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「ブランズタワー大阪本町」の価格や特徴を分析! 近隣物件と比べるとやや高いものの、将来性を考えるとお得な理由 

2023年7月6日公開(2024年9月30日更新)
神納まお:フリーライター

新築のタワーマンション「ブランズタワー大阪本町」は、東急不動産・大和ハウス・住友商事などのジョイント・ベンチャーによる総戸数302戸の大型分譲マンションだ。大阪市中央区南本町に建築中で、現場は船場センタービルのすぐ北にある。オフィス街で複数の地下鉄の駅へすぐという立地で、価格は安くないが、販売は好調に推移している。モデルルームへ潜入取材してみた。※新築販売時の記事です。

「ブランズタワー大阪本町」は、43階建てのタワマン

「ブランズタワー大阪」外観予想CG
「ブランズタワー大阪」外観予想CG(画像:公式ホーページから)

 「ブランズタワー大阪本町」の特徴は明確だ。まず、大阪市中心部の「キタ」梅田エリアと「ミナミ」難波エリアの中間にある本町という立地の良さ。具体的には、下記が挙げられる。

  • ・大阪メトロ御堂筋線・中央線・四つ橋線が交わる「本町」駅へ徒歩4分

    ・大阪メトロ堺筋線・中央線が交わる「堺筋本町」駅へ徒歩3分

    4,000万円台中盤のお手頃価格の部屋が多い

    ・市街地の中の保全された街並み「三休橋筋」沿い

 大阪市街地の中央にあたり、地下鉄がクロスする本町エリアから東西南北どの方向へも行ける立地だ。

 さらに2031年春には地下鉄なにわ筋線が開通する予定で、JRと南海本線にも接続し、関西国際空港へのアクセスも飛躍的に向上する。

 「ブランズタワー大阪本町」が建つ「三休橋筋」は、大阪の梅田エリアと難波エリアを南北に通るメインストリート・御堂筋から一本東へ入った道路だ。全国的な知名度が高いとは言えないが、大阪にとって特別な街並みだ。

 東京・丸の内や神戸旧居留地のようにレトロモダンな建築物やガス灯が保全され、電柱も地中化された文化財ストリートになっている。大手企業の本社も多く、関西の経営者層に人気が高い、パワースポットのような存在だ。

 交通利便性やエリアブランドだけでなく、スーパーや商店街、ドラッグストアも周辺にそろっていて生活利便性も高い。

「ブランズタワー大阪本町」が建つ三休橋筋
「ブランズタワー大阪本町」が建つ三休橋筋(画像:筆者撮影)

【完売】ブランズタワー大阪本町(※新築時のデータです)

価格
6,670万円~7,760万円
完成時期
2024年02月下旬予定
  • 大阪府大阪市中央区南本町2丁目2番1、2番3(地番)
  • OsakaMetro堺筋線「堺筋本町」駅徒歩3分
間取り
2LDK~2LDK+WIC
専有面積
56.61~59.32㎡
総戸数
302戸
売主
東急不動産株式会社、大和ハウス工業株式会社、住友商事株式会社関西支社、株式会社コスモスイニシア西日本支社
施工会社
株式会社竹中工務店

※データは2023年8月31日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。

「ブランズタワー大阪本町」の価格は?

 「ブランズタワー大阪本町」はいくらくらいで売り出しているのか。販売は8割近くまで進み、角住戸は完売している。

 残りの一部住戸の価格がオープンされているが、その他潜入取材で聞き取った価格帯の一部を紹介する。

 「ブランズタワー大阪本町」の価格帯(すべて南向き)

8階 1LDK 4,380万円
10階 1LDK

4,530万、4,910万円

13階 1LDK

4,630万円、5,000万円

18階 2LDK 6,610万円、6,930万円,7,820万円
22階 3LDK

8,380万円

25階 3LDK 8,380万円
25階 2LDK 6,820万円、7,140万円
29階 2LDK 7,080万円、7,400万円
32階 2LDK 7,580万円、7,400万円
35階 2LDK 7,670万円、7,700万円
38階 2LDK 7,760万円、7,790万円

 低層階で床面積40㎡台の1LDKは4,000万円台、中高層階で2LDKは6,000万円台後半から7,000万円台後半、3LDKは8,000万円ラインとなる。

 4,000万円台のお手頃価格の部屋も存在する。しかし、近隣マンションの販売価格が4000万円前後から6000万円台が多いのに比べると、全体的に決して安いとは言えない。ただ、通りを1本隔てただけで立地の評価が激しく変動するエリアだ。

 現時点で成約済みの購入層は、

  • ・経営者、自営業者、役員層
    ・高収入の会社員層
    ・リタイア層

 となっているという。男女問わず単身層も多いが、必ずしも家族構成や入居人数とプランが一致していないという。これは営業マンから直接聞いたわけではないが、投資目的で購入している人も多いのではないだろうか。

 大阪市街地の梅田から本町エリアの不動産は資産価値の上昇が続いており、たとえば数年前までの新築マンションが坪単価300万円前後だったのに比べ、現在は350万から400万円前後となり、中古でも当時より高い価格設定が可能になっている。

 賃料想定は1LDKで16万から17万円、2LDKなら23万から30万円。周辺企業の社宅としてのニーズも多い。

 再開発中の梅田エリアではさらにこの傾向が強くなるが、梅田駅からだと徒歩10分圏内でも1億近い価格になる。あくまで筆者の主観にはなるが、価格が高くなるぶんリスクが高くなることを考えると、「ブランズタワー大阪本町」は、価格とリスクのバランスが良い投資物件と考える人も多いかもしれない。

