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【プラウド宮前平】は“買い”なのか?
価格・スペック・立地をプロが徹底調査!

2018年6月11日公開(2024年9月30日更新)
櫻井幸雄:住宅評論家

新築マンション「プラウド宮前平」は神奈川県川崎市宮前区の注目物件だが、本当に買いなのか、価格・スペック・立地を徹底的に調査してみた。東急田園都市線「宮前平」駅から徒歩7分で駅近というわけでもなく、総戸数134戸は大規模というほどのスケールでもない。だが、人気沿線の閑静な住宅地という立地特性から、この物件に関心を示すファミリー層が増えている。(住宅評論家・櫻井幸雄)※新築販売時の記事です。

71㎡~85㎡の3LDK、4LDKが5180万円~7090万円

 「プラウド宮前平」は、東急田園都市線「宮前平」駅を最寄りとし、同駅から徒歩7分に建設される総戸数134戸のマンションだ。

 駅から徒歩7分だから、「駅近」というわけではない。総戸数134戸も、大規模というほどのスケールはない。最寄りの宮前平駅は各駅停車しか停まらない駅で、駅のホームも狭い。5月26日から6月3日まで行われていた第2期分譲住戸は、約71㎡~85㎡の3LDK、4LDKが5180万円から7090万円。順当な設定と思われるが、購入検討者からすればとくに安いとは思えないだろう。

 販売センターは駅から見えない。坂を上った敷地内で、さらに奥に位置している。つまり、野村不動産のマンションとしては、地味な要素が多い。それが「プラウド宮前平」の第一印象だ。

 販売は今年2月から始まり、当初は注目度が低かった。それが、4月以降、販売センターへの来場者が増え、注目度が高まっている。目立つマンションではないが、その良さがじっくりと知れ渡り、関心を示す人が増えたのだろう。

 駅前マンションだけが高人気になる現在、こういうマンションが正当に評価されるのはよいことだと思う。

 「こういうマンション」とは、駅から少し離れてもトータルバランスのよいマンション、そして子育て世帯にとっては駅前物件よりもむしろ好ましいと思われる物件である。

一見地味な印象の「プラウド宮前平」だが、4月以降、販売センターへの来場者数が増え注目が高まっている

役所・学校・焦点が集中する便利さと環境の良さ

 「プラウド宮前平」は、派手ではないが、落ち着いた住環境としっとりとした上質感を特徴とするマンションである。

 まず、建設地は住環境と生活利便性にすぐれている。駅から徒歩7分だが、もともと宮前平という場所は、駅から離れた丘の上に中心街が形成されている。「プラウド宮前平」が建設されるのも、宮前区役所や図書館、そして商店街・飲食店が集まる丘の上エリア。そして、富士見台小学校が徒歩3分、宮前平中学校が徒歩1分となる地だ。いずれも地元での評価が高い小中学校である。ちなみに、徒歩3分の場所には人気の温泉施設「宮前平源泉湯けむりの庄」もある。

 身近に便利な施設がそろっているが、同マンションの建設地は道路から1歩奥に入り、静かな環境となる。敷地西側が宮前平第4公園で、大小の公園が周囲に点在。マンションのまわりは一戸建てと分譲マンションを中心にした住宅エリアとなる。

 便利さと環境のよさを併せもつのが、「プラウド宮前平」の立地特性。「駅前」ではないが、子育てをするマンション立地として好ましい。

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野村不動産が宮前区で展開する最大プロジェクト

 事業主の野村不動産は宮前区エリアでの分譲実績が多く、宮前平駅を最寄りとするマンションとして、「プラウド宮前平」は5物件目にあたる。そして、5物件中最大プロジェクトとなる。宮前平は、大規模マンションが誕生しにくい場所なのだ。

 また、これまで宮前平で多くのマンションを分譲してきた経験から、宮前平という場所にふさわしいプランニングが行われているのも同マンションの特徴。たとえば、低層の建物で、アースカラーのタイルを多く使ったシックで高級感のある外観は宮前平にマッチしている。野村不動産の「プラウド」が、これほど人気を高めたのは、できあがった建物の姿が美しいから。そのDNAをしっかり受け継ぐマンションとなるだろう。

全134戸は3LDKと4LDKで構成

 全134戸は3LDKと4LDKの構成で、3LDKはすべて71㎡以上。3LDKには全戸ウォークインクローゼットと納戸が付くなど収納が充実する。このゆとりも、宮前平の生活スタイルにマッチしている。

 キッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機が標準設置となり、浴室にはミストサウナを設置。バルコニーに面した窓には開放感が味わえる連窓サッシを採用し、奥行き2mのバルコニーには木目調のシートがリビングとの一体感を演出している。宮前平には、このように高品位な暮らしが似合うと分かっているのだろう。

2019年、宮前平駅は広いホームに生まれ変わる

 最後に、最寄りの「宮前平」駅について。現在、宮前平の駅舎は改修工事中で、「プラウド宮前平」の引渡しのある来年には広いホームの駅として生まれ変わる予定だ。

 同駅は各駅停車の駅。「渋谷」駅に向かう場合、途中の「二子玉川」駅で急行に乗り換えるものと考えられがち。しかし、住んでいる人の多くは乗り換えをせず、各駅停車で「渋谷」駅に向かう。各駅停車のまま乗り続けても時間差は5分程度しかなく、それなら混雑度の緩やかな各駅停車のほうがよい、と考えるからだ。

 それもまた、宮前平スタイルなのかもしれない。 都心部のマンション価格上昇が著しいなか、都心へのアクセスがよい田園都市線で閑静な住宅地に誕生する「プラウド宮前平」。その価格、立地、建物、都心へのアクセスにあらためて注目するファミリー層が増えている。

全134戸は3LDKと4LDKの構成で、3LDKはすべて71㎡以上。収納も充実している
 

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