名前はブランズタワー大阪梅田? 東急不動産が計画中のタワーマンションの特徴と予想価格を分析

2024年4月16日公開(2024年4月30日更新)
神納まお:フリーライター

東急不動産は、大阪市北区中崎町でタワーマンションの計画を進めている。公式ホームページはいまだ公開されていないが、現地には計画看板が出ており、工事に取り掛かっている。立地は地下鉄OsakaMetroの中崎町駅から南へ3分ほどで梅田へも徒歩圏内。東急不動産のタワーマンションブランドシリーズからいくと「(仮)ブランズタワー大阪梅田」または「(仮)ブランズタワー中崎」といったネーミングになりそうだ。本物件について価格予想や現地の様子などを解説していく。(フリーライター・神納まお)

「(仮)ブランズタワー大阪梅田」は梅田圏内で生活利便性が高いタワマン

 「(仮)ブランズタワー大阪梅田」は、大阪北逓信病院(おおさかきたていしんびょういん)の跡地で、最近まではパーキングになっていた。

 現地の計画看板によれば、「(仮)ブランズタワー大阪梅田(中崎)」は地上38階、高さ141mというタワーマンションで、総戸数は256戸

 特徴は以下の2点。

1. 地下鉄OsakaMetro谷町線の中崎町駅徒歩3分をはじめ梅田エリアが徒歩圏内

2. 扇町公園が近く、スーパーや病院が周辺に揃う

 

「(仮)ブランズタワー大阪梅田(中崎)」の現地計画看板より(筆者撮影)
「(仮)ブランズタワー大阪梅田」の現地計画看板から(筆者撮影)

 地下鉄Osaka Metro谷町線の中崎町駅は、東梅田から1つ目の駅なので、1駅2分で梅田に着くという立地だ。

地下鉄Osaka Metro谷町線の中崎町駅(筆者撮影)
地下鉄Osaka Metro谷町線の中崎町駅(筆者撮影)

 現地のすぐ南側には医学研究所の機能を持つ総合病院「北野病院」があり、その横には広大な扇町公園がある。

扇町公園・2024年2月撮影(筆者撮影)
扇町公園・2024年2月撮影(筆者撮影)

「(仮)ブランズタワー大阪梅田」のロケーション

交通利便性

 「(仮)ブランズタワー大阪梅田」をとりまく駅は以下の通り。

・Osaka Metro谷町線の中崎町駅徒歩3分・約240m
・Osaka Metro堺筋線の扇町駅徒歩7分・約500m
・JR大阪環状線の天満駅徒歩8分・約550m
・阪急神戸・京都・宝塚線の大阪梅田駅徒歩13分・約850m
・JR大阪環状線・JR神戸線・JR京都線・JR宝塚線の大阪駅徒歩16分・約1100m 
・阪神本線の大阪梅田駅徒歩16分・約1100m

 最寄り駅となるOsaka Metro谷町線の中崎町駅から1駅で天神橋筋六丁目駅。そこから阪急千里線へ乗り継げる。さらに2駅で淡路駅なので、阪急本線へも乗り継げる。

 Osaka Metro堺筋線の扇町駅からは南へ北浜方面、市街地を通り、日本橋(近鉄へ乗り継ぎ可)、通天閣の最寄駅である動物園前駅へ1本でいける。JR大阪環状線の天満駅は京橋(京阪乗り継ぎ)、天王寺など市内主要駅を経由して一周している。

 「(仮)ブランズタワー大阪梅田」は梅田エリアに隣接しており、梅田駅の中でいちばん近いのは阪急神戸・京都・宝塚線の大阪梅田駅で徒歩13分。JRや阪神の梅田駅にも地下街や線路沿いの道を通ってなるべく信号を避けていくことができる点もポイントだ。

生活利便性

 市街地にある「(仮)ブランズタワー大阪梅田」は、ショッピング関連施設や教育施設、医療施設などの生活利便性は良さそうだ。

 スーパーは西側100mほどの場所にライフ中崎町駅前店があり、コンビニエンスストアも周辺に点在している。保育園は半径300m圏内に2つあり、小学校(扇町小学校)と中学校(天満中学校)は、200~300mの距離で隣り合っている。

 公園はすでに述べた通り扇町公園がすぐ。その横には大阪市北区役所、キッズプラザ大阪もある。

 キッズプラザ大阪は関西テレビの建物内にある施設で、子ども向けの科学館・博物館。病院は目の前の北野病院のほか、西隣のビルが「アクシオ梅田東クリニックプラザ」というクリニックが集まる建物で、「近藤クリニック」「梅田東血液浄化クリニック」などが入る。

 梅田の中心エリアまでは自転車で5〜6分、歩いても13〜15分で行ける。生活利便性はかなり高いと言えるだろう。

「(仮)ブランズタワー大阪梅田」現地の様子は

 現地の所在地は、大阪府大阪市北区中崎1丁目34番1他。現地は仮囲いの状態で、着工したばかり。南側と西側に道路が接している

 現地計画看板によれば2024年1月上旬工事着工、完了予定時期は2027年3月下旬

現地南西側からワイドスクリーン撮影。右が南、左が西(筆者撮影)
現地南西側からワイドスクリーン撮影。右が南、左が西(筆者撮影)