「ブランズタワー大阪本町」の設備仕様と共用施設

 「ブランズタワー大阪本町」の設備仕様でまず目を引くのはリビング・ダイニングの天井高さが2.7m確保されていることだ。一般的なマンションより15cmから20cm高い。他に注目したいところは下記の3つだ。

  • 1.キッチンのディスポーザー
    2.キッチンフィオレストーン天板
    3.玄関前カメラ ※1LDKを除く

 共用施設では、最上階の42階に集まる施設が目を引くほか、5階までも共用施設となっている。特にタワーマンションでは最上階の住戸が最も高く販売できるため、最上階を共用施設とする物件は珍しい。

【42階共用施設一覧】

スカイラウンジ・BARコーナー
スカイテラス
フォーカスルーム
スタディルーム
ゲストルーム

 42階のスカイラウンジ内ではスターバックスコーヒーが飲める(日本初)ほか、大丸松坂屋百貨店スタッフが対応するなどクオリティーは期待できそうだ。

【1〜5階共用施設一覧】

5階
フィットネスルーム
 
4階
自転車置き場

3階
自転車置き場
ミニバイク置き場

2階・1階
エントランスホール
メールコーナー
ゴミ置き場
自転車・ミニバイクエレベーター

 フィットネスルームは無料、宅配ボックスは冷蔵・冷凍タイプとなっている。

「ブランズタワー大阪本町」のメリットは?

メリット1:立地の訴求力

 「ブランズタワー大阪本町」の立地、つまり本町エリアのなかでもセンターポジションとなる中央線に近く、三休橋筋沿いのマンション用地となると極めて限られてくる。

 堺筋線・中央線「堺筋本町」駅徒歩3分、御堂筋線 ・中央線・四つ橋線「本町」駅徒歩4分という数字上の交通利便性以上の価値があるといえる。これは大きなメリットだ。

 ちなみに本町駅から梅田駅まで5分、なんば駅まで4分、新大阪駅まで11分となっている。

メリット2:将来性

 大阪の市街地は梅田エリアと難波心斎橋エリアを中心に発展してきたが、近年は特に梅田エリアの発展が目覚ましい。逆に言うと梅田エリアが飽和状態になり、今後はまた南へ発展の波が及んでくることになりそうだ。

 2年後は大阪万博、8年後には地下鉄なにわ筋線が開通、2037年にはリニア中央新幹線の開通が見込まれている。リニア大阪駅(仮称)の場所は現在の新大阪駅付近とされており、御堂筋線1本で行ける位置にある。

メリット3:共用施設・眺望

建設中の「ブランズタワー大阪本町」。工事途中だがデザイン性の高い外観
建設中の「ブランズタワー大阪本町」。デザイン性の高い外観がイメージできる(画像:筆者撮影)

 高層階からの眺望はタワーマンションの魅力だが、「ブランズタワー大阪本町」は低層階を購入しても最上階からの眺望を楽しめる。

 スカイラウンジ、スタディルーム、スカイテラス、カフェ&バーカウンターといった多彩な共用施設が最上42階に設定されているからだ。

 南側は難波や四天王寺、あべのハルカス、西側はユニバーサルスタジオジャパンや万博会場方面のベイエリアが見渡せる。
※階数は43階が最上階だが、43階は設備スペースのみ。

「ブランズタワー大阪本町」のデメリット

 では、デメリットについてはどうだろう。2つ気になることがあった。

デメリット1:住環境

 「ブランズタワー大阪本町」はオフィス街に立地している。周りにも高いビルやマンションがあり、南側には道路を挟んで29階建てのビルが立っている。建物間で20メートル以上は離れているが、30階あたりまでは窓の外の圧迫感は避けられない。

 ファミリー層を想定した場合、近隣に公園はあるが小規模で、大きい公園にはやや距離がある。立地の特徴ではあるが、買い物も大きなスーパーは少なく、小さめのスーパーやドラッグストアが多い。

 学校関係の教育施設も遠くはないし、心斎橋筋商店街も近いので、日常の買い物に困ることはない。しかし、好みが分かれるところだろう。

デメリット2:価格

 「ブランズタワー大阪本町」を検討した際の最大の壁は価格になるかもしれない。メリットとなるロケーションや共用施設のクオリティー、比較的余裕のあるプランといった要素を含めても、周辺他社物件と単純比較した単価としては割高感を否めない。

 とはいえ高価格帯から売れており、現在メインで販売中の価格帯であれば手が届く範囲ともいえる。

「ブランズタワー大阪本町」は買いか?

 「ブランズタワー大阪本町」は立地に大きなメリットはあるものの、割高感がある。ただ共用施設を含め全体的にデザイン性が高く、年数がたっても古く感じさせない要素を備えている。

 知らない人でも本町のあのタワーマンション、といってピンとくるランドマーク性がある。賃貸としても貸しやすいロケーションであり、将来的に単純な価格競争に巻き込まれないだけのブランド性は持っているといえる。

 このエリアの将来性も併せて考えれば、買って損はない物件といえるだろう。

 

【関連記事はこちら】>>大阪市の「新築マンション人気ランキング」本町、南森町、阿倍野、北浜、谷町、梅田など、注目エリアのおすすめ物件は?

 
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