コロナ禍の今、オンラインでの見学会やセミナー、商談などを行うマンションが増えている。新築マンションの場合、本来はまずモデルルームに行き、2時間程度の説明を聞き、価格表や資料をもらうのが一般的だ。では、所要時間が1時間程度のオンラインセミナーでは何がわかるのだろうか。「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE(ブリリアタワー聖蹟桜ヶ丘ブルーミングレジデンス)」のオンラインセミナーに参加し、メリット、デメリットを調査した。※新築販売時の記事です。
オンラインセミナーなどでの情報収集は、コロナ禍の新たな選択肢に
気になる新築マンションはあるけれど、モデルルームへ行くのは強く営業されそうで腰が引ける、またコロナ禍の今、外出をなるべく控えたいという人は、オンラインでのセミナー、モデルルーム見学、オンライン商談などが情報収集のための新たな選択肢になる。
まだ多くの物件で採用されているわけではないが、対面での接客を避けるため、オンラインを使ってモデルルームを紹介したり、商談を行う新築マンションが増えている。
特に、一対一の接客ではなく、セミナー形式の案内会は、1時間程度と時間が短く、気軽に参加できるのが利点だ。ここでは、4月に行われた「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」の「オンラインご案内セミナー」に参加した際の様子をリポートしたい。
「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」のオンラインセミナーでは「Microsoft Teams(チームズ)」を使用
「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」は京王線「聖蹟桜ヶ丘」から徒歩4分にある総戸数520戸の免震タワーマンションだ。都心から30分圏内にある人気の街に立つタワーマンションということで、注目度は高い。多摩川沿いに位置し、眺望も良く、周辺の自然環境も評価されている。
この「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」では、リアルタイムと録画の2回にわたり「オンラインご案内セミナー」が行われた。このセミナーで使用したのは、「Microsoft Teams(チームズ)」というコミュニケーションツールで、これさえスマホかPCにダウンロードしていれば、セミナー参加が可能になる。
申し込みはいたって簡単で、「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」のホームページから名前、メールアドレスなどを記入して送信する。住所を打ち込む必要はない。電話番号は必要だが、メールが正しく届かない場合の連絡用で、セミナーの前も後も先方から電話がかかってくることは一切なかった。
【完売】Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE(※新築時のデータです)
- 価格
- 4,000万円台~7,600万円台(予定)
- 完成時期
- 2022年10月中旬予定
- 東京都多摩市関戸一丁目20番1(地番)
- 京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅徒歩4分
- 間取り
- 2LDK・3LDK
- 専有面積
- 54.93㎡ ~ 88.03㎡
- 総戸数
- 520戸
- 売主
- 東京建物、東栄住宅、京王電鉄、伊藤忠都市開発
- 施工会社
- ー
※データは2021年5月5日時点。最新情報は公式サイトをご確認ください。
「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」オンラインセミナーの内容は?
オンラインセミナー当日は、時間になったら予め送られてきたURLにアクセスする。セミナー形式のため、こちらの顔や名前が画面に表示されることはない。そのため、途中で視聴をやめても先方に気づかれることはない。これも利点と言えるだろう。
まずは進行役となる営業担当者の案内で、本日のセミナー内容が説明された。所要時間は約1時間で内容は以下の通りだ。
1.Teams(チームズ)ライブ機能のご案内
2.物件概要・全体計画
3.ゲストサロン体感・シアター等動画ご視聴
4.超高層ZEH・防災対策・共用部ご案内
5.配棟計画・代表間取りのご案内
6.予定価格・スケジュールについて
7.質疑・応答・個別案内ご希望受付
「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」オンラインセミナーのメリット、デメリット
結論から言うと、このセミナーでは期待以上の情報を得ることができた。もちろん物足りなかった部分もあったが、モデルルームに来場した場合の情報量と比べ、そう大きな違いはないと感じた。では、具体的なメリット、デメリットをまとめてみよう。
▪メリット
・プロモーション用のシアター映像が見られる
・物件の特徴がわかりやすく説明される
・チャットで質問ができる
・セミナーの途中で視聴をやめられる
・アンケートに回答すれば、価格表がもらえる
▪デメリット
・モデルルームが体感できない
・防災説明時、ハザードマップの提示がない
価格表をもらえるのは大きなメリット
セミナーは約1時間だが、最後に予定価格の説明があった。また、セミナー後に簡単なアンケートに答えると特典として第1期の価格表がセミナー後にメールで届く。これは大きなメリットだと感じた。それでは、主だった部屋の価格を紹介しよう。
◆「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」第1期の予定価格(一部) | |||
7F | |||
---|---|---|---|
住戸向き | 間取り | 専有面積 | 予定価格 |
南 | 3LDK | 73.01㎡ | 5,478万円 |
南 | 3LDK | 68.31㎡ | 5,078万円 |
南東角 | 3LDK | 88.03㎡ | 6,768万円 |
東 | 3LDK | 66.58㎡ | 4,858万円 |
東 | 2LDK | 56.54㎡ | 4,158万円 |
北 | 2LDK | 54.93㎡ | 4,178万円 |
北 | 3LDK | 66.10㎡ | 4,978万円 |
15F | |||
住戸向き | 間取り | 専有面積 | 予定価格 |