 南側は道路を挟んで15階ほどの北野病院が立っている。4階から上は10mほど控えて立ち上がっているため、建物との離隔はおおよそ30mから40mほどになりそうだ。

現地南東側(筆者撮影)
現地南東側(筆者撮影)

 西側は道路を挟んで13階建ての「アクシオ梅田東クリニックプラザ」がある。北側は3階建て、6階建ての雑居ビルやマンションが並ぶ。

現地南西側(筆者撮影)
現地南西側(筆者撮影)

 南西側の交差点を挟んだ斜め前には、2013年に完成した31階建てのパークタワー梅田がある。少し離れたライフ中崎町駅前店の北側に38階建てのローレルタワー梅田があるが、視界に近いところでは31階建てのパークタワー梅田が一番高い建物になる。
 
 市街地なので周りにはある程度の高さのビルやマンションがあるが、中高層階へ行けばまずまず開放感があるロケーションだ。

現地北側から。正面が北野病院、右側白いマンションがパークタワー梅田(筆者撮影)
現地北側から。正面が北野病院、右側白いマンションがパークタワー梅田(筆者撮影)

 計画看板によると、総戸数は256戸で、駐車場はエレベーターパーキングと平面駐車場合わせて106台。東西に長い敷地の西側にマンションが建ち、東側は平面駐車場・バイク置き場となっている。

 エントランスは北側に配置し、西側道路からのエントランスアプローチ。エレベーターパーキングを南に配置し、南側中住戸部分が16階までエレベーターパーキングになりそうだ。

 これは道路を挟んで南側に立つ北野病院が視界に入るため、あえてこう計画したのだろう。北野病院は15階程度なので、「(仮)ブランズタワー大阪梅田」の南側中住戸はその上からの配置になる。

 エレベーターは西側に配置されている。このため西側の中住戸はないかもしれない。

現地計画看板より(筆者撮影)
現地計画看板から(筆者撮影)

「(仮)ブランズタワー大阪梅田」の予想価格は?

 「(仮)ブランズタワー大阪梅田」は、2024年2月上旬時点で東急不動産のホームページにも記載がなく、販売価格は判明していない。

 計画看板の配置図や立面図から推測すると、プランの中心は2LDK〜3LDK、面積は50㎡台〜70㎡前後だろうか。

 気になる販売価格の予想だが、参考になりそうな物件としては大阪市北区だと中崎町駅から5分ほどの「シティタワー梅田東(2016年)」が坪単価400万円前後で販売されている住戸もあり、「パークタワー梅田(2013年)」は300万円台後半で販売中の住戸がある。

 売買事例が多い「シティタワー梅田東(2016年)」では300万円台前半での成約が多くなっている様子だ。

 御堂筋線の中津駅すぐの「ザ・セントラルマークタワー(2015年)」は坪単価400万円を下回らなくなっている様子だ。階数や角住戸などの条件にも左右されるとはいえ、驚くほど高くなっている現実に間違いはない。

 販売中の新築タワーマンションでは「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」が平均坪単価で400万円台後半、梅田の南側になるが「Brillia Tower 堂島」では600万円台にまでなっている。

 うめきた2期「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」では平均でも700万円を超えている様子だが、立地や総合的なランドマーク性などを含めて考えるとさすがにそこまでの価格設定は現実的ではないだろう。

ザ・パークハウス 大阪梅田タワー(物件詳細はこちら)

価格
未定
入居時期
2025年11月下旬予定 
  • 阪急神戸本線 「大阪梅田」駅 徒歩6分 (駅舎出入口)
間取り
1LDK+DEN~3LDK
専有面積
55.53㎡~173.50㎡
総戸数
173戸
売主
三菱地所レジデンス株式会社
施工会社
株式会社熊谷組
成約で5万円分のPayPayポイントがもらえる!(対象物件のみ)
ザ・パークハウス 大阪梅田タワー資料請求はこちら
Yahoo!不動産詳細へ

※データは2024年1月17日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。

 立地や規模感でいえば「ザ・パークハウス 大阪梅田タワー」に近く、とはいえ中崎町周辺マンションの販売状況も含めて考えれば、予想できる坪単価は500万円近くになるのではないだろうか

 ボリュームゾーンのプラン2LDK〜3LDK、面積50㎡台〜70㎡前後と想定すると、7000万円台から1億円前後が最多価格帯になるだろう。

 上層階のプランなどはわからないが、100㎡を超えるプランで2億・3億円以上という住戸も十分考えられる

 また、南西角住戸はかなり高層階でも斜め前のパークタワー梅田が視界に入るため、見通しの良い北角住戸や東側中住戸と変わらない価格設定になるかもしれない。

グーグルアースより加工。高さなどは推定です
グーグルアースから加工。高さなどは推定です

 ただし、パークタワー梅田に遮られる視界は限定的で東方面は梅田方面を見渡すことができそうだ。東急不動産によるビューイメージを待つしかない。

 北方面、東方面は低層階でも見通しは良さそうだ。特に東方面は扇町公園を一望できる。

 現段階では計画看板の立面図などから読み取るしかないが、24階から25階の北東角にスカイラウンジのような共用施設が計画されているのかもしれない。

まとめ

 いずれにしても、総合的なロケーションが良いことが分かっている「(仮)ブランズタワー大阪梅田」への期待は高まるばかりだ。2024年1月に着工しているので、販売スタートはそう遠くはないと思われる。ホームページ公開と、来場予約・物件エントリースタートを待つしかない。

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