「レ・ジェイド北海道ボールパーク」の価格や特徴を分析! 日ハム新球場と一体開発の超レア物件! 

2022年3月17日公開(2024年4月11日更新)
櫻井幸雄:住宅評論家

新築マンション「レ・ジェイド北海道ボールパーク」は、北海道北広島市にある14階建て、全119戸のマンションだ。広大な敷地内には、日本ハムファイターズの新球場や大型商業施設、ホテルなどがつくられる。厳寒の北海道で冬でも楽しめる「最新の街」が誕生する予定だ。(住宅評論家・櫻井幸雄)※新築販売時の記事です。

「レ・ジェイド北海道ボールパーク」の人気の理由は、新球場のフリーパス付きだから?

 「レ・ジェイド北海道ボールパーク」は、2023年3月に開業が予定される日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD(エスコンフィールド) HOKKAIDO」とともに開発される、球場近接のマンションだ。

 事業主は、中部電力グループの日本エスコン。日本エスコンは、新球場を含む全体開発にも関わっており、新球場に隣接したマンション開発が実現することになった。

 その注目度は高く、販売センターを正式オープンする前に4000件を超える資料請求が集まった。総戸数118戸(募集対象外住戸25戸、ほかに店舗1戸)に対して4000人以上が関心を示しているのだから、驚異的な数値である。なにしろ、4000人以上の2%か3%の人が本気で買いたい、と思っただけで即日完売してしまうのだから。

 それほどの人気になっている理由は、何か? 誰でも思い付くのが、日本ハムファイターズの熱狂的ファンが買いに走ったためではないか、ということ。同マンションの購入者には、10年間、新球場への入場が無料となるフリーパスがつく計画になっており、そのことから熱狂的ファンが買うだろう、という推測が生まれるわけだ。

 しかしながら、このフリーパスは入場無料となるだけで、席は確保されない。席に座って試合を観戦するためには、別途席代を払わなければならない。そもそも、熱狂的ファンで、球場近くのマンションを買うほどお金に余裕がある人ならば、年間指定席やボックスを確保しているケースが多いだろう。

 そう考えると、「熱狂的ファンが10年間のフリーパス目当てで買うマンション」と言い切れない。もちろん、日本ハムファイターズのファンが関心を示すことは確か。が、同マンションの魅力は新球場に近いことだけではない。それ以外の魅力がかなり大きいのだ。

【完売】レ・ジェイド北海道ボールパーク(※新築時のデータです)

価格
未定
完成時期
2023年3月下旬(予定)
  • 北海道北広島市共栄228番8
  • JR千歳線「北広島」駅 車で約5分・徒歩22分
間取り
1LDK~3LDK
専有面積
43.43㎡~137.55㎡(一部F.テラス面積含む)
総戸数
118戸(募集対象外住戸25戸含む)
売主
日本エスコン
施工会社
株式会社中山組

※データは2022年2月28日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。

厳しい冬も快適に過ごせる巨大シティーが誕生!

工事中の日本ハム新球場
工事中の日本ハム新球場(出典:PIXTA)

 日本ハムファイターズの新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」(約5ヘクタール)を有する「北海道ボールパークFビレッジ」は、約32ヘクタールもの広さがあり、そのなかには、新球場、マンションのほか、買い物施設やスポーツ施設、娯楽施設、農園エリアなどが設けられ、夏はもちろん、厳寒の冬も家族で楽しむことができるようになる。

 巨大で最新の街が出来上がることになっており、雪に閉ざされる冬も楽しく過ごせそうだ。その街の中心部で暮らすことができることこそ、「レ・ジェイド北海道ボールパーク」の魅力になっている。

「レ・ジェイド北海道ボールパーク」は、近くにJR新駅が誕生する計画がある!

