入居したばかりの新築マンションで、ゴキブリは絶対に見たくないですよね。しかし、低層階、高層階にかかわらず、新築マンションでも出くわすことがあります。ゴキブリが侵入する原因を知り、入居前後にしっかりと対策をしておきましょう。なお、この記事にゴキブリの写真やイラストは出てこないので、苦手な人も安心してご覧ください。
新築マンションなのにゴキブリはどこから侵入するのか
ゴキブリは、食べ物や人間の髪の毛、ほこりなどを餌にします。まだ人間が生活していない新築マンションは、汚れや食べ物がないためゴキブリは出ないというイメージを持つ人も多いでしょう。ところが、設備や配管がまだ整備されていない新築物件が、実はゴキブリにとって侵入しやすく快適な環境なのです。
さらに、入居前の新築マンションの部屋は、人間やクモなどの天敵がいません。つまり、ゴキブリにとっては駆除される心配がない、安全に過ごせる環境。新築マンションの暗くて暖かい場所、たとえば共用部などからゴキブリが入り込むと、そのまま自宅に住みついて繁殖してしまう可能性があります。
では、そのゴキブリはどこから入ってくるのでしょうか? 侵入経路を見てみましょう。
新築マンションでも、わずかなすき間から侵入する
ゴキブリは、3mmほどのわずかなすき間があれば侵入できると言われています。清潔な新築マンションでも、玄関のドアや窓のほか、換気扇やエアコンのダクト部分、排水管などのすき間などからゴキブリは侵入してくるのです。
なお、マンションの高層階は低層階よりもゴキブリは出にくくなっています。ゴキブリはあまり高く飛べないからです。ところが、高層階の部屋でも排水管などを伝って、わずかなすき間からゴキブリ入ってきてしまうことがあるのを覚えておきましょう。
隣接した住居や下階の店舗からゴキブリが入り込む
マンションなどの集合住宅は、部屋同士が隣り合っています。ゴキブリの移動範囲は広く、先に入居した近隣の部屋からゴキブリが自宅に侵入してしまうこともあるのです。また、マンションに飲食店やコンビニなど食べ物を扱う店舗が併設されている場合は、特にゴキブリが侵入しやすくなります。
引っ越しの荷物や段ボールに付着している
新築マンションの部屋や周りにゴキブリがいない環境でも、なんと、入居する際にゴキブリを連れ込んでしまうことがあります。引っ越しの荷物やダンボール、観葉植物などにゴキブリやその卵が付着してしまうからです。ベランダ菜園のために購入してきた鉢植えに、ゴキブリの卵が付着している場合もあります。引っ越し作業でゴキブリやその卵が入った荷物や段ボールを荷解きすると、ゴキブリがそのまま新居の部屋に入り込んでしまいます。
新築マンションに入居したら、
やっておきたいゴキブリ対策
新築マンションでもゴキブリは侵入する可能性がある、または引っ越しの荷物に紛れて入り込んでしまうことが分かりました。ここからは、新築マンションに入居する前後、ゴキブリの侵入や繁殖を防ぐためにやっておきたい対策を紹介します。
配管のすき間などがあればふさいでおく
ゴキブリの侵入経路をふさいで、部屋への侵入を防ぎましょう。ふさぐポイントは配管やエアコンなどのホースのすき間、キッチンや洗面台の下などの水回り、エアコンの室外機、通気口などです。
配管などのすき間はガムテープや防水パテ、通気口にはカバーをかけるのが有効です。また、新築ではほとんどありませんが、キッチンシンクや洗面台の排水管がまっすぐの直線タイプの場合は、ゴキブリが排水管を通って家の中に侵入する可能性があります。そのため、直線タイプの排水管は、S字やU字の排水管に交換してもらえないか交渉するのもよいでしょう。
家具や家電の隙間に毒餌をまいておく
入居後は、家具や家電の陰にゴキブリが巣を作る可能性があります。電化製品や家具のすき間に置く、毒餌タイプの駆除剤を置いておきましょう。ただし小さい子どもやペットがいる家庭は取り扱いに注意が必要です。子どもやペットが誤って口にしないように使用しましょう。
段ボールを放置しない
荷ほどきが面倒と感じて、使わない荷物を段ボールに入れたまま放置するのは厳禁です。荷物や段ボールにゴキブリや卵が付着している可能性がありますし、段ボールがゴキブリの餌にもなるので、引っ越しが落ち着いたらいち早く整理するよう心がけましょう。
新築マンションでゴキブリが出てしまったときの対処法
事前に対策はしておいたのに、ゴキブリが出てしまう場合もあります。新築マンションの部屋でゴキブリが出てしまったときの対処方法を4つ紹介します。
殺虫剤などでしっかり駆除する
ゴキブリが入り込むと自宅内で繁殖してしまう可能性があります。ゴキブリを駆除できる殺虫剤で、出てしまったゴキブリは確実に駆除しておきましょう。
殺虫剤はゴキブリに直接スプレーするタイプのほか、燻煙タイプや毒餌タイプもあります。小さい子どもやペットの有無、臭いが残らないかなど、環境に合わせて使いやすいものを選びましょう。
燻煙タイプの殺虫剤は、少量の水を入れると煙が発生し、ゴキブリを駆除できるアイテムです。ゴキブリだけでなく、ダニやノミなども一緒に駆除できるメリットもあります。なお、燻煙タイプを使用すると火災報知器が反応してしまうことがあります。使用時には、火災報知器にカバーをかけるなどの対策を忘れずに行いましょう。
ゴキブリの餌になるものがないよう、こまめに掃除する
ゴキブリは食べ物や人間の皮膚や髪の毛、フケ、埃、ペットの糞、ダンボールなどを餌にします。これらをためないように、こまめな掃除を心がけましょう。とくに家具や家電のすき間は汚れやほこりがたまりやすいので、念入りに行うのが重要です。
害虫駆除の専門業者に依頼する
ゴキブリなどの害虫駆除専門の駆除業者に依頼する方法があります。新築マンションでも下の階が飲食店などの店舗だとゴキブリが入りやすく、マンション全体での対策が必要になります。そのような場合、管理会社に相談してみましょう。
新築マンションでゴキブリに遭遇しないために
ゴキブリなどの害虫はいろいろなところから侵入してくるため、入居したばかりの新築マンションでもゴキブリやそのほかの害虫が出ることがあります。
そのため、入居前後に、すき間のチェックをしたり、段ボールや荷物を放置しないなどの対策が重要です。もしもゴキブリが出てしまった場合、きちんと駆除して繁殖を防ぐ、飲食店などが近くにある場合は駆除業者を検討するなどの対処方法が有効です。
せっかく入居した新築マンションで、ゴキブリなどの害虫に悩まされない快適な生活環境を手に入れましょう。
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