「ジオ三田(さんだ)」は、兵庫県三田市で阪急阪神不動産と旭化成不動産レジデンスが共同開発・販売する大規模マンションだ。地上20階建て、総戸数541戸というスケールで、三田駅前の再開発エリアに位置しており、商業施設および公益的施設も併設する複合開発が進んでいる。販売時期は2025年3月からの予定だ。現地を取材し、リポートする。(フリーライター・神納まお)※画像「ジオ三田」の完成予想パース/三田市ホームページから
「ジオ三田」は、JR・神戸電鉄の三田駅前複合開発の大規模マンション
「ジオ三田」の大きな特徴は2つある。
・商業施設なども含めた駅前複合開発ビッグプロジェクトのメイン事業
「ジオ三田」の利便性
「ジオ三田」はJR宝塚線と神戸電鉄三田線の三田駅から徒歩2分。JR宝塚線は宝塚、大阪方面と反対側は丹波篠山や福知山方面。神戸電鉄三田線は神戸方面へ南下し神戸市営地下鉄へ接続する。
各駅までは以下の通り。
・JR大阪駅へ直通で39分~46分
・神戸市営地下鉄の三宮駅へ43分~49分
(※谷上駅で神戸市営地下鉄に乗り換えあり)
JR宝塚線は宝塚で阪急電鉄に乗り換え可能、西宮北口方面もアクセスが便利だ。また神戸電鉄三田線は谷上駅で神戸市営地下鉄に乗り換え、山陽新幹線の新神戸駅へアクセスできる。そして、三田駅前からは「神戸三田プレミアム・アウトレットモール」行きの神姫バスが出ている。約20分で片道310円(小人160円)だ。
「ジオ三田」現地の様子は
「ジオ三田」の現地は着工したばかりで、541戸のうち第1工区が337戸、第2工区が204戸となっており、第1工区の竣工は2026年12月下旬(予定)、第2工区は2027年9月下旬(予定)となっている。敷地の一角にはモデルルームになる阪急阪神不動産のマンションギャラリーも建設中だ。
敷地はほぼ正方形、北側には商業施設の建設が予定されており、東西南北の4方向道路に接する立地だ。周囲の状況を見ると、北側は駅、東側はホテルメルクス、南側は賃貸マンション、西側はマンション「ルネ三田駅前」が位置している。10階から15階建ての建物が周辺にあるものの、一定の離隔が確保されているため、圧迫感が少なく、採光や通風の面で大きな問題は出ないだろう。
現状では大きく視線を遮るような高い建物や目立った施設はない。ただし、「ジオ三田」自体が20階建てであるため、方角や階数によっては眺望が抜けない住戸が出る可能性もある。この点については注意が必要だ。
「ジオ三田」を取り巻く環境
「ジオ三田」の生活ロケーションについてはどうだろうか。敷地内には商業施設を予定しているが、内容はまだ不明だ。その他駅前には複合商業施設「キッピーモール」も隣接しており、スーパーの「阪急オアシス三田駅前店」や無印良品、スターバックス、洋服店のしまむら、100円ショップ、歯科医院などが入っている。
駅前にはコンビニや飲食店が点在するほか、JR三田駅NKビルにはパン屋さんやカフェなどのフード・ドリンク、ショッピング施設、薬局などが入っている。スーパーでは他にも徒歩3分ほどのところに「業務スーパー」がある。
教育関係は周辺に下記の2つの小学校がある。
・八景小学校(1.6キロ、徒歩21分)
学校区については、開発エリアということもあり確定とは言い切れない。また、中学校の自転車通学可否も含め三田市内で学校区の編成や新設の議論が進んでいるため、今後変更になる可能性がある。ちなみに保育園は駅周辺に2カ所設置されている。
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「ジオ三田」の予想価格
「ジオ三田」の価格はいくらなのか。現時点では販売予定価格は未定だが、第1期予告広告・販売概要によれば、間取りは1LDK+S〜4LDK、専有面積は58.73㎡〜107.27㎡となっている。
もっとも参考になる新築マンションは同じ三田市内の「ルナコート三田ウッディタウン中央」(三田市ゆりのき台1丁目2番3)。詳細は下記の通り。
戸数:139戸
アクセス:神戸電鉄公園都市線のウッディタウン中央駅徒歩9分
販売価格:3,708万円〜5,532万円
間取り:2LDK+S(納戸)〜4LDK
専有面積:68.32m²〜101.19m²
坪単価:170万円台から180万円
また「ジオ三田」の近く、三田駅徒歩圏で築浅の中古マンションはいくつかあり、坪単価180万円台で販売されている。
「ルナコート三田ウッディタウン中央」は同じ三田市内にある新築マンションであるが、立地面では「ジオ三田」のほうが優れている。立地面で同等に近い中古マンションの価格とも比較しながら予想してみると、「ジオ三田」の価格は平均坪単価が200万円前半になるのではないだろうか(間取り1LDK〜4LDK、合計専有面積は58.73㎡〜107.27㎡の場合)。
そして、1LDKの低価格帯で3000万円台後半から。70㎡台程度の住戸なら平均で5000万円前後。100㎡超えの広い部屋は6000万円台になるのではないかと予想している。
「ジオ三田」の共用施設とプラン
共用施設について
「ジオ三田」の共用施設については、プレホームページに詳しい説明はない。ただ、パーティールームやスタディルーム、フィットネスやサウナのスペースができるという記載がある。
資料請求希望者に送られるパンフレットにも詳しい記載はないが、タワーマンションなどに多いスカイラウンジやコンシェルジュサービスはなさそうだ。
プランについて
「ジオ三田」で予定されているプランを一つ紹介する。
バルコニー面積/25.86㎡(約7.82坪)
サービススペース面積/16.10㎡(約4.87坪)
南向きのカウンターキッチンにはバルコニーへの勝手口があり、ゴミの一時置きが可能で、家事導線が良い。洋室の4部屋はすべてクローゼット付きで収納力が高く、サービススペースに面した窓を設置されているため、採光や換気の面でも安心だ。
また、リビングダイニングとつながる洋室を開放すれば20畳近い大空間として使えるので、家族での団らんや来客時にも対応できる。南北それぞれにセパレートのバルコニーがあるのも特徴的だ。収納力、動線の良さ、採光・通風の工夫が揃っており、家族での暮らし配慮された設計といえる。
「ジオ三田」の魅力とは?
「ジオ三田」の販売スタートはまだ先の2025年3月からだが、すでに注目度は高い。理由は駅直結で住環境も良いロケーションにあるからだ。
開設されたプレホームページでは今のところ価格をはじめ詳細までは分からないが、三田市内をはじめ丹波篠山など周辺市町村にゆかりのあるファミリー向けの実需買いに向いているだろう。「ジオ三田」販売準備室の説明によれば、2025年春からモデルルームと一部の販売価格がオープンになりそうだという。
ジオ三田(物件詳細はこちら)
- 価格
- 未定
- 完成時期
- 2026年12月下旬予定 (第1工区)、2027年09月下旬予定(第2工区)
- 兵庫県三田市駅前町1008(地番)
- 福知山線 「三田」駅 徒歩2分、神戸電鉄三田線 「三田」駅 徒歩2分
- 間取り
- 1LDK+S~4LDK
- 専有面積
- 58.73m²~107.27m²
- 総戸数
- 541戸
- 売主
- 旭化成不動産レジデンス株式会社、阪急阪神不動産株式会社
- 施工会社
- 株式会社熊谷組
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※データは2024年6月26日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
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