 さらに、交通面の注目点もある。マンションの「概要」を見ると、JR千歳線「北広島」駅から車で約5分・徒歩22分(約1,750m)となっている。とんでもなく不便な場所で、真冬のふぶく日は、駅からマンションまで帰るときに遭難する人((北海道の真冬には、本当にその危険がある))も出てきそうだ。

 しかし、この不便さはあくまでも「現状は」というただし書きが付くもの。2027年頃には、JRの新駅が新球場の近くに開設される計画になっている。新駅が出来れば、「レ・ジェイド北海道ボールパーク」は、駅近のマンションとなる。

 さらに、新駅周辺には新たな商業施設やホテルもつくられる計画になっているので、生活の便利さ、楽しさが増してゆく。それも「レ・ジェイド北海道ボールパーク」が注目される理由になっている。なお、新駅ができるまでは、シャトルバスの運用が考えられている。

充実した共有施設、部屋は3割以上が100㎡超えの広さ

「レ・ジェイド北海道ボールパーク」のモデルルーム
「レ・ジェイド北海道ボールパーク」のモデルルーム

 「レ・ジェイド北海道ボールパーク」は、建物にも工夫が凝らされる。まず、建物はタイル張り部分が多く、重厚感が漂う。新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」から80mの距離に位置するため、多くの人の目に触れるマンションとなる。目立つだけに、外観に力が入れられているのだろう。

 外観だけでなく、暖炉のあるウォームリビング(ラウンジ)やライブラリー(図書室)、パーティーなどに利用できるクラブハウス、コワーキングスペース、ゲストルームなど共用施設も充実する。

 建物は2棟に分けられ、角住戸タイプが多くなるし、住戸の専有面積も広めだ。118戸の面積は約48㎡〜137㎡となり、平均で90㎡の広さになる。全20タイプとバリエーション豊富で、3割以上の住戸が100㎡以上の広さになるのも特徴となる。

 大型のプレミアム住戸には専用のルーフテラス付き住戸(リビングかららせん階段で屋上に上がる)や、「Fテラス」と名付けられた、屋内だがアウトドアのムードを味わうことができるスペース付きプランも用意される。

 基本的に住戸は南向きとなるのだが、一部北向きの1LDKもあり、それは、セカンドハウスに向いた住戸といえる。

「レ・ジェイド北海道ボールパーク」の価格は?

レ・ジェイド北海道ボールパーク販売センター
「レ・ジェイド北海道ボールパーク」の販売センター

 「レ・ジェイド北海道ボールパーク」は、2022年2月から販売が行われている。取材時点では価格未定だったが、12月に開かれたプロジェクト発表会では、予定価格の一部が発表されていた。それは、以下の通り。

1LDK 3400万円台~
2LDK 4600万円台~
3LDK 5000万円台~(86㎡台)
プレミアム住戸 6600万円台~(108㎡台・3LDK)

 1LDKでも48㎡以上の広さがあり、平均90㎡と広いため、価格設定は高め。実際、この予定価格は、従来のエリア相場を打ち破るものだ。「レ・ジェイド北海道ボールパーク」が建設される北広島市は、札幌市と隣接。つまり、札幌市内ではないことで、住宅価格が安い場所だった。新築のマンションや一戸建てが3000万円台で購入できるが、華やかさに欠ける場所でもあった。

 札幌の市街地と新千歳空港の中間に位置しているので、発展する素地はあった。しかし、なかなか具体的な計画が決まらず、活気が出なかった。それが、「北海道ボールパークFビレッジ」によって、全国的な注目を集めることが予想され、一気に華やかさを増すことになる。その分、マンション価格はこれまでの相場より高くなるのは仕方がないだろう。

 この予定価格に対し、「高すぎる」という感想を持つ人は少なくないはずだ。一方で、「この立地、住戸の広さからしたら、そのくらいは仕方がない」と認める人も一定数いるはずだ。建物が完成し、入居ができるまでまだ1年以上。総戸数118戸という中程度の規模なので、売り切るのにさほど苦労はしないだろう。

 なんといっても、全国的にみて他に例がない、革新的なマンション開発なのだから。希少価値がとてつもなく大きいマンションといえる。

 

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