
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※データは2024年2月21日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
「パークタワー大阪堂島浜」のロケーション
交通利便性
「パークタワー大阪堂島浜」を取り巻く駅は以下の通り。
- ・JR大阪環状線・JR神戸線・JR京都線・JR宝塚線「大阪」駅徒歩10分・約770m
- ・JR東西線「北新地」駅徒歩6分・約420m
- ・JR東西線「新福島」駅徒歩13分・約980m
- ・JR大阪環状線「福島」駅徒歩13分・約1,030m
- ・Osaka Metro四つ橋線「西梅田」駅徒歩6分・約440m
- ・Osaka Metro四つ橋線「肥後橋」駅徒歩6分・約410m
- ・Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋」駅徒歩10分・約770m
- ・Osaka Metro御堂筋線「梅田」駅徒歩13分・約1,020m
- ・Osaka Metro谷町線「東梅田」駅徒歩12分・約950m
- ・京阪中之島線「渡辺橋」駅徒歩3分・約190m
- ・京阪中之島線「大江橋」駅徒歩6分・約480m
- ・京阪中之島線「中之島」駅徒歩10分・約780m
- ・京阪本線「淀屋橋」駅徒歩11分・約840m
- ・阪神本線「大阪梅田」駅徒歩10分・約750m
- ・阪神本線「福島」駅徒歩10分・約770m
- ・阪急神戸・京都・宝塚線「大阪梅田」駅徒歩16分・約1,220m
地図上で見てみると、「パークタワー大阪堂島浜」を中心に東西南北に、全部で16個の駅が配置されているというぜいたくなロケーションだ。
大阪市内を地下鉄で移動しやすいということは言うまでもないが、阪神本線の大阪梅田駅、福島駅が徒歩10分で神戸方面へも出やすい。また、京都方面は阪神本線やJRだけでなく、京都へつながる京阪電車が使えるのはうれしい。
2031年春には新線「なにわ筋線」も開通予定で、中之島駅と福島駅(いずれも仮称、計画段階)が徒歩圏内に加わることになりそうだ。
梅田の市街地や複数の大阪駅へは徒歩圏内だが、現地からすぐ四ツ橋筋へ出たところには、大阪シティバスの堂島バス停がある。
1分から10分ほどの間隔で運行しており、地下鉄と変わらないくらいの本数なので、梅田までなら楽に早く行けるだろう。
生活利便性
市街地にある「パークタワー大阪堂島浜」は、ショッピング関連施設や金融機関などの生活利便性は良さそうだ。
すぐ南にある「中之島フェスティバルタワー」や「ドージマ地下センター」にはさまざまな施設が入っており、コンビニエンスストアも周辺に点在している。
- ・中之島フェスティバルタワー(徒歩4分)…カフェ、各飲食店、クリニック、スーパー、メガバンク、各ATMなど。
- ・堂島浜通郵便局(徒歩1分)
- ・国立国際美術館(徒歩9分)
- ・中之島公園(徒歩9分)
- ・ドージマ地下センター(徒歩2分~7分)・・・ドラッグストア、100円均一ショップ、コンビニエンスストア、お総菜、買い取り専門店など56店舗
教育施設関係は、中之島フェスティバルタワーに保育所が入っているほか、幼稚園や保育園が阪神の福島駅周辺に2件あり、700mから800m、徒歩で10分前後。
小学校は、距離的には福島駅近くの上福島小学校がもっとも近いが、福島区になるため、北区の「パークタワー大阪堂島浜」は扇町公園隣の扇町小学校区になる。中学校もその隣の天満中学校で、距離はおよそ2km、徒歩28分。
「パークタワー大阪堂島浜」のすぐ南側は中之島エリアで、「大阪中之島美術館」や「国立国際美術館」「中之島香雪美術館」「大阪市立東洋陶磁美術館」「大阪市立科学館」などの文化施設が集中している。
「大阪市中央公会堂」などの文化財レトロ建築も立ち並ぶエリアで、古き大大阪の雰囲気を満喫できそうだ。
「パークタワー大阪堂島浜」が、堂島川リバーサイドといっていいロケーションであることは既に述べたが、川沿いに遊歩道が作られており、公園ではないが散歩コースには向いている。
公園は現地から西の「田簑橋(たのみばし)」を渡ったところに「中之島四季の丘」がある。大きな公園は現地から東へ1kmほどで「中之島公園」がある。
ちなみに、大阪のロールケーキで有名な「堂島ロール」は梅田駅の百貨店などで販売されているがいつも混雑している。しかし本店は「パークタワー大阪堂島浜」の斜め前にあり、こちらはほぼ待つことなく買って帰れるようだ。
「パークタワー大阪堂島浜」現地の様子は?
現地は着工間もない状態だ。敷地はL字型で、南側と西側に道路が接し、一部が北側道路に接している。
公式ホームページによれば販売スケジュールは2024年7月上旬販売開始予定、完成時期は2027年1月下旬予定、引渡可能時期は2027年4月下旬予定となっている。
道路を挟んで南側には低いビル、西側は16階建てのオフィスビル。
敷地に面している北側には5〜6階建ての低いビル、東側にはサントリーのオフィスビルがある。
市街地なので、周りにはある程度の高さのビルやマンションがあるが、中高層階へ行けばかなり開放感があるロケーションだ。特に南側は堂島川を挟むため、一定の距離が確保できる。南側は共用施設のannex棟(2階建て)が建ち、あとは高速道路だけなので、7~8階以上なら一定の眺望が得られる。同島川までの敷地は幅がないため将来にわたってボリュームの大きい建物が建つ可能性は低いだろう。
「パークタワー大阪堂島浜」から対岸の「中之島フェスティバルタワー」まで、マップ上の計測でおよそ150mだ。
「パークタワー大阪堂島浜」の予定価格は
「パークタワー大阪堂島浜」は、総戸数513戸となっているが、一般販売対象住戸は357戸と表示されている。
残りの156戸は表に出さず、富裕層などに向けた水面下での紹介販売や元々の地権者関係への先行販売されたようだ。販売スタッフの話では、残り357戸のうち32階から40階の高層住戸はかなり販売が進んでいる感触だった。2024年5月からスタートした一般モデルルーム来場予約は、かなりの激戦になっている。
【関連記事はこちら】>>「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」とは?最高住戸価格25億円の高級タワマンの価格予想と現地レポも
「パークタワー大阪堂島浜」の価格予想
「パークタワー大阪堂島浜」の価格はいくらくらいになるのか。先行記事では、以下のように予想をしていた。
周辺のマンション相場や各メディアなどで出ている推定価格などから予想すると、5000万円前後から4億円台くらいが妥当な価格帯になりそうだ。
特に参考になるのは「パークタワー大阪堂島浜」から北西側にすぐの「Brillia Tower 堂島」だ。地上49階、 全457戸とほぼ同規模のタワーマンションで、ロケーションもほぼ同じとなっている。
「Brillia Tower 堂島」では販売しながら段階的な値上げを繰り返しており、実際の販売価格が不安定でつかみにくいが、おおよそ坪単価でいうと400万円台から1000万円前後とみられる。平均坪単価は600万円台だろう。
一方、「パークタワー大阪堂島浜」と同じく販売前のうめきた2期「グラングリーン大阪THE NORTH RESIDENCE」では、坪単価は700万円前後ほどと予想しているので、平均坪単価でそれより高くなるとは思えない。
「パークタワー大阪堂島浜」の低層階で1LDK・2LDKのプランでは安くて5000万円前後から1億円台、高層階では1億円台から最高で4億といったところか。
「パークタワー大阪堂島浜」の予定価格
では実際の予定価格はどうなのか。 「Brillia Tower 堂島」は値上げが激しく、平均坪単価は800万円ほどになっている。
「パークタワー大阪堂島浜」は予定価格で、しかもオープンになった価格はごく一部だ。現時点では予定価格が聞ける住戸も限られ(10階台、33階〜37階の一部)、しかも1000万円台単位までしか決まっていないという。聞き取れた予定価格は以下の通り。
10階台の3LDK(70㎡台~80㎡台)の住戸で1億前半から1億後半
33階~37階の3LDK(90㎡~120㎡)で2億あまり~3億前後
※ホテルは25階〜31階
坪単価では2LDKで500万円あまり、3LDKで600万円台から700万円。高層階の33階〜37階では800万前後。1期販売では10階以下の1LDK住戸の一部も販売されるが、6000万円前後に設定される可能性が高い。
安いとは言えないものの、今の相場感では驚くほどではない。近くの「Brillia Tower 堂島」と比較すると、現時点ではやや割安といえるかもしれない。
申し込みは7月からスタートとのことだが、「パークタワー大阪堂島浜」は抽選もかなりの倍率になるかもしれない。今後の金利、建築資材や人件費高騰を加味すればさらに坪単価が上がり、「Brillia Tower 堂島」同様、販売のたびに値上げされていくことも予想される。
共用施設など
予定されている共用施設も三井不動産レジデンシャルのタワーマンションらしく豪華でレベルが高そうだ。マンション本体は南側に向けて間口を広く配置、その周りを緑や水、花などのガーデンで取り囲む。
北側が駐車場タワーになる。南側道路を挟んだ敷地南側の「WHARF GARDEN」スペースには、マンションオーナー限定の別邸が予定されているが、詳細はオープンになっていない。
エントランスホールは落ち着いた2層吹き抜け。
ライブラリー・ラウンジも広く高級感がある。
まとめ
ロケーションが良く、共用施設や設備仕様のレベルもランドマーク性もある「パークタワー大阪堂島浜」への期待は高まるばかりだ。
投資対象としてだけでなく、居住用としても魅力的なポイントが多い。販売もスムーズに進むだろう。抽選になる可能性は高いが、まずは混雑しそうな来場予約を取り、モデルルームでそのクオリティの高さを確認してほしい。
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