南 | 3LDK | 73.01㎡ | 5,718万円 |
南 | 3LDK | 76.23㎡ | 6,018万円 |
南 | 3LDK | 68.31㎡ | 5,318万円 |
南東角 | 3LDK | 88.03㎡ | 7,128万円 |
東 | 3LDK | 66.58㎡ | 5,058万円 |
東 | 2LDK | 56.54㎡ | 4,358万円 |
北東角 | 3LDK | 74.68㎡ | 6,008万円 |
北 | 2LDK | 54.93㎡ | 4,358万円 |
北 | 3LDK | 66.10㎡ | 5,158万円 |
25F | |||
住戸向き | 間取り | 専有面積 | 予定価格 |
南 | 3LDK | 76.23㎡ | 6,478万円 |
南 | 3LDK | 68.31㎡ | 5,778万円 |
東 | 3LDK | 66.58㎡ | 5,378万円 |
東 | 2LDK | 56.54㎡ | 4,578万円 |
北東角 | 3LDK | 74.68㎡ | 6,428万円 |
北 | 2LDK | 54.93㎡ | 4,578万円 |
北 | 3LDK | 66.10㎡ | 5,478万円 |
30F | |||
住戸向き | 間取り | 専有面積 | 予定価格 |
南 | 3LDK | 73.01㎡ | 6,458万円 |
南 | 3LDK | 76.23㎡ | 6,758万円 |
南 | 3LDK | 68.31㎡ | 6,058万円 |
南東角 | 3LDK | 88.03㎡ | 8,038万円 |
東 | 3LDK | 66.58㎡ | 5,598万円 |
東 | 2LDK | 56.54㎡ | 4,798万円 |
北東角 | 3LDK | 74.68㎡ | 6,708万円 |
北 | 2LDK | 54.93㎡ | 4,798万円 |
北 | 3LDK | 66.10㎡ | 5,698万円 |
オンラインセミナーでは、シアター動画の視聴、チャットでの質問も可能
では、そのほかのメリットを見ていこう。まず、2本のプロモーション用シアター動画が見られることが挙げられる。一本はCMで使われている映像だったが、もう一本は「聖蹟桜ヶ丘」に住んだことを想定し、駅周辺のショッピングセンターの様子や周辺の自然環境などが楽しく紹介されている。
新しい生活を想像しやすく、高揚感もある。大手デベロッパーでは、こうしたシアター動画に力を入れ、ハイクオリティーな映像をつくっていることが多い。デベロッパーが大型物件の命運をかけてつくりこむPV映像を自宅で見られるのは、メリットの一つと言えるだろう。
もう一つのメリットは、物件全体の特徴がつかみやすいことだ。「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」の大きな特徴は、「ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)」というエネルギー消費を削減するマンションだということだが、イメージ画像などを使って、詳しく内容が説明された。
外皮の断熱性能アップや太陽光発電の導入、室内設備では、次世代ガラスと言われる高断熱の「Low-eガラス」や二重サッシなどを採用し、建物の質を高めているが、これらが快適性のアップと光熱費の削減につながる。光熱費については、具体的に年間約2万円の節約になるという説明もあった。
また、多摩川に面した敷地ということで水害の心配があるため、防災対策の説明も詳しくなされた。まず、敷地を2.6mかさ上げし、決壊が起こりにくい「スーパー堤防」に準ずるつくりにしている。
加えて、電気系統の管理室を2階に設置し、水害を受けにくい工夫をしている。記憶に新しいところでは2019年、武蔵小杉のタワーマンションで長期にわたり全棟停電となったことがあった。これは、台風による浸水が原因で、地下にあった電気系統がダウンしためだ。地下に設置されることが多い電気系統の管理室を2階にしたことは、住民の安心感につながる。また、免震構造であることも災害に強い印象を受けた。
そして、最後にチャットでの質問タイムがあったが、自分の気になることを質問するのはもちろんだが、他の人の質問を聞くことができるのも検討するうえで参考になると感じた。例えば、「どういった人が購入するのか」という質問があり、回答では、「近隣住民が6割、遠方が4割」。
また、「購入まで何度くらい来場して決めるのか」という質問では、「来場3回目で申し込みをする人が多く、このオンラインセミナーは来場1回分の情報量がある」という説明だった。そして、購買層の世帯収入は、「400万~900万円」が最も多いという話もあった。
「Brillia Tower 聖蹟桜ヶ丘 BLOOMING RESIDENCE」オンラインセミナーのデメリット
一番物足りなかった点は、モデルルームの案内だった。カメラが室内を移動していく形の紹介方法だが、室内のイメージがわかるだけで、ホームページで見られるものとさほど変わらなかった。もう少し体感できる映像が用意されているのかと思っていたのでがっかりした。モデルルームでは最新の室内設備を体感することで、購買意欲がそそられるものだが、この部分では、やはりモデルルームに行くしかないといった感想だ。
また、もう一点は、防災の説明で、ハザードマップの説明がなかったことだ。いくら防災対策をしているといっても、客観的な危険度を知らせることは大切だろう。その点は不十分さを感じた。物件購入時には、忘れずに周辺のハザードマップを確認する必要がある。水害などが起きやすいエリアではなおさらだ。
オンラインは、モデルルームに行くよりも気軽に参加可能
今回取材した「オンラインご案内セミナー」は、モデルルームの体感はできないにしても、気軽に参加が可能で、しかも得る情報量が多いということがわかった。こうしたセミナーに参加し、物件に興味が湧いたら、資料請求をしたり、モデルルームを訪れるという方法もある。逆に資料請求をして手元にある資料を見ながら説明を聞いたり、質問を考えたりするのもいいだろう。
また、「オンライン商談」という形式をとる不動産会社もあるが、こちらは営業担当者と申込者の一対一で行われることが多く、セミナーとは異なる。ただ、こうした商談でもこちらの顔を画面に表示させる必要がないケースもあり、モデルルームに行くより気軽だという声もある。今後はオンラインを活用して効率よく物件探しをするというのも選択肢の一つになるだろう。